太平館餐廳

Tai Ping Koon Restaurant

閉店・移転、情報の修正などの報告

ここなら香港明星に会えるチャンス大!名物スイスチキンウィングなど香港ならではのスペシャルフードが食べられる老舗レストラン。

こんにちは、香港ナビです。どこの街にも、芸能人が集まるレストランやバーってありますよね。香港を訪れるたびに、お目当ての明星に会えるチャンスを願って、明星出没率の高いレストランに食事をしに行くっていう方も多いはず。
今日ご紹介するのは、ジャッキー・チェン(成龍)、チョウ・ユンファ(周潤發)、映画『少林サッカー』の監督・主演としておなじみのチャウ・シンチー(周星馳)など香港を代表するビッグスターがよく訪れる、『太平館餐廳』です。明星ファンの間では、とっても有名なこの店、芸能人が多く訪れるだけではなく、香港政府観光局もお薦めの優良レストランでもあります。この太平館餐廳、実はとっても長い歴史があるんですよ。1860年に香港のお隣、広州に第一号店をオープンし、その後香港に進出、今では香港市内に4店舗を有します。今回ナビが訪れたのは、1964年にオープンした油麻地の本店。開店以来、一度も改装をしていないというから、歴史が作り出す独特な雰囲気がそのまま今日まで受け継がれています。早速、中に入ってみましょう!
照明をやや落とした少し薄暗い店内。本格的な西洋料理レストランと違って、家族連れや若いカップルでも気軽に入れる雰囲気、そして料金設定になっています。開店から40年以上も経っているだなんて信じられないくらい、店内の壁、テーブル、天井に至るまで、キレイに磨き上げられていることに、まずおどろき。五羽の孔雀から形作られたお店のロゴや、昔の太平館を写した時代を感じさせる白黒写真などが壁に飾られてなんだか、半世紀前の香港で食事をしているような気分になります。

フュージョン料理の草分け的存在?!

現在のオーナー除錫安さんの曽祖父にあたる創業者、除老高さんは150年ほど前の広州で外国商社のシェフとして働きながら西洋料理を学びました。当時、多くの西洋人が商用で広州に滞在していたそうです。その後、老高さんは広州の太平沙で自分のレストランをオープン、店名の『太平館』は地名にちなんでつけられました。冷たいアペタイザーや生野菜を使用したサラダなど、西洋料理のメニューの中には当時の中国人の口に合わない料理が多いことを知っていた老高さん。自分の店では西洋料理で使用される材料を、中華料理の調味料で味付ける、独自のメニューを用意しました。例えば、カツレツ(吉列)には醤油味のソースを使い、一般中国人にも受け入れやすい味に仕上げました。日本の明治時代のように、同じ頃ここ中国でも西洋文化と中国文化が融合していったんですね。
5代目まで続いているレストランは香港でもここだけ、と語るのは5代目オーナーの除錫安さん(写真左)。お隣はこの店で17年も働くシニアマネージャーの區錦昌さん。

オススメメニューのご紹介

太平館瑞士鶏翼 HK$125(8つ)
太平館の名物料理、スイスチキンウィングです。料理名に『スイス』とついていますが、実はスイスとはまったく関係ありません。その昔、この料理を注文した西洋人のお客さんが、親指を立てながら「Sweet! Sweet!(スイート!、スイート!)」と味を褒めたところ、英語が苦手なウェイターが「スイス」と聞き間違え、料理の名前になってしまったそうです。この甘~いソースは、鶏がら、生抽(うすくち醤油)、老抽(こいくち醤油)、ホタテの乾燥貝柱、氷砂糖、バジルなどをじっくりと4時間ほど煮込んだものです。作り置きではなく、注文が入ってから調理をするから、いつでもできたての手羽先を思う存分味わえます!

太平館干炒牛河 HK$72
こちらも名物料理、干炒牛河。他の店のものよりも色が濃いのは、味も香りも上等な醤油、頭抽を使用しているからだそうです。頭抽というのは、大豆を発酵させた後、最初に絞る醤油のこと。この頭抽と豚のもも肉、豚骨、人参、にんにくを煮込んで作った特製ソースで、新鮮な野菜と牛肉、そしてきしめんのような太い麺を炒めます。牛肉は、ももの内側のとっても柔らかい部分を使用、一度食べるとクセになる、これぞ太平館の味です!

鮮牛尾湯 HK$44
1日に70~80人分は売れるという、お店の看板メニューのひとつ、牛のテールスープです。まず牛のテールの骨を抜き、こしょう、バジル、塩などと共に4~5時間煮込みます。いったん冷まして、肉を細かく裂き、さらに人参やビタミンが豊富なはと麦を加えて、トマトスープと一緒に煮込みます。手間隙かけて作ったテールスープは、臭みもなく、うまみたっぷりの絶品!!

砵酒會鮮牛尾 HK$86
こちらも牛のテールのお料理。毎日作る数が限られているので、時間が遅くなると売り切れの場合もあるそうです。牛肉によく合うボルト酒のソースと共に煮込んであります。

太平館式焗梳乎厘 HK$92
こんなに大きなスフレ、見たことありますか?中国では一つのおかずをみんなで取り分けて食べるのが一般的なので、デザートだってこの通り、みんなで食べられます。卵白7割、卵黄3割の比率で作られ、小麦粉や生クリームを一切使用していないこのスフレはとってもヘルシーだそうです。注文を受けてから30分かけてオーブンで焼き上げるので、食後に食べたいときは、少し早めにオーダーしてくださいね。

梳乎厘二人茶餐 HK$92
名物スフレ1個とドリンク2杯がセットになった下午茶餐(アフタヌーンティーセット)は、単品のスフレと同じお値段。お得です~!
時間:月~金14:30~17:30、土15:00~17:30 

取材を終えると、先月発表された金像奨で、『投名状』で最佳撮影賞を受賞した黄岳泰さんがいらっしゃいました。芸能関係者が頻繁に訪れるというウワサは本当なんですね!窓際の席で黄さんは、仕事の資料に目を通しているところでした。ナビが勇気を出して声を掛けると、「実は明日から仕事で日本に行くんだ。」とやさしく答えて、撮影もOKしてくれました!
いかがでしたか?ウワサによると、今回ナビが訪れた油麻地とセントラルのお店に芸能人がよく出没するらしいですよ!香港明星ファンの方は、ぜひ訪れてみてください!以上、香港ナビがお伝えいたしました。

記事登録日:2008-05-29

ページTOPへ▲

ユーザーアルバム

  • photo

    gorysan

ページTOPへ▲

関連タグ: 西洋料理 老舗 軽食

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-05-29

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供