君○(臣+頁)上海小厨

Grand Cuisine Shanghai Kitchen君頣上海小厨

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皮は薄くて、スープはすっきり。おいしい小籠包の食べられるおいしい小籠包の店はここ。行列のできる上海小厨!

香港を訪れる旅行者の方が、「食べたいリスト」の中に入るトップ・テンは何でしょう。ふかひれスープ、マンゴープリン、エビ餃子。。。そう、そしてきっと必ず入るのが、小龍包。そして香港旅行のリピーター、あるいは香港在住の方になってくると、小龍包も今ひとつ飽きてきて「本当においしい小龍包だけ」を食べたくなってくるのでは?また、多くの人が好きな麺ですが、「本場の中華そばを食べるぞ!」と香港にいらっしゃる方もいらっしゃるはず。でも、麺好きな人ほど通で味にうるさく、香港の安めのワンタンメンに「かん水の味をはっきり感じてしまう。がっかり…」ということもあるかもしれません。が、ナビはそんな体験をしていただきたくありません!ここに、小龍包ファンと麺通の舌を満たすおいしい(なのに安価な)お店をご紹介します。静かな住宅街にある上海料理店、「君頣上海小厨 Grand Cuisine Shanghai Kitchen」です。ランチタイムは時間をずらしていくか、行列を覚悟してくださいね~!(整理券が配られますので、待ち時間は近くをブラブラ散歩もいいかもしれませんね)。

1.メニューは、安心の日本語入りで、写真付き!これは言葉が多少できなくても鬼に金棒ですね。

お料理が出る前に誰もが通らなくてはいけないのが、「メニューから、料理選び」。香港が初めての方だったら、漢字が熟語のようにダーっと並んだメニューにたじろいでしまうこともあるかもしれません。香港のことをよく知っている人に任せっぱなしになってしまったり…。が、ここのお店のメニューは日本語の説明と写真がついているのでとっても便利です。助かります。これで料理選びに、話がはずみそうですね!

2.前菜

色んなメニューのある中で、レストランが「お薦め」と選んでくれたのが、こちら。

紹興醉雞 Drunken Chicken 「たっぷりの紹興酒で蒸した揚げた鶏」 HK$45
見た目は「ふ~ん」(ナビの独り言)なのですが、口に入れると「おっ!」と目を開いてうなってしまうような、上品な香りと、旨みのある味です。即座に「このお店は、ビールやワインも出しますか?」と聞いてしまったナビです。これは冷えたビールか白ワインに合うのでぜひご一緒にどうぞ…!鶏肉は冷凍のものではなく、生の鶏肉を仕入れているそうです。また、紹興酒は写真の通り高級なものを使い、香味野菜を使ってこの複雑な味と香りを出しているそうです。

3.スープ

スープも何種類もあるのですが、「上海料理」といえば「酸辣湯(スアンラータン)」です。ミネストローネがイタリア料理を、ふかひれスープが広東料理を代表するように・・・

酸辣湯 Spicy & Sour Soup 「辛くて酸っぱい四川風スープ」 HK$30
まず、見た目も色々な食材が入っていて、具沢山のスープです。とうがらしはもちろん、豆腐、キクラゲ、たけのこ、鶏肉・・・おっと、黒くて、レバーみたいなものは何でしょう?答えは、「豚の血」です。(豚の血は、栄養満点だそうですよ。)このスープ一杯で、滋養がつきそうです。
次にお味。辛くて酸っぱいだけでなく、まず、口に入れると甘くてコクを感じて酸っぱく、そして最後に、喉にカーッと辛さを感じる、複雑な味のスープです。酸っぱい味はコクのある黒酢の味で、旨みはダシをキチンととったチキンスープから出ています。食の異文化ショックを受けたい方に、ぜひお薦めのスープです。辛くて酸っぱいのが好きな方にはたまらない味でしょう。

4.メインディッシュ

ぷりぷりのエビを飽きるまで食べたい、という人にはもってこいの一品ですね。上海スタイルのえび料理です。

清炒蝦仁 Sauteed Shrimps 「塩味でさっと炒めたエビ」 HK$68
中くらいの大きさのエビが山のように盛られたこのお料理、塩味が軽くすっきりしていておいしいです。エビはもちろん、ぷりぷりです。これもビールに合いそうです。

