天壇大仏/寶蓮寺

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世界最大の屋外大仏として有名なランタオ島の大仏と香港最大規模の禅寺にゴンピン360のケーブルカーに乗って行ってみよう!

こんにちは、香港ナビです。まずは、ここで質問です。行く前はワクワク、並んでいる時はイライラ、乗っている時はドキドキ、着いた時は、ホッとして、「わ~、すご~い、さすが世界一!」と最新の技術と伝統文化の融合に思わず歓喜の声を上げてしまう香港の観光スポットは一体どこでしょう?答えは昂坪(ゴンピン)360、仏教文化の結晶、寶蓮寺(ポーリン寺)、そして世界最大の屋外大仏といわれる天壇大仏です。2007年に転落事故が起こった昂坪360ですが、事故後の入念なテスト運行を経て、2007年末に再オープンしました。今日は、この昂坪360を使用して、世界最大の天壇大仏がある寶蓮寺へご案内します。

昂坪360に乗ってみよう

MTR東涌線東涌駅(Tung Chon)駅B出口からシティーゲートを抜けてまっすぐ歩くと、昂坪(ゴンピン)360のターミナルが見えます。入り口横にその日の運行時間が書いてあるので、乗る前に確認しておきましょう。
まずはチケット売り場で切符を買います。運賃は片道大人HK$63、子供HK$30(3~11歳)、シニア(65歳以上ただし香港居民に限る)はHK$49です。往復運賃は大人HK$96(子供HK$48)なので帰りもロープウェーで戻ってくる方は(ほとんどの方がそうだと思いますが)往復切符を買った方がお得です。ただし祝日などは特別料金が設定される場合がありますので、購入前に料金表を確認してください。またゴンピン・ビレッジの観光アトラクション入場券とセットになったものもあります。
チケットを買い終わったら、前に進んで列に並びましょう。土日祝祭日は、結構混みあっていますが、平日だと待ち時間なしですぐに乗ることができます。ただし、風が強い日には運転を見合わせたり、スピードが遅くなったりする場合もあります。場所が場所なので、東涌に着いてから運休している、なんてことを防ぐために、行く前に昂坪360の公式ウェブサイトで運行状況を確認してください。
最初はまだターミナルの中なのでゆっくりと動いていますが、外に出た瞬間、下が見えなくなって思わず恐怖に声を上げてしまったナビ。

■昂坪360豆知識
昂坪360は全長5.7キロ、終点の昂坪駅まで約20~25分の空の旅です。車両はヨーロッパアルプスのケーブルカーと同じタイプを使い、全部で112車両あります。1時間に最大3,500人を乗せることができるそうですよ。スタートから終点の昂坪駅の間に8つの鉄塔があり、そのうち5本は公園の中にあります。鉄塔と鉄塔の距離が比較的長いため、大型のケーブルカーを使用することができるそうです。ケーブルカーの内部に座席は10席あり、車椅子用のスペースも用意されています。案内によると一つのケーブルカーの定員は17人。エアコンはありませんが、窓の上部を開けることができるため、運行中は外から強風が入ってきて、夏でも寒いくらいです。
ケーブルカーの建設は2004年2月にスタートしました。現場は郊外の公園内にあるため、香港の法律でトラックなどの車両で乗り入れることが禁じられていたそうです。資材を現場まで運ぶためにカナダから6頭のロバを取り寄せ、資材運びに使用しました。完成した後、4頭はカナダに戻りましたが、残りの2頭は現在香港の嘉道理農場にいるそうです。ケーブルカーの中の様子はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

昂坪市集

約25分で昂坪駅に到着しました。

約25分で昂坪駅に到着しました。

昂坪高原に設置された昂坪駅は、周りの自然環境に合うようにデザインされました。近くには有名な天壇大佛(ティンタンダイファ)と寶蓮寺(ポーリン寺)があります。昂坪駅前には観光スポットの昂坪市集(昂坪ビレッジ)が広がります。面積は約2万平方フィート、2006年6月にオープンしました。庭園式のデザインを採用し、スターバックスや満記など20店以上のおみやげ店、レストランが軒を連ねています。

