香港結婚式事情 ～挙式編～

1. 挙式の朝…

挙式の当日の朝、新郎が新婦を家まで迎えに行くところから始まります。この時間も、縁起のいい時間というのが決まっていますから、それにあわせて家を出発します。新郎は、"兄弟"と呼ばれる仲良しの男性の仲間数人を引き連れて新婦の家へと向かいます。新婦は、"姉妹"と呼ばれる、こちらも女性の仲間数人と家で新郎の迎えを待っています。

しかし新郎は、家に着いたからといって、なかなか簡単に門を開けて、新婦のもとへ入れてもらうことはできません。門番をしている姉妹からの意地悪な質問や、クイズ、リクエストにきちんと答えられなければ、門をあけてもらうことはできないのです。『5ヶ国語で愛しているって言いなさい』とか、『新婦が一番好きな歌を腕立て伏せしながら歌って聞かせなさい』等……もちろん、兄弟の手助けあり！でも結局は"開門利是"という、ご祝儀を渡して開けてもらうことになります。ちなみに金額には"99999999….ドル！"というような、縁起のいい9の数字が使われます。まあ、そんなこんなの儀式を終えて……

新郎が新婦を連れてホテルへ戻ってきました！！ （本来なら、花嫁の家から今度は花婿の家へ向かうのですが、今回は花婿の家族がホテルに泊まっていたので、家のかわりにホテルの部屋でお茶を注ぐ儀式が行われました。）

2.　二人が揃って帰ってきたら….

とりあえず、主役はいつでもきれいでなければ…..お化粧直しにも余念がありません。新婦が着ているのが、中国の伝統的な花嫁衣裳"裙掛（クワー）"です。もちろん、おめでたい色、紅ですね。

まずは新郎側の祖父母に対して、ご挨拶ということで、"斟茶（ジャムチャ）"。ひざまずいて、お茶をそれぞれに注ぎます。その後、新婦に贈り物（ご祝儀と金の腕輪）が渡されました。

続いては、新郎のご両親へ。　贈り物は、豪華絢爛！金の腕輪（ブレスレットというより…..まさに腕輪だっ）！！重そうです。

次はこの日のためにカナダから駆けつけたおじ様へ。こちらも金の腕輪の贈り物。

次はおば様。こちらも贈り物は腕輪！

こちらもおば様。贈り物はネックレスでした。　

と、このように延々と次から次へと親戚のおばさんやおじさんたちにお茶を注いでたくさんの贈り物をもらいます。

このロールスロイスで、二人は式場へ向かいます。

尖沙咀にある"香港文化中心"の中の"行政大廈"で挙式は行なわれます。香港では、婚姻届を出す儀式が挙式と言うわけで、日本のように勝手に書いて、提出すればいいというものではありません。ちゃんと日にちと時間を予約しなければなりません。お日柄も、時間もよければ、本当に大勢のカップルが重なってしまいます。予約がたいへんなのです！！絶好のロケーションですので、とりあえず写真取り捲り。後ろは、あのペニンシュラホテルです。

身分証明書、必要事項を記入した書類を持って受付の窓口でサインを済ませます。とにかく、すごい数の人々！

この扉の向こうに挙式場があります。指輪交換などが行なわれる机。指輪も準備OK。両家のお父様が前に座って、準備完了。来賓もそろってます。めでたい！

二人並んで、政府の担当職員の立会いの元、誓いの言葉を述べて、指輪を交換し、愛のくちづけを…..その後、両家のお父様がサインをし、儀式は無事終了！！これで、正式に夫婦となりました！

4. 挙式が終わったら…

次の挙式が控えていますので、とりいそぎ外にでましょう！ここの景色は、絶好ですからとにかく写真撮影会のオンパレード。みんな、早く集まって、ポーズして……、ハイ、チーズ！

写真撮影が終わったら、やっと落ち着いて休憩できます。恒例の飲茶タイム！！　夜の披露宴まで、ちょっと時間がありますから一息ついて…

主役は、まだまだこれからが本番！！とにかく、がんばって…..私もちょっと疲れましたから….この続きは、又今度…

朝早くから、いろんなところを回って、いろんな伝統的な儀式があって…と現代化した感覚の若者でも、やはり結婚となると、家と家のことなのだなーとつくづく思いました……名古屋の嫁入りにも負けとらん、そんな香港の結婚事情、いかがでしたか？　
まだ、この後の披露宴は…….TO BE CONTINUED
以上、香港ナビがお伝えしたでなも！？