手作りの素材が自慢の潮州式粉麺専門店。
こんにちは、香港ナビです。今回は銅鑼灣(コーズウエイベイ)のタイムズ・スクエアのすぐ側にあるローカルの粉麺専門店、江仔記をご紹介します。江仔記は、もともと潮州出身者が多く住んでいて、潮州料理店がたくさんある上環(ションワン)でスタート。1994年に銅鑼灣に越してきてから12年経ち、合計すると20年になるそうです。
粉麺は広東語で「ファン・ミン」と発音し、日本語でいう「めん類」のことです。香港ではこのタイプの店は大きく広東式と潮州式の2つに分けられます。香港のめん類といえばまずすぐに浮かんでくる「ワンタンメン」や「牛筋麺」は広東式です。では、どちらかというと日本人には一般的にあまり認識されていない潮州式とはどういうものなのかをここでご紹介したいと思います。
広東式VS潮州式
スープ:広東式はダシをとるのに魚やエビを使い、潮州式は豚骨を使います。どちらかというと広東式の方があっさり系。
麺:広東式の代表は黄色くて細い歯ごたえのある麺で、潮州式の代表は白くて平たい河粉(ホー・ファン)という麺。
トッピング:広東式の代表はなんと言ってもエビ入りワンタン。潮州式は魚旦(ユウ・ダン)と呼ばれる魚のすり身でできたお団子。
素材自慢
江仔記では自社工場で作っているお団子やワンタンなどを他のレストランに卸したり、鍋の材料として店先でも販売しています。
魚旦(ユウ・ダン) 100%魚のすり身だけで粉類は一切混ざっていません。自社工場で生産。魚のすり身にはそれ自身にゼラチン質が含まれていて、よく練りこむとお団子にできるくらいの粘り気が出てくるのだそうです。
魚片(ユウ・ピン)いわゆるカマボコ。このかたまりを薄くスライスして食べます。
魚皮(ユウ・ペイ)魚の皮の唐揚げ。
ぶ厚めのものはスープに10~20秒浸してから、薄めのものはパリパリとそのままどうぞ。
では、さっそくお店のメニューにトライ
まず三味河か四寶河という、3種類と4種類のトッピングが少しづつ全部のっているのを食べていっぺんに全部体験。そしてお気に入りを見つけたら次はシングルでオーダーしてみるという手もあります。
てっぺんが魚片。時計回りで、白い団子が魚旦、真ん中が貢丸(豚肉団子)、海苔をはさんで、魚札(帯状の魚のツミレでニンジンなどを巻いたもの)、魚皮餃(皮の部分が薄い魚のツミレでできた餃子。中身は豚肉。)
ご心配なく。魚が苦手な方にはお肉のチョイスもあります。
滷水(ローソイ:マリネ・ソース)で煮込んだ牛筋と魚旦の入った河粉。
これらのメニューは、河粉のかわりに、広東式の黄色い麺をチョイスすることもできますが、やっぱり潮州式のスープに合うのは河粉とのこと。
チリ・オイルも自家製。一瓶$28で販売しています。