伝統と格式を重んじながら、先端のシステムも随所に取り込んだ名門ホテル。
こんにちは！香港ナビです。「マンダリン･オリエンタル」といえば、その細部まで行き届いたサービスをはじめとして、その存在の説明はいまさら必要はありませんね。1963年にマンダリンホテルとして香港に誕生して以来、脈々と受け継がれてきた心づかいを保ちつつ、2005年から2006年にかけての全面改装を終え、新たな面も披露するマンダリン オリエンタル 香港へと足を進めてみましょう。
９ヶ月に及ぶ改装期間は、わずかでもゲストに不快な思いをさせてはいけないと完全にホテルとしての機能をストップ。その間に徹底的に改装が行われましたが、新しいエントランスからロビーに入って「あれ？」と思う方も多いはず。目に見える大々的な変化が感じられないのです。「重厚な風格を感じるロビーがマンダリン オリエンタル 香港の顔」と、その雰囲気を変えることなく、壁面に張られた大理石を世界最高級のイタリア製ブラックマーブルに張替え、さらに、ライトにあしらわれているクリスタルもカットでごまかすことのできない大振りでシンプルなチャームを多用と、目に見える形でなく、質のさらなるアップグレードが図られているのです。また、客室も改装前の543室から502室へと数を減らし、スパを拡大。一部スイートルーム以外の客室の大半からバルコニーをなくし、各部屋の間取りも広く取っています。
フロアガイド
G/F バー、レセプション、フラワーショップ
M/F レストラン、ケーキショップ、ラウンジ、ショッピングアーケード
1F レストラン、バー、ファンクションルーム
2F バーバー、ファンクションルーム、ビジネスセンター
4-23F 客室、ファンクションルーム（23Fの一部）
24F スパ、フィットネスセンター、ビューティーサロン、プール
25F フレンチレストラン、バー、中華レストラン
新生マンダリン オリエンタル 香港のお部屋をご案内します。
[ハーバールーム（ベランダスタイル）]
大きな窓からいっぱいの自然光が差し込むこの部屋は、アジアンアンティーク＆オリエンタルをテーマにデザインされています。ウッディなぬくもりと、落ち着きのあるアジアンカラーのテキスタイルに囲まれ、質の高いくつろぎのときが保証された空間です。
バスルームには、バスタブ、シャワーコーナー、トイレ、洗面台がゆったりと配置されています。ブラインドを開ければ、たっぷりとした深さのあるドイツ製のバスタブからは、ベッドルーム越しに外の景色を眺めることができるようになっています。バスタブのシャワーもハンドシャワーです。
シャワーコーナーはダブルシャワーになっています。ツインヘッドのリラクゼーションシャワーとハンドシャワーで、使いやすさとくつろぎの両面をしっかりと演出しています。
ハーバールーム独自のアメニティとして、デスクに双眼鏡が用意されています。対岸の九龍サイドの景色や天気のいいときには遠く新界（ニューテリトリー）の山の緑まで楽しむことができます。
[スーペリアルーム（タイパンスタイル）]
オリエンタルテイストを意識したこちらの部屋は、赤みを帯びたブラウンを多用した温かみのあるインテリアでまとめられています。上質な皮のソファーとシンプルなデスク、毛足が細かく豊かなカーペットと足を踏み入れただけで格の違いを感じます。
バスルームはなんとジャパニーズスタイルです。バスタブすぐ脇に体を流すスペースが用意されています。世界に君臨するホテルでこのスタイルが採用されているとは驚きですね。こちらもシャワーはツインヘッドのリラクゼーションシャワーとハンドシャワーのダブルシャワーです。
トイレも独立した個室になっていて、まさに日本式。すべてが一体化した欧米スタイルにどうしてもなじめない方には、なにひとつ我慢を強いられることなく快適なホテルライフを送ることのできる福音的なお部屋といえますね。
両タイプに共通のアメニティは
OA機器類のタップをまとめたパネルをデスクにポップアップ式で設置しています。未使用時には机の中に収納できるため、デスクを広く使えます。
ケーブル類も各部屋にワンセット標準配置されています。インターネットケーブルはもちろん、ビデオオーディオ、ゲーム用、さらにはiPodのケーブルまで用意されています。
デスクにセットされているステイショナリーセットです。マンダリン・オリエンタルのカラーでもある黒にこだわってセレクトされています。クリップ、消しゴム、輪ゴムまで黒で統一とは、担当の方のこだわりに脱帽です。
クレジットカードほどの厚みのあるメモ用紙ととても書きやすいロゴ入りのボールペンもデスクに用意されています。
IPフォンは、文字だけではなくイラストも併記され、多機能の中からひと目で必要なものを選別できるようになっています。飛行機の出到着データ、主要都市の天候なども表示されるようになっています。
37インチの薄型テレビモニターは、テレビ機能だけではなく、ホテルからの連絡事項なども表示されるようになっています。たとえば、メッセージが届いている場合、「My Message」が点滅してお知らせするようになっています。また、これらの表示は「Language」から、日本語も選ぶこともできるようになっています。
