櫻井景子先生の香港レシピ教室 窩蛋牛肉煲仔飯の巻

窩蛋牛肉ボウ仔飯~たまごのせ牛ミンチの釜飯。香港の冬の風物詩、ココロもカラダも暖まる香港式釜飯!

みなさん、こんにちは!香港は毎日、日本の秋のような気候で、大変気持ちよいお天気が続いています。最低気温も15度ほどで、連日爽やかな秋晴れといった感じです。街は半そでで歩く人もまだいると思えば、ダウンジャケットを着た人までさまざまです。さて、今日はお待ちかね!香港の冬を代表する食べもの、煲仔飯(ぼうじゃいふぁん)の登場です!冬にだけ提供する店があるほど、季節性のある食べもので、煲仔飯を看板に掲げる店も多く、この時期になると香港の人たちは“寒い冬には暖かい煲仔飯が一番!”と好んで食べられています。

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煲仔飯は広東省、香港、マカオなど広東料理を主とする地区で食べられています。シンガポールなどには、 “香港式ごはん”としてシンガポール人に大変人気の煲仔飯専門店があるほどです。昔はリヤカー(車仔)を引いて、炭火で炊き込む屋台の煲仔飯が一般的でしたが、最近は焼味臘味(ロースト専門店)や茶餐廳、高級レストランでも食べることが出来ます。冬になると店先で炭火を炊き、客の前で見せながら、煲仔飯を作る茶餐廳もあり、毎晩行列ができるほどの人気です。
煲仔飯の?はここでは土鍋のことを指します。(他の意味では煮込むという意味もあります。)仔は子供のことをあらわすので、煲仔は土鍋の子供、すなわち小さな土鍋となります。小さな土鍋で炊いたごはん、それが煲仔飯の意味です。煲仔飯を作る時に絶対に欠かせないのが、この煲仔と呼ばれる土鍋です。
香港の煲仔は素焼きでとても軽いです。内側はスムーズに洗浄出来るように加工が施されています。煲仔はこれが調理器具となり、また食器ともなりますので、このまま炊き上がった煲仔飯をテーブルに運んでいただきます。
煲仔飯は日本の釜飯に似たもので、ごはんの上に具をのせて炊き込みます。しかし、その具のバリエーションはさまざまで、たとえば6大煲仔飯と言われるのが、鳳爪排骨煲仔飯(鶏の足とスペアリブの釜飯)、北菇滑?煲仔飯 (椎茸と鶏肉の釜飯)、鹹魚肉餅煲仔飯(塩漬け魚と豚ミンチの釜飯)、梅菜肉餅煲仔飯(菜心の漬けものと豚ミンチの釜飯)、臘鴨臘味煲仔飯(チャイニーズサラミの釜飯)、窩蛋牛肉煲仔飯(たまごのせ牛ミンチの釜飯)、他には白?煲仔飯(うなぎの釜飯)、田?煲仔飯(食用カエルの釜飯)など、いろいろな味を楽しむことが出来ます。今日はその中でも日本で入手が簡単な牛肉のミンチを使った簡単な窩蛋牛肉煲仔飯(たまごのせ牛ミンチの釜飯)をご紹介します。家庭でも手軽に作れるので、是非、おうち香港してくださいね。何年も試行錯誤して何度も作った絶品の煲仔飯の作り方です。いくつかポイントがありますので、守ってくださいね。慣れてきたら、具を変えてお楽しみくださーい!

材料のご紹介から。。。

絲苗米 
長細く、硬い品種のものがこの
煲仔飯には合います。タ
イ米が入手出来るようなら、タイ米で。
生抽/老抽
茶葉蛋の巻で紹介しています。
ご参考に!

いよいよ作ってみましょう!