■マルチプログラム
昂坪市集には「與佛同行(Walking with Buddha)」と「靈猴影院(Monkey’s Tale Theater)」という2つのマルチプログラムがあります。「與佛同行」はドキュメンタリー形式で、内容は是仏祖釋迦牟尼の一生そして仏教の起源と世界に広がった経緯を紹介しています。「靈猴影院」は愉快なアニメ形式で、佛陀の《本生經》をモチーフにしたどの年代にも楽しめるアトラクションになっています。
■昂坪茶館
昂坪茶館(Ngong Ping Tea House)は二階建ての中国風の建物で、面積は2500平方フィート、50人収容できるお茶屋さんです。2階ではCGとテレビゲームを使用し、お茶の文化と点心を紹介、1階は茗茶(お茶を楽しめる)エリアで、中国式の茶道の様子をデモンストレーションしています。この茶館ではもちろんお茶を買うこともできますよ。50種類の様々な茶葉が売られていますが、おすすめはやはり香港四大名茶(鳳凰茶、蒙山茶、擔竿茶、清明茶)です。

天壇大佛

スペースシャトルからでもよく見える地球上の建築物といえば、万里長城。飛行機で香港上空からよく見えるものといえば、ランタオ島中西部、標高520メートルにある昂坪高原、木魚峰の上に鎮座する天壇大仏!?奈良東大寺の慮遮那仏と鎌倉長谷高徳院の阿弥陀仏も有名ですが、天壇大仏は世界最大だそうです。旅行誌National Geographic Travelerでもおすすめの観光スポットとして紹介されています。

■大仏のデザイン
天壇大仏は世界的に有名なハイテク企業、中国航天科技部によりデザイン、製作されました。1989年12月2日に完成しましたが、その後周辺の整備等に時間がかかり、開眼供養をしたのは1993年12月29日です。大仏は202枚の銅片で組み立てられ(体160枚、蓮華座36枚、雲頭6枚)、高さは台座を含めると約34メートル、重さは約202トンです。
■大仏の中に入ってみよう
入り口では精進料理の食券(HK$60)を買うことができます。食事は寶蓮寺の食堂で食べることになります。またこの食券で大仏の中の展示室2,3階に無料で入ることができます。さて行ってみましょう!と言っても、下から台座まで268段もあるので、ゆっくり登りましょう。
ようやく上に到着しました。大仏は三層の祭壇の上に鎮座していて、下から見上げると迫力満点です。台座に入る前にぐるりと一周してみましょう。台座の周りには左右三体ずつ六天母像が大仏の偉大さを讃えています。それぞれ手にしているお供え物は花、香、燈、塗、果、樂で、六波羅密(佈施、持戒、忍辱、精進、禪定、智慧)を意味します。台座の内部は功徳堂、法界堂そして記念堂の三層に分かれています。1階の面積は1万平方フィート、地蔵菩薩様が飾られ釈迦の生涯を紹介する展示室になっていて、自由に入ることができます。売店もあり、大仏のミニチュア像、数珠、お守りなどが販売されています。ただし2、3階へ行くには、入口で食券を買った人しか入ることができません。また上の階は写真撮影禁止になっています。
中に入ってみましょう。この三層は中心の螺旋階段でつながっています。ここには大きな鐘が設置されていて、コンピューターで制御され一日に合計108回鳴るようにセットされているそうです。ハイテクですね。2階に上がると、釈迦様を頂点に、それに従う百仏を描いた絵があり、仏教をテーマにした水墨画、山水画なども飾ってあります。案内板には、仏舎利(舎利子)について広東語と英語で説明がありました。外に出ると蓮華座のすぐ下で大仏の顔と背中も一段と近くに見えます。
■大仏の顔とその姿
大仏の顔は龍門石窟の盧遮那仏、衣紋は敦煌石窟の釈迦牟尼像を参考にして作られました。顔は満月のように優しく、肩にまで届きそうな長い耳たぶが特徴的です。おでこは広く、眉が三日月のような滑らかな曲線を描いています。また胸には卍マークがついています。重さ5トンの顔に2000グラムの黄金を使用しているため、顔は太陽の光を受けて輝いてみえます。穏やかな大仏の顔を見ていると、嫌なこともストレスも飛んでいくような不思議な気持ちになりますね。
■大仏の座り方
天壇大仏の座り方は、「全跏」または「正跏」と呼ばれます。伝説によると、釈迦様が菩提樹の下で修行し、悟った時の座り方だそうです。

