ヌーン・デイ・ガン

Noon Day Gun怡和午砲

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正午に鳴らされる伝統の大砲

こんにちは、香港ナビです。本日は銅鑼灣(コーズウェイベイ)の海岸ぞいにやってまいりました。今こちらはまさに正午になろうとしています。今回紹介するのは、毎日正午に鳴らされるという伝統の大砲儀式、怡和午砲(ヌーン・デイ・ガン)です。現在では英国植民地時代初期の唯一の遺物であり、世界史の授業にも出てきた、あのジャーディン・マセソン社(怡和行)が行っている儀式、ということで、香港の歴史の一面を象徴する儀式としても一見の価値ありです。それでは実際に見てみましょう!

まずは実際に行ってみよう - 行き方ガイド

砲台への行き方は、初めての人にはわかりにくいかもしれません。そこで、写真つきで行き方を説明しましょう。
スタート地点はワールドトレードセンター(世貿中心)海側の出口です。この看板に書いてある向きに従って下さい。

スタート地点はワールドトレードセンター(世貿中心)海側の出口です。この看板に書いてある向きに従って下さい。

ここから、エクセルシオールホテルとの間にある、地下駐車場の入り口に行きましょう。

ここから、エクセルシオールホテルとの間にある、地下駐車場の入り口に行きましょう。

入り口を入ると、案内が出ています。黄色い案内のとおりに進みましょう。 入り口を入ると、案内が出ています。黄色い案内のとおりに進みましょう。

入り口を入ると、案内が出ています。黄色い案内のとおりに進みましょう。

すると、地下駐車場が見えます。この駐車場をまっすぐ進んでください。

すると、地下駐車場が見えます。この駐車場をまっすぐ進んでください。

突き当たりを、案内どおりに右に曲がってください。

突き当たりを、案内どおりに右に曲がってください。

すると、太い海水パイプがあります。ここをまっすぐ進んでください。

すると、太い海水パイプがあります。ここをまっすぐ進んでください。

突き当たりを曲がると、階段がありますので上ってください。 突き当たりを曲がると、階段がありますので上ってください。

突き当たりを曲がると、階段がありますので上ってください。

階段を上ると出口です。階段の後ろ側に大砲があります。

階段を上ると出口です。階段の後ろ側に大砲があります。

このあたりは、自家用クルーザーなどが停泊するマリーナとなっています。海の向こう側には、九龍側の景色が見えます。

このあたりは、自家用クルーザーなどが停泊するマリーナとなっています。海の向こう側には、九龍側の景色が見えます。

伝統の午砲、そのいわれとは?

1800年代半ば、当時の香港経済を牛耳っていたのは阿片商ジャーディン・マセソン商会でしたが、ジ社は東角(イーストポイント。現在の銅鑼灣)に独自の砲兵中隊と護衛兵部隊を持っていて、社長(大班/タイパンと呼ばれています)が香港の港を出入りする際は祝砲を撃つのが伝統になっていました。

さて、1850年代のある日、時の大班、ロバート・ジャーディンがイギリスから戻ってきたときに、最高の敬意を示す21発もの祝砲を撃ったところ、香港に赴任したての英国海軍将官が、このジ社の伝統を知らなかったので、「祝砲を撃つのは政府が海軍船を迎えるときに撃つものであって、一民間企業が撃つとは何事だ!!!」ということで、彼の気に障ってしまったのです。そこで、その罰則として、それ以降ジ社が香港の時砲として正午に打つように命令した、ということです。

その後、この伝統は1941年12月、旧日本軍に香港を占領されるまで続き、戦後再開されたのは1947年8月のことでした。

1961年に砲の音に対する苦情が増えたこともあり、海軍警察の好意により、現在使用している「ホッチキスマーク・1-3ポンド海軍速射砲」に変わりました。砲が撃たれると、8つのベルが鳴り、午前の当番が終わったことを知らせます。

実際の儀式はこんな感じです!

制服姿の係員のおじさんが、正午を前にして控えています。

制服姿の係員のおじさんが、正午を前にして控えています。

おじさんが時計を何度となくチェックしています。きっちり正午に鳴らすためです。

おじさんが時計を何度となくチェックしています。きっちり正午に鳴らすためです。

鐘を鳴らした後、砲台に向かいます。そして、砲をセットします。

鐘を鳴らした後、砲台に向かいます。そして、砲をセットします。

セットし終わると、おじさんはまた元の位置に戻ります。

セットし終わると、おじさんはまた元の位置に戻ります。

時計を確認後、いよいよ大砲発射です!

時計を確認後、いよいよ大砲発射です!

煙とともに、耳をつんざく大音量が周囲に響き渡ります!

煙とともに、耳をつんざく大音量が周囲に響き渡ります!

発射終了後、ふたたび鐘を鳴らして儀式は終了。

発射終了後、ふたたび鐘を鳴らして儀式は終了。

終了後最大30分間は大砲の周辺を開放しています。

終了後最大30分間は大砲の周辺を開放しています。

いかがでしたか?儀式そのものは意外とあっけなかったのですが、大砲撃ちのおじさんのきっちりとしたアクションも相まって、どことなく厳粛な雰囲気が大砲の周囲に漂っていました。ちなみに、この怡和午砲は現在ではチャリティ目的としても行われており、個人なら最低HK$28000、団体なら最低HK$38000を「マインドセット」というジャーディン傘下の慈善団体に寄付すれば個人・団体を問わず誰でも撃てるそうです!そして記念品として薬きょうのレプリカがもらえるそうです。さらに、特別料金でレセプションを砲台のある場所で催すことができるそうですよ!機会があれば、一度はチャレンジしてみたいですね!以上、銅鑼灣より香港ナビがお送りしました。

記事登録日:2005-12-28

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スポット登録日:2005-12-28

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