材料 1人分
絲苗米(細長い米/タイ米)1合
水 米と同量
塩 ひとつまみ
植物油 少々
卵黄 1個分
万能ねぎ 少々

かけしょうゆ
生抽(香港しょうゆ) 大さじ1
老抽(色づけしょうゆ)大さじ1/2
グラニュー糖 小さじ1/8

ごま油 少々 牛肉
牛肉ミンチ 80g
生抽(香港しょうゆ) 小さじ2
老抽(色づけしょうゆ) 小さじ1
水 大さじ1
グラニュー糖 小さじ1/8
片栗粉 小さじ2
卵白 1個分
ごま油・こしょう 少々

作り方
1. お米は通常の洗い方と同じに洗い、ザルで水気を切っておく 
** 水洗いしてから、水につけこまずに炊きます。少し硬いアルデンテに仕上げるのが 美味しい煲仔飯のコツです。 1. お米は通常の洗い方と同じに洗い、ザルで水気を切っておく 
** 水洗いしてから、水につけこまずに炊きます。少し硬いアルデンテに仕上げるのが 美味しい煲仔飯のコツです。

1. お米は通常の洗い方と同じに洗い、ザルで水気を切っておく ** 水洗いしてから、水につけこまずに炊きます。少し硬いアルデンテに仕上げるのが 美味しい煲仔飯のコツです。

2. 煲仔にごはんを移し、均等に火がとおるように平らにしておく 2. 煲仔にごはんを移し、均等に火がとおるように平らにしておく 2. 煲仔にごはんを移し、均等に火がとおるように平らにしておく

2. 煲仔にごはんを移し、均等に火がとおるように平らにしておく

3. 牛肉に生抽を加え、手で混ぜる 3. 牛肉に生抽を加え、手で混ぜる 3. 牛肉に生抽を加え、手で混ぜる

3. 牛肉に生抽を加え、手で混ぜる

4. 続いて、片栗粉、グラニュー糖、水を加えて混ぜる
5. 卵白をあわ立てて、牛肉に加えて混ぜ、ねばりがでたら、こしょう、ごま油を加えて混ぜる 
** 水分が少ないと肉がパサパサしてしまうので、水分がすくないようなら水で調整 してください 5. 卵白をあわ立てて、牛肉に加えて混ぜ、ねばりがでたら、こしょう、ごま油を加えて混ぜる 
** 水分が少ないと肉がパサパサしてしまうので、水分がすくないようなら水で調整 してください 5. 卵白をあわ立てて、牛肉に加えて混ぜ、ねばりがでたら、こしょう、ごま油を加えて混ぜる 
** 水分が少ないと肉がパサパサしてしまうので、水分がすくないようなら水で調整 してください
5. 卵白をあわ立てて、牛肉に加えて混ぜ、ねばりがでたら、こしょう、ごま油を加えて混ぜる 
** 水分が少ないと肉がパサパサしてしまうので、水分がすくないようなら水で調整 してください 5. 卵白をあわ立てて、牛肉に加えて混ぜ、ねばりがでたら、こしょう、ごま油を加えて混ぜる 
** 水分が少ないと肉がパサパサしてしまうので、水分がすくないようなら水で調整 してください 5. 卵白をあわ立てて、牛肉に加えて混ぜ、ねばりがでたら、こしょう、ごま油を加えて混ぜる 
** 水分が少ないと肉がパサパサしてしまうので、水分がすくないようなら水で調整 してください

5. 卵白をあわ立てて、牛肉に加えて混ぜ、ねばりがでたら、こしょう、ごま油を加えて混ぜる ** 水分が少ないと肉がパサパサしてしまうので、水分がすくないようなら水で調整 してください

6. 煲仔に分量の水、塩、植物油を加えて、箸で混ぜる 
** お米に少量の塩で味つけしておくと味が馴染んで美味しいです 
** お米に少量の油を加えると、つやつやし、お米が1粒1粒立って美味しいです 6. 煲仔に分量の水、塩、植物油を加えて、箸で混ぜる 
** お米に少量の塩で味つけしておくと味が馴染んで美味しいです 
** お米に少量の油を加えると、つやつやし、お米が1粒1粒立って美味しいです 6. 煲仔に分量の水、塩、植物油を加えて、箸で混ぜる 
** お米に少量の塩で味つけしておくと味が馴染んで美味しいです 
** お米に少量の油を加えると、つやつやし、お米が1粒1粒立って美味しいです

6. 煲仔に分量の水、塩、植物油を加えて、箸で混ぜる ** お米に少量の塩で味つけしておくと味が馴染んで美味しいです ** お米に少量の油を加えると、つやつやし、お米が1粒1粒立って美味しいです