■大仏の印相
大仏の右手の手印「施無畏印」と呼ばれ、恐れなくてもよいという相手を励ます意味があると言われています。左手は足の上に載せ、手の平を仰向けに、指がやや曲がっている「予願印」と呼ばれます。皆を迎え入れるという意味だそうです。
石の階段を降りて次の目的地、寶蓮寺に向かいましょう。

石の階段を降りて次の目的地、寶蓮寺に向かいましょう。

■大仏の向き
この天壇大仏では、晴天の日のそれも朝でないと顔がきれいに見えないと言われています。実はちゃんと理由があるんですよ。ほとんどのお寺や仏像の向きは北を背に南向きになっているのが普通なのですが、天壇大仏はその逆で、北方向つまり北京に向いて座っているのです。なぜなのか?有名な風水師からアドバイスを受けて北を向いているという説もありますが、本当は「面向祖国、面向母親(祖国へ、母親へ)」を意味しているのです。

南天仏国の寶蓮寺

1924年に完成した寶蓮寺は、規模の大きさから歴史が浅いにも関わらず、「南天仏国」と呼ばれ、香港四大禅林の中で一番有名な寺とされています。元中国仏教会会長の趙樸初氏からも称賛され、「一佛四菩薩」の5番目の大名山とも言われました。寶蓮寺の前には広場があり、その中に北京天壇圜丘をモチーフにした三層円形の祭壇があります。これはちょうど向かいにある天壇大仏と一直線に見え見事に調和しています。
お寺の前には4本の石柱でできた牌坊が立ち、ここを通り過ぎると入り口につながる道が見えます。左右には緑がいっぱいで穏やかな雰囲気が漂い、まるで聖地を訪れているような平和な気持ちになります。寶蓮寺の左前には数十メートルの小さな山があり、木魚の形をしているため、「木魚峰」と呼ばれているそうです。

■昂平八景
寶蓮寺が完成した頃は、規模も小さな無名の寺でしたが、この数十年の間に経営難など様々な問題を乗り越え、今では香港で一番壮麗な禅寺になりました。宮殿風の大雄寶殿と気迫が伝わってくる天王大殿などがその特徴です。また精進料理も有名で、短期間の修業体験コースもあり、宿泊施設を提供するなど、寶蓮寺の規模はどんどん拡大していき、中国はもちろん、東南アジア、アメリカそしてヨーロッパまでその名は知られるようになりました。昂平高原は天然の山勢や自然に恵まれ、昔からこの周辺の景観には、「鳳凰觀日」、「雲霧茶場」、「蓮花石景」、「環山塔景」、「鼓響大石」、「魚山夕照」などの美しい名前がつけられています。そして今、「寶蓮寺」と「天壇大佛」をこれら六景と合わせて、「昂平八景」と呼ばれています。
■寺院建築群の中にある「森林」景色
前庭に入るとまずは紫荊園(香港特別行政区の花)が見えます。「寺は香港にあり」という意味だそうです。この前庭は小さいながらも寺のちょうど真ん中に位置し、各殿につながる大切なナビゲーター的存在です。次は雄寶殿の前庭にある樹齢100年の榕樹(ガジュマル)が10本植えられ、その横には高さの異なる盆栽で前庭を分けています。萬佛殿の前庭にも数10本、樹齢30~100年のキンモクセイを植え、様々な種類の蘭も咲き乱れ、芳しい花の香りがいつも漂っています。最後に広大な後庭には、寶蓮寺初代と二代目の主管のお墓があるほか、銀杏も沢山植えられ、秋になると黄金色に染まります。そのほか桔、柚、パパイヤ、桃、ライチ、マンゴ、龍眼などの果樹がたくさん植えられ、寶蓮寺の園林は「花果滿寺,蘭桂飄香」と呼ばれています。
■寶蓮池景觀
現在の寶蓮池は聿馱殿の左側にあり、直径約6.1メートル、真中に蓮の花弁の形をした噴水があり、飛んだ水が水面に落ちた時に波紋が起きたり、消えたりを繰り返すことで、人生の諸行無常を表現しています。寶蓮寺の規模からするとこの池はちょっと狭くて窮屈な感じがするということで、舍利子入りの蓮の形をした「七寶蓮池」を作ろうという企画があるそうです。この「七寶蓮池」ができれば「昂平八景」が「昂平九景」となり昂平に訪れる観光客はもっと増えるでしょう。以上、香港ナビがお伝えいたしました。

記事登録日:2009-01-02

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-07-14

スポット更新日:2009-01-02

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