香港に転勤が決まったら、やっぱり気になる子供の学校。海外の日本人学校ってどんな感じなのかな〜と授業参観気分でお邪魔してきました。
こんにちは、香港ナビです。香港在住の日本人は現在約2万5000人。これから人事異動のシーズンを迎えるにあたって、香港へ転勤が決まりそう、という方も多いのではないでしょうか?それでなくても、外国で日本人の学生たちがどんな学校に通っているのかな?というのは、興味のあるところ。そこで今回は、香港日本人学校中学部にお邪魔して、香港の学生生活を覗かせていただきました。
ロケーション
中学部の一番の自慢は、何と言っても正門前から見下すビクトリアハーバーの絶景。学校は北角(ノースポイント)の山の手にある高級住宅地『寶馬山(Braemar Hill)』に位置する、その名も『校園徑(Hau Yuen Path)』沿いにあります。日本人学校がある一帯には、地元の小学校やインターナショナルスクールなど名門校が並んでいます。
近くにある香港樹仁大学(Shue Yan University)は、2007年に正式に大学と任命された香港初の私立大学です。図書館、校舎の他に、学生寮もあります。
正門(5階)からスタート!
2008年10月31日現在の日本人学校中学部の生徒数は、1年生130名、2年生113名、3年生92名の335名です。中学部のほかに香港校と国際学級を有する大埔校の小学部2校が香港日本人学校として運営されています。
校舎は鉄筋コンクリートの8階建てですが、山腹に建っているため、正門の部分が既に5階という不思議な作り。
正門を入ってすぐには、日本人学校らしい日本庭園があります。
ちょうど校舎の下に当たる部分に『カバード』と呼ばれる、バスケットコートより一回り広い屋内運動場があります。日本と違って、土地の少ない香港の学校には運動場や体育館を備えた学校は多くありません。雨の日でも活動できる運動場があるというのは、香港ではとても恵まれているのです。
校舎の入り口には、大きな鯉。香港で鯉(魚)は縁起ものです。
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日本人学校の校章は、日本を代表する花のひとつ、桜の花のイメージ。
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正門から、校舎に入ると職員室がありました。ちなみにこの階には、校長室、事務室、医務室が揃っています。なんか、そばを通るにも緊張しますね。やっぱり、いくつになっても先生は苦手??かな。
職員室の中を拝見!?
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廊下には、日本人の道徳心を表す言葉。
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保健委員からのメッセージでしょうか?なんだか、中学生らしい素朴さに、ほっとさせられますね。
10月に行われた体育祭の写真が展示してありました。自分の写っている写真を注文するんですよね。好きな子が写っているのをひそかに購入したりして…うーん、思い出すな~青春時代!?
各階をチェック
正門から校舎に入った階が5階にあたり、校内の案内板がありました。まずは下の階から見て行きましょう。
2階
音楽室は、イスの部分が階段式になっているのが面白いですね。合唱や合奏の練習にぴったりです。授業の他にも、軽音楽部や合唱部などの部活動にも使用されているそうです。
技術室は、その名の通り技術の時間に使用する教室。作業がしやすいよう大きな机を採用しているのは、日本の学校と同じですね。
体育館の入り口です。上履きはここで脱いで体育館シューズに履き替えるのでしょうか?
冷房完備、バスケットボールコート1面と、バレーコート1面、バトミントンコート2面が取れる大きさです。休み時間中は生徒に開放されるそうです。
3階 家庭科室。調理実習室ですね。香港でも、やっぱり実習は和食でしょうか?
4階
補習室。グループに分かれて勉強する時に使用するそうです。
保護者面談などで使用される、多目的な会議室。
6&7階
普通教室は6階&7階に集中しています。1年生4クラス、2年生2クラスが6階にあたります。(取材日は、総合学習発表会のため、机が片付けられていました)
2年生2クラス、3年生3クラスが7階にあたります。
机や椅子は、日本の学校と同じようですね。各教室には、エアコン、テレビ、ビデオ、CDデッキ、パソコン、スクリーンが設置されています。
6階には、野外運動場があります。位置的にはちょうど正門を入って右にある『カバード』の上にあたります。バスケットコートよりやや大きめです。土地の狭い香港には運動場や体育館のない学校が多いのですが、日本人学校には運動スペースがたっぷりとあるため、ここ香港でものびのびとした学校生活が送れそうですね。
眺めも爽快です。ここに出てくるだけで、ちょっとした気分転換にもなりそう。
8階
図書室。日ごろ日本語の書籍に触れることが少ない外国の日本人学生たちにとって、学校の図書館は大切な場所ではないでしょうか?こちらの図書室には1万冊ほどの書籍が用意されています。管理は図書ボランティアの保護者の方々がされているそうです。
コンピューター室。現在の学校には無くてはならない施設ですね。ネット環境の整ったコンピューターが40台設置されているそうです。様々な教科の授業で利用されています。
いかがでしたか?最新の設備を備え、日本と変わらない教育が受けられる体制が整っている印象を受けました。香港には日本人学校高等部がないため、中学部を卒業と同時に、帰国して日本の高校受験をする学生がほとんどだそうです。ビクトリアハーバーを見渡せる素敵な学び舎での3年間は卒業後に離ればなれになっていく子供たちにとってかけがえのない思い出となるはずです。以上香港ナビがお伝えいたしました。