香港ナビの香港完全攻略法【150ドル香港一日観光】

第二弾は古きよき香港を歩くツアー。安くておいしいローカル気分満点のレストランや風変わりなおみやげを探しにさあ行こう!

こんにちは、香港ナビ三姉妹です。前回成功した100ドルツアーに引き続き、今回は次女が150ドルを手に香港観光に行ってきたいと思います。今回も安い!おいしい!お得!な旅のプランをこれから春休み、ゴールデンウィークを利用して香港に来られる皆さんに提案したいと思います!

香港らしい街並み、食べ物を見つけたい

予算150ドルオンリーなので、もちろん豪勢な買い物なんて絶対にできません。でも、逆に考えれば、香港に遊びに来る人でも『買い物興味なし』、『中華?油っぽいから苦手』そんな人にとっては、一日香港で遊んで食べても150ドルあれば余裕じゃない?!って声もあるかもしれません。ナビの周りにも、グルメ、ショッピングにはまったく興味はないけれど、とにかく街を歩いて、香港の空気を感じたい、異国を思わせる街角をファインダーに収めたい、という香港ファンもたくさんいます。今回は、そんな方々におすすめのコースになりそうです。

スタートに際して、次女に自信のほどを聞いてみましょう。
☆150ドル1日ツアー スケジュール☆

10:00 旺角ランガムプレイス前

今回は旺角のニューショッピングスポット、ランガムプレイスから出発!行ってきま~す!

10:15 茶餐廳で港式朝ごはん

旺角は茶餐廳の宝庫。どこを歩いてもローカル風の食堂から、香港中に支店を持つチェーン店が見つかります。どの店も朝食メニューは朝早く6時ごろから開始し昼前の11時ごろ終了します。予算はHK$20と決めていたので、選択肢は豊富。たくさんある茶餐廳の中でも、店先のパンコーナーに人が群がっているこのお店に決定。
朝食セットはHK$14~。ここで少し節約をして一番安い菠蘿飽とミルクティーだけのセット(HK$14)にしようかと思いましたが、朝イチでお腹がかなーり空いていたので、目玉焼きとソーセージを追加してHK$20のセットに決定。菠蘿飽の中には冷たいままのバターがサンドされていて、朝からとってもカロリーが高そうなのがやや心配。でも、この素朴な組み合わせで量もそんなに多く見えませんが、意外とお腹いっぱいになりました。
永興茶餐廳
住所:彌敦道780号麗英大廈地下A舗
電話:2787-9688
朝食:06:00~11:00

バター入り菠蘿飽+目玉焼き+ソーセージ+ミルクティー=HK$20

10:45 金魚街、花園街を中心に旺角を散策

食事を終えたら朝の旺角を散策してみましょう。女人街は12時前後から開きだすので、午前中はとっても静か。日中から夜にかけてはどこからこんなに人が集まってくるんだ?って不思議に思うくらい混雑する旺角も、朝は人をよけることなくスイスイと歩けます(←これ重要)。静かな朝の旺角で、この時間からでも活気があるのが金魚街周辺。観賞魚は早朝仕入れるため朝が遅い旺角の中でもひときわ早起きな通りなのです。その後、DS関連用品やVCD、DVDを見ようと先達中心や信和中心に行ってみましたが、やはりほとんどの店がまだ営業しておらず…。昼の2時くらいからようやくみんな営業し始めるようです。
朝は道も空いています。

11:30 バス(九巴8番)で尖沙咀東へ

朝の旺角はあまり見るところがないことが判明。一通り写真を撮った後は、バスに乗って尖沙咀東に向かいます。旺角から尖沙咀東方面へ行くバスはたくさんありますが、その中でも一番運賃が安くて、住宅街など滅多に観光では足を踏み入れないエリアを通る九龍バスの8番に乗ってみましょう。旺角を出るとバスは九龍の高級住宅街『何文田』やジャスコがあるため日本人が多く住む『ホンハム』を通り抜け尖沙咀東へ入ります。

バス代=HK$4.2

12:00 香港歴史博物館

バスに揺られること約30分、尖沙咀東の香港歴史博物館に到着。なぜ?こんなところに?!と思うかもしれませんが、この歴史博物館、香港の博物館の中でも展示品の充実ぶりと規模は群を抜いています。ここに来れば原始から現代の香港までの歴史を豊富な資料と展示品で楽しく知ることができるのです。5、6月は香港も雨の日が多いため、運悪く雨に降られてしまったけど、買い物には興味がない、そんなときにはこの歴史博物館に避難するのも手ですよ。ちなみに、水曜日は入館料無料です。