5.麺

おまたせ、麺です。麺もたくさんの種類があるのですが、「変わった麺」をこちらでご紹介します。

葱油干撈拉麺 “La Mian” with Scallion Oil  HK$30
このラーメンは、なんと麺とスープが別々にでてきます。麺の上には上げた葱が乗っていてかき混ぜて食べます。こうすると、まるで焼きそばのような味になります。スープはスープですっきりしておいしいです。丁寧につくるというこのスープ、ハム、鶏肉、豚骨から8時間かけて取る、とスタッフに教えてもらいました。(ちなみに、すっきりした味になるのは日本のラーメンより豚骨が少ないからだそうです。なるほど)。
このような食べ方だとそのままの麺の味がものすごくわかってしまうのですが、おいしいです。実はこの麺、作り立てです。お店の左奥では麺職人さんが黙々と麺を作っているのがご覧いただけます。麺は高温の湯でたったの10秒でお湯から揚げてしまいます。(作りたての生めんならでは、ですね)。「麺だけ食べても充分おいしいほどコシと味わいがあって、その上、スープも美味しくなくてはならん!」という人には、このお店の拉麺は期待できますよ!こんな素晴らしい拉麺が、HK$30~HK$58の値段で食べることができます。

6.点心

上海小龍包 Shanghai Steamed Pork Dumpling
「ジューシーな豚肉がぎっしりつまった上海風小型蒸しまんじゅう」 HK$22
実は、小龍包とはそれを包む皮の薄さで味の印象が全然違うのです・・・!香港スタイルの小龍包はときに皮がぶあつく、それはそれで力強くおいしいのですが・・・。ここの小龍包は一個食べるとずっと余韻を感じて痛くなるような繊細さです。というのも、皮がものすごく薄い。そして柔らかい。中のスープが透き通った皮を通して見えるほどです。そして、皮いっぱいに肉汁がたっぷりつまっているので、口に入れた瞬間、小龍包はまるでふわふわのクッション、あるいはマシュマロのよう。そのふわふわ感を口にほおばりながら噛むと、ジューっと肉汁が出て、旨み爆発!という感じです。(つい、レポートに熱が入ってしまうナビでした)。

7.デザート

香前南瓜餅 Fried Pumpkin Cake 「かぼちゃケーキ」 HK$26
皮はかぼちゃのお餅で中はかぼちゃの種が入ったあずき餡のお焼きです。ふんわりしていて噛むとサクサク、食べるとモチモチ、と年配の方も子どもも、喜んで食べられそうなデザートです。

高力豆沙 Deep Fried Souffle Ball 「マッシュあずきの卵白ボール唐揚げ」 HK$30
これは、ナビはお薦めです。変わった食感なんです。伝統的な上海料理なのだそうです。メレンゲにした卵白と小麦粉で餡を包んであげたドーナツのようなデザートなのですが、それが見た目も食べた感じも、全然油っぽくないのです。「それは、ドーナツを揚げるときの温度が、超高温だからなんですよ」と、調理の秘密をこっそりスタッフが語ってくださいました。

8.色々注文しすぎて、食べ切れなかったら、お持ち帰りも・・・!

料理ばかりに話が咲いてしまいましたが、こぢんまりとしたお店ながらも、上品ですっきりした雰囲気がするのは、清潔な店内と、素敵なインテリアのためかもしれません。
14人が着席できる、個室もあります。(要予約)。
あれこれ注文しすぎて、お腹いっぱいになってしまったら…。そんなときには、「お持ち帰りしましょう。丁寧に作られた手の込んだ料理を、捨ててしまうなんて、もったいない!店員さんも、「もったいない」精神をよくわかっていらっしゃいます。料理を指差して、「ダーバオ(打包)、サンキュー」と言えば、容器に詰め替えて、持ってきてくださいますよ。ちなみに、ナビは、「暖め方」まで教えてもらえました。「このお菓子は、電子レンジで10秒ですよ…!」自分たちの出す料理を愛していらっしゃるなあ、と感じた一瞬でした。
「上海料理って、すっきりしていて、繊細で、こんなにおいしいんだ!」と、きっと思っていただけるお店だと思います。以上、美味しい洗練された味の料理をいただき、心もお腹もすっかり満足したナビがお送りしました。(上海料理を発明した人に、万歳!)

■ 行き方
①MTR港島線「太古(Taikoo)」駅D1出口を地上まで上がります。すると、右手にショッピングセンター(cityplaza)、目の前に通りが見えます。シティプラザの記事は、こちらをどうぞ!
② 道を渡り、左に曲がり、まっすぐ歩きます。目標は、遠くに見える、Delifranceという喫茶店です。
③ 信号を渡り、お店はすぐ右手に。駅から歩いて3分ほどで到着です。

記事更新日:2008-01-23

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-01-25

スポット更新日:2008-01-23

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