テレビモニター下のチェストには、ミニバー、冷蔵庫などがコンパクトにまとめられています。バタフライ式の扉の中には、ニューヨークの高級セレクトショップ、デーン＆デルーカのスナックも並んでいました。
マンダリンの「M」の文字がデザインされたこちらのスリッパは、男性用が黒、女性用は赤でガーデンシューズ風のスリップオンスタイル。しっかりとした厚みがあり履き心地満点。お部屋付きのスリッパではないので、これらはお持ち帰り可能です！
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繊細なパターンが織り込まれたチャイニーズパジャマ。どのお部屋にもくつろぎ着として用意されています。
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バスルームのタオル類はすべてふかふかの毛足で極上の肌触りとなっているロングパイルタオル。ホテルロゴの扇が美しく浮き上がっています。たたんであるとそのボリューム感は一目瞭然ですね。 |
[デラックス・オリエント･スイート]
各界の著名人やVIPも数多く利用するお部屋も拝見しました。
皇后像廣場（Statue Square）がきれいに見下ろせるリビングルームは、小会議が開けるほどのスペースを誇ります。ベッドルームは完全に外光から切り離され、深い眠りが約束される造りです。ゆったりとした大きさのバスタブの設置されたバスルーム。見ているだけでため息が出る贅沢な空間です。スイートで使用されるトイレタリーは、香水の有名ブランドのアクアデパルマです。
全室共通として、チェックインはすべてお部屋で行うパーソナルチェックイン、ウェルカムチャイニーズティ、デイリーフルーツサービス、日本の新聞（朝日新聞もしくは日経新聞）、日本人への浴衣サービスなど、細やかな配慮がなされています。
9つあるダイニングの中からご紹介します。
Pierre
パリの三つ星レストラン「ピエール・ガニェール」のオーナーシェフ、ピエール・ガニェール氏プロデュースのレストランが、リニューアルを機に25階にオープンしました。大きな窓と贅沢に空間を切り取ったフロアで、厨房のピカソと異名を取るほどにお皿の上を芸術的に演出する、ピエール・ガニェールならではのフレンチが楽しめます。
ディナーコース HK$1350～（＋サービス税10%）
ランチコース HK$450～（＋サービス税10%）
営業時間：12:00～15:00（月～金曜）／19:00～23:00（月～土曜）
直通電話：2825-4001
ドレスコード：スマートカジュアル
Mandarin Grill + Bar
世界的なインテリアデザイナー、サー・テレンス・コンランによるデザインで生まれ変わりました。大きな窓から射し込む光がオフホワイト店内を優しく包みます。ホテルロゴを思わせる扇が重なり合ったような天井の下では、16～19種類用意されているオイスター、日本人シェフが見立て腕を振るう刺身、シーフードやミートのグリルなどが提供されます。オープンキッチンの中で料理を仕立てていくシェフたちを見ているだけでも心躍るような空間です。
営業時間：12:00～15:00（月～土曜）／18:30～23:00（月～土曜）
直通電話：2825-4004
ドレスコード：ランチ スマートカジュアル／ディナー 要ジャケット
プライベートダイニングは10名までの利用が可能です。
文華（Man Wah）
いわずと知れた広東料理の名店です。オリエンタルアート、唐木のインテリアと上品なピンクのコンビネーションが印象的なフロアは決して広くはありませんが、スタッフの目が常に行き届き、過不足のない心地のいいサービスが約束されています。伝統的な広東料理に季節の野菜や新鮮な魚介類などを取り入れ、鮮度の高い料理の数々を提供しています。また、土、日、祝日のみランチタイムに飲茶を楽しむことができます。
営業時間：12:00～15:00／18:30～23:00
直通電話：2825-4003
ドレスコード：スマートカジュアル
M bar
紫色のライトにやわらかく照らされたバーからは、湾仔（Wanchai）の香港コンベンション＆エキシビジョンセンター（香港會議展覧中心）の流線型の建物やビクトリア湾、九龍半島の景色をゆったりと眺めることができます。日が暮れて、きらびやかな光を放つ景色を眺めながら楽しむオリジナルカクテルは、大人だけが楽しめる格別の時間を作り出すでしょう。
営業時間：11:00～深夜1:00（月～金曜）／17:00～深夜1:00（土曜）／17:00～深夜0:00（日、祝日）
直通電話：2825-4002
ドレスコード：スマートカジュアル
Chinnery Bar