香港歴史博物館
住所 : 尖沙咀漆咸道南100號
電話番号 : 2724-9042
開館時間 : 10:00~18:00(月、水~土曜) 10:00~19:00(日曜祝日)
休日 : 毎週火曜、旧暦新年元日と翌日
入館料:一般$10/学生・60歳以上$5 毎週水曜日は入館料無料

毎週水曜日は入館料無料=HK$0

13:30 バス(九巴104番)で西環へ

下一站は香港島の西の端、西環です。尖沙咀東から陸橋を渡って、海底トンネル入り口のバス停からバスに乗ります。ここを通るバスはすべて香港島サイドへ行きますが、バスにより銅鑼湾を出た後、東へ行くか、西へ行くか、またどの大通りを通るかまったく異なりますのでご注意ください。今回は西環方面へ行くため、九巴104番に乗車。

バス代=HK$9.4

14:00 西環で飲茶

中に入ると超ローカル。昼下がり電気工事師父風のオジサンたちがまったりとお茶を飲んでいました。ここでは鳳爪排骨飯(鳥の爪先とスペアリブご飯)+鮮味菜肉飽(野菜饅頭)を注文。ご飯はボリューム満点、鮮味菜肉飽はちょっと冷たかったけど、まあまあのお味。他にも、叉焼飽(HK$8)、腸粉各種(HK$8~)などなどメニューは盛りだくさんです。ちなみにお店に入ると『お茶を飲みますか?』と聞かれますが、中国茶を飲まない場合は断ってOK。中国茶をお願いした場合はお茶代としてひとりHK$2追加されます。この正街にはデザートで有名の源記甜品やお粥専門店の心粥館など有名店も並ぶ隠れたグルメストリートです。

鳳爪排骨飯(HK$12)+鮮味菜肉飽(HK$8)=HK$20
腸粉王
住所:西環正街1-7號舖
電話:2164-1188
営業時間:24時間営業

14:30 乾物街(お土産 旦那さん用)

お腹もいっぱいになったところで、西環から上環にかけて散策してみましょう。この二つのエリアをつなぐ大通りは二つ。徳輔道西(Des Voeux Rd West)とそれに平行して走る皇后大道西(Queen’s Road West)です。あともう一本海側に干諾道西(Connaught Rd West)もありますが、この通りは特に見るものはなし。西環~上環街歩きのメインは最初の2本の通りです。徳輔道西はトラム道でもあり朝から晩まで活気がある大通り。道の両側にホタテ、フカヒレ、アワビなど海の珍味の問屋が並び、埠頭や中国大陸からひっきりなしに貨物車がやってきて、威勢のいい半裸姿の労働者たちが荷物の上げ下ろしをしています。一方、山側の皇后大道西にも同じように乾物屋さんが並んでいますが、こっちは徳輔道西と比べるとひっそりとしています。徳輔道西が問屋街としたら皇后大道西は庶民のための小売店風の店が多いのが特徴。
古い町並みにとってもレトロなお店を見つけました。中に入ってみると、伝統的なスタイルの薬局でした。喉の痛みに効くといわれる涼茶HK$10分をヘビースモーカーのダンナへのおみやげとして買うことに決定。煮るときに使う角砂糖(HK$4)も一緒に購入。
廣源泰藥行
住所:西環皇后大道西248號
電話番号:2548-4861

涼茶(HK$10)+角砂糖(HK$4)=HK$14

14:45 上環、中環散策

乾物街を抜けると、ハリウッドロードに入りましょう。このあたりには骨董品屋や香港人、中国人アーティストたちの小さなギャラリーが立ち並んでいます。また視線を上に向けると、レトロ感たっぷりのオールドスタイルアパートの窓に洗濯物が干されていたり、通りのそこかしこにフォトジェニックな風景がいっぱい!ナビもカメラを片手にしばしフォトグラファー気取りで散策。縦、横に入り乱れる通りを自由気ままに上がったり、降りたりしていると必ずおもしろい発見があるはずです!このエリアは坂道ばかりなので、履きなれた靴で行きましょう。
ゆっくりと日常とアートが交錯した街並みを観察しながら歩いていると、ヒルサイドエスカレーターが見えてきました。エスカレーターで皇后大道中(Queens Rd Central)まで下りて、東方面へ歩きます。すると、皇后大道中と徳輔道中(Des Voeux Rd Central)の二本の通りの間に何本も細い路地があります。利源西街やPottinger Streetなどビルとビルの間の隙間にはびっしりと露店が並んでいます。ここで自分へのおみやげ用として、ポストカードを購入。日本や海外にいる友人たちへ自分の近況を香港旅行の思い出と共に送るのもいいし、お気に入りのポストカードを自分の部屋やオフィスに飾ってもいいかな。

