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投稿者:鯨丸通信社

口コミ掲示板[海防博物館]先ず眺望を愛で、疲労を癒し、往時を学びます。

2006-04-12
 いつものように「香港ナビ」さんの館内の記事が詳密なゆえに、
「屋上屋を架す」事を避け、さらには「日英」の攻防史も避け、館
内へいたる町並みの歴史などをささやかに紹介させていただきま
す。

 香港ナビさんには博物館への順路が『MTRソウ箕灣(サウケイワン)
駅B2出口から右方向へ東喜道(Tung Hei Rd.)を道なりに進み、徒歩
約15分。(東喜道の上には高速道路が通っています)』と紹介され
ておりますように、地下鉄構内の何箇所にも「看板」が備え付けて
あり僕らを容易に「海防博物館」へ誘ってくれます。

 さて、地下鉄構内を一歩地上に抜け、ソウ箕灣(サウケイワ
ン)の「金華街」や「工廠街」などを彷徨うのも一興です。植民地統
治が始まった1841年に英国は第一回目の「人口調査」を行ってい
て、そのころの香港島の人口は約8000人、最大が赤柱(スタンレ
ー)の2000人、次いでソウ箕灣(サウケイワン)の1000人強だったそ
うです。
 さらに古く、元代のころは「海賊」の巣窟であったとか。ゆるや
かに徘徊することで、往時をしのぶことができそうです。
 
 当時は勿論「農漁業」が主要な産業であり、海沿いに営業してい
る無慮数十軒の漁船の「修理業者」の工場の外壁の赤錆や、「魚市
場」がその歴史を彷彿させてくれます。
 以前は、魚問屋、漁具店、魚露商、鍛冶屋、オール大工、ランプ
や桐油商、など踵を接していたといいます。また「石」の積み出し
もおこなわれていたとのこと、「海防博物館」の最上階からの山側
の岩肌にその歴史を読み取ることもできます。

 「博物館」へいたる道のりは、確かに高々20分前後ですが、真夏
は坂道のことゆえ難儀です。しかしながら、最上階屋外の回廊から
の「鯉魚門海峡」や、茶餐廰のテラス席からの「南シナ海」の眺望
は僕たちを心地よい「旅情」に酔わせてくれるほどです。
 僕は、訪港する度に、ここを訪れ、ビクトリア港を行きかうコン
テナ船、浚渫船、クルーズ船、古色漂う漁船を展望したり、向かい
の鯉魚門の岸辺でデートするカップルを双眼鏡で覗き見したり、遠
足の高校生にからかわれたり、居眠りをしたり等して日がな一日す
ごしております。
 
 空腹をおぼえたら、館内唯一の「茶餐庁」で食事です。この茶餐庁での食事は、修行したシェフが調理しているのではない、いわゆる「チン料理」なので味は問わないとしても、テラス側の席から見晴るかす眺望は、南シナ海そのものです。
                             
 さて、往路の難行に思い煩い、帰路はタクシーでとお思いの方
は、博物館の出入り口でただずんでいれば、ものの数分でタクシー
が現れます。但し、地下鉄「ソウ箕灣(サウケイワン)」駅へは、高
速道路の順路の関係からか、思いのほか時間がかかるようです。 

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