7. ふたをして、強火にかける 7. ふたをして、強火にかける

7. ふたをして、強火にかける

8. 沸騰してきて、湯気があがってふつふつしてきたら、弱火に変える 8. 沸騰してきて、湯気があがってふつふつしてきたら、弱火に変える

8. 沸騰してきて、湯気があがってふつふつしてきたら、弱火に変える

9. ごはんの表面に穴がいくつか開いたのを確認したら、牛肉を上にのせ、中央を少しくぼませながら、平らにし、蓋をして更に加熱する 9. ごはんの表面に穴がいくつか開いたのを確認したら、牛肉を上にのせ、中央を少しくぼませながら、平らにし、蓋をして更に加熱する

9. ごはんの表面に穴がいくつか開いたのを確認したら、牛肉を上にのせ、中央を少しくぼませながら、平らにし、蓋をして更に加熱する

10. かけしょうゆを計量し、混ぜておく 10. かけしょうゆを計量し、混ぜておく
10. かけしょうゆを計量し、混ぜておく 10. かけしょうゆを計量し、混ぜておく

10. かけしょうゆを計量し、混ぜておく

11. 煲仔の底に火が当たる部分を少しずつずらしながら、全体
に均等におこげを作る 
** 火にかけてからは火元から離れずに!煲仔をまわしながら、火に
かけ、 おこげの香りがして煙が立ってきたら火を止める 11. 煲仔の底に火が当たる部分を少しずつずらしながら、全体
に均等におこげを作る 
** 火にかけてからは火元から離れずに!煲仔をまわしながら、火に
かけ、 おこげの香りがして煙が立ってきたら火を止める

11. 煲仔の底に火が当たる部分を少しずつずらしながら、全体 に均等におこげを作る ** 火にかけてからは火元から離れずに!煲仔をまわしながら、火に かけ、 おこげの香りがして煙が立ってきたら火を止める

12. そのまま5分蒸らし、蓋をあけて中央に卵黄をのせ、まわりに万能ねぎをちらし、 かけしょゆをかけて更にふたをして蒸らす 12. そのまま5分蒸らし、蓋をあけて中央に卵黄をのせ、まわりに万能ねぎをちらし、 かけしょゆをかけて更にふたをして蒸らす
12. そのまま5分蒸らし、蓋をあけて中央に卵黄をのせ、まわりに万能ねぎをちらし、 かけしょゆをかけて更にふたをして蒸らす 12. そのまま5分蒸らし、蓋をあけて中央に卵黄をのせ、まわりに万能ねぎをちらし、 かけしょゆをかけて更にふたをして蒸らす

12. そのまま5分蒸らし、蓋をあけて中央に卵黄をのせ、まわりに万能ねぎをちらし、 かけしょゆをかけて更にふたをして蒸らす

13. 食べる時は、煲仔のままは熱いので、混ぜてから取り茶碗に移して食べてください。
**煲仔飯は本来、炭火の微妙な火加減で20-30分ほどかけて炊き上げるものでしたが、最近はガスで炊く店の方が多くなっています。炭火で炊いた煲仔飯は、ガスで炊いたものとは香りが異なるので、美味しさに差が出ます。
** 鍋底のおこげはそのままパリパリ食べても美味しいですが、そこに熱々のチキンスープを注いで、雑炊風に食べるのもまた美味しいです!

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*煲仔飯の専門店
永合成餐廳 住所:上環上環蘇杭街113至115號地下   電話 : 2850-5723/2850-5726
1日中、1年中煲仔飯を食べることが出来ます。

*煲仔飯の人気店
新翠華茶餐廳  住所:銅鑼灣登龍街12號地下  電話 : 2803-4801
40種類もの煲仔飯メニューがある行列が出来る人気店。人気のひみつはもうひとつ。ここは炭火を使い店先で炊き込むので、その香りにつられてたくさんの人が訪れます。

*高級レストランで食べるなら
西苑   住所:上環文咸東街16-20號地下  電話:2543-3990
洗練された煲仔飯です。西苑自家製の臘味煲仔飯がおすすめ。冬だけ提供。
満福樓  住所 : 尖沙咀-萬麗九龍酒店四樓 電話: 2369-4111
1年中煲仔飯を食べることが出来ます。
煲仔飯をまだ食べたことのがないという方も是非、この冬は挑戦してみてくださいね!
今年1年”香港レシピ”を応援してくださってありがとうございます!
また来年も香港らしい食べものをどんどんご紹介してゆきますのでご期待ください~!!
では、素敵なクリスマス&希望に満ちた新年をお迎えください。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-12-27

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