香港ポストカード(HK$2×10枚)=HK$20

17:00 トラムで湾仔へ

思いつくままに中環までの道を散策して、少し疲れを感じたのでそろそろトラムに乗ることに。下一站湾仔。東へ向かうトラムならどれに乗ってもOK。時間にしたらたったの10分弱のトラム旅行です。さっき歩きながら見ていた街並みも、トラムの2階から見下ろすと全然違って見えるから不思議。

トラム代=HK$2

17:10 湾仔下町散策

湾仔といえば、庶民の街。街の真ん中を南北に分ける軒尼詩道(Hennessy Rd)を境に北側(海側)にはコンベンションセンターや超高層オフィスビル、政府関係のビルが並ぶ、どちらかというとビジネスエリア。だからそちら側には庶民的なレストランや店はほとんどありません。湾仔の街歩きはやっぱり軒尼詩道の南側(山側)がメイン。MTR湾仔駅A3出口を出て荘士敦道(Johnston Rd)を渡ったあたりから、ローカル一色のにぎやかな露店やマーケットが細い路地に網の目のように広がっています。歩けば歩くほど発見があるこのエリアはナビのオススメ。なんてたって運がよければタグ切りのホンモノのブランドウェアがGETできる店が並んでいるんです。
ところ狭しと並んだ露店でおもしろいものを発見!豆科の植物のタネに何やら『心中只有イ尓(私の心にはアナタだけ)』や『對不起(ごめんなさい)』など中国語で文字が書かれています。このタネを植えて芽が出ると、ご覧の通り豆の部分に言葉が浮かび上がるという仕掛け。日本のマメール、広東語バージョンです。このまま豆をプレゼントをすると発芽する前からメッセージがばれてしまうので、土に埋めてプレゼントしてあげるといいかも。値段も安い!3個でHK$5オンリー。4セット(12個)購入!

広東語版マメールHK$5(3個)×4=HK$20

18:30 スターフェリーで尖沙咀へ。尖沙咀サイドから夜景鑑賞

軒尼詩道の南側(山側)をたっぷり満喫した後は、海側へ行き、湾仔のフェリー乗り場から尖沙咀へ戻りましょう。フェリー乗り場を降りたら右手に伸びるアベニュー・オブ・スターズ周辺のプロムナードから暮れゆくビクトリアハーバーをバックに記念撮影。

スターフェリー代=HK$2.2

19:00 Mister.Softeeのソフトクリーム

ちょっと小腹が減ってきました・・・。何か軽い食べ物はないかな~。とあたりを見渡すとスターフェリーピアのバス停付近にかわいらしいボックスカーが停まっていました。その周りで観光客が何人かソフトクリームを食べています。海辺のため風はきつく肌寒いのですが、一日歩いて疲れた身体に栄養補給、ということでソフトクリームを食べましょう~。そういえば、ついこないだまではHK$6だったはずが、HK$7に値上げされていましたー。

ソフトクリーム=HK$7

19:30 歩いて廟街(男人街)へ

夜ご飯はどこで食べようかな~?尖沙咀からネイザン道を北へ進めば15分ほどのところにある、廟街(男人街)へ行ってみよう。あのあたりの下町ならきっと、安くておいしいレストランが絶対に見つかるはず!レストランを探しながら、香港でも有名なナイトマーケットを散策。個人的には似たようなおみやげ物やキャラクター商品ばかりの女人街に比べて廟街の方がバラエティ豊かな品揃えで実際に買いたくなるものも多いのでおすすめです。

20:30 廟街で夜ご飯

海鮮のお店の屋台が並ぶ中、大排擋を見つけ中に入ってみることに。そこで25ドルのおいしそうな炒麺があったのでこれをオーダー。シャキシャキ感の残るたまねぎとネギがアクセントのシンプルかつボリューム満点の炒麺を平らげて、おなかいっぱい。軽く二人分はあったはず。そのほか炒飯も25ドルでした。

21:30 MTRで旺角へ

おなかがいっぱいになった後は、お金もまだ残っているので最後は贅沢にMTRに乗ってスタート地点の旺角へ戻ってゴール!

結果発表 残金2.2ドル!!大成功!


スタート前のコメントどおり、おみやげをかなり悩みました。でも広東語版マメールや、涼茶など結構珍しいものを激安な値段で見つけることができてラッキーでした。食べ物はどこのレストランも物価上昇の煽りを受けて、メニューが手書きで1~2ドル加算されているなど、時代の流れを身を持って感じることができた一日ツアーでもありました。以上、香港ナビ三姉妹次女がお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-03-25

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