シングルモルトウイスキーのコレクションが100種類を越え、世界一の品揃えを誇っています。「チネリー・バー」のチネリーとは、香港、マカオに長く住み多くの作品を残したイギリス人画家ジョージ・チネリー（George Chinnery)から取られました。すこし前までは女人禁制で、重厚な雰囲気のみならずしきたりも厳格なイギリススタイルを貫いていました。現在は女性もご利用になれます。
営業時間：11:00～23:00（ランチタイム11:30～15:00／ディナータイム19:30～22:30）
直通電話：2825-4009
ドレスコード：スマートカジュアル
Café Causette
ケーキからしっかりしたお食事まで一日中楽しめるスマートレストラン。クリッパーラウンジと同じアフタヌーンティもいただけます。セントラルのブランドショップ前を行きかう人々を眺めながらくつろぎのひとときが過ごせます。こちらのチョコレートドリンクは、ショコラティエがオーダーを受けてからひとつずつ作り上げる芸術的なもの。ぜひ試していただきたいもののひとつです。すぐ横にケーキショップも併設していますので、ケーキ、チョコレート、パンのテイクアウトもこちらで。
営業時間：6:30～24:00（アフタヌーンティ 15:00～18:00）
直通電話：2825-4005
Cake Shop
営業時間：8:00～21:00（月～金曜）／8:00～19:00（土、日、祝日）
ホテル施設ご案内
Mandarin Barber
1930年代の上海をイメージしたレトロモダンな「床屋さん」です。こちらは男性専用のサロンです。ヘアカット、髭剃りのほか、フェイシャルトリートメントや上海式足の角質取りまで、充実した男性のケアを提供しています。
ヘアカット HK$300
ヘアカット、シャンプー、ブロー HK$420
ウエットシェイブ HK$250
バランス･フェイス・フェイシャル HK$700
上海式ペディキュア（角質取り） HK$660
営業時間：8:00～19:00
定休日：日曜
直通電話：2825-4088（要予約）
The Mandarin Salon
24階に位置し、ビクトリア湾を見渡せるロケーションにあるサロンです。コンテンポラリーシックな内装の店内で、経験豊富なスタイリストが、自然かつ創造的なスタイリングを行っています。ネイルケア、上海式ペディキュアのサービスもあります。
ヘアカット HK$540
ヘアカット、シャンプー、ブロー HK$720
シャンプー、セット HK$550
パーマ HK$1600
カラー HK$880～
子供カット（12歳以下） HK$250
上海式ペディキュア（角質取り） HK$660
営業時間：8:00～20:00
定休日：日曜
直通電話：2825-4800（要予約）
The Mandarin Spa
23階から25階の3フロアにまたがるスパは、8つの個室とプライベートバス付きの2つのカップルルームを擁し、ハイドロテラピールームやヴィシーシャワーなど上級設備を併せ持っています。予約時間の45分前にはスパ内に入り、お茶やフルーツをいただいてから小石を敷き詰め足を刺激するプールでゆっくりと体をほぐすなど、くつろぎのときを経てからトリートメントへ…と、大きなくくりでのリラックスを提供しています。中医が駐在しているので、診断を受けてからマッサージのコースを選ぶこともできます。
Ultimate Body Treatment
Body Purifier 110分 HK$1540
Warm Heart 110分 HK$1540
Ultimate Body Massages
Thai 80分 HK$1120／50分 HK$700
Aromatherapy 80分 HK$1120／50分 HK$700
Specialised Facials
Indulge 80分 HK$1120
Cleanse 80分 HK$1120
営業時間：10：00～23：00
定休日：なし
TEL：2825-4888（要予約）
ジム＆プール
ヨーロッパで考案され最新トレーニングマシンとして注目をあつめるKinesis（キネシス）を用意しています。ひとつの動きしかできない今までのマシンとちがい、ワイヤーの張り方やその滑車の位置を調整することで、ストレッチから筋トレまであらゆる運動を行うことのできるシステムです。また、トレッドミル、フリーウェイト、クロストレーナーなどのマシンも充実。駐在するトレーナーのもとで、ヘルスライフスタイルにあったトレーニングが行えます。
最上階にある室内プールは、2コースのラッププール。天窓から昼は陽の光が、夜は月明かりが降り注ぎます。水流を利用してのトレーニングができるよう、ジェットシステムも組み込まれています。昼は陽の光を浴びながら、夜は月明かりの下で、水に体をゆだねることができます。
名門ならではの最高級のサービスは、ホテルステイの楽しみを存分に味わってあまりあるほど。生まれ変わった、しかし、一番大切な核は全く変わらぬ「マンダリン オリエンタル 香港」で、真のラグジュアリーを体験してみてはいかがでしょうか。以上、香港ナビがお伝えしました。
マンダリン オリエンタル 香港 クリッパーラウンジのアフタヌーンティ
