メインストリートから一歩坂を登っただけなのに、街の喧騒が嘘のように消えてしまう不思議な空間。ヨーロッパの裏路地に迷い込んだ気分になる星街周辺には個性的なお店がたくさんあります。
こんにちは、香港ナビです。美味しいものいっぱい、人もいっぱい、うずまくエネルギーが魅力の香港ですが、たまには落ち着いてお茶やお食事をしたくなることもありますよね。今日はハイセンスで個性的なお店がならぶ、灣仔(ワンチャイ)・星街(Star Street)周辺をご案内します。
その可愛らしい名前だけでも気になってしまう、星街(Star Street)。2004年にパシフィックプレイス3(Pacific Place 3)が建ったことで、MTR金鐘駅から地下道で繋がり、開発が進みました。昔ながらの唐樓(チャイニーズオールドビルディング)と、近年あらたに建設されたビルやマンションが共存する、独特の雰囲気を持つおしゃれエリアです。
星街へ行こう!
MTR金鐘駅からなら地下道なので雨、暑さを防げます
湾仔区になる星街ですが、位置は限りなく金鐘寄り。バス、トラムなどいろいろな行き方がありますが、今日は一番わかりやすいMTR金鐘駅からスタートしましょう。
金鐘駅改札を出たら、F出口(太古廣場 )を目指します。
パシフィックプレイス3からスタート
パシフィックプレイス3
パシフィックプレイス3から出ると、左手には路線バスや車の往来も多い、家具屋が並ぶ皇后大道東(Queen’s Road East)が通ります。目の前の永豊街(Wing Fung Street)の坂道を右に登って星街へ。
メインストリートからほんの少し入っただけなのに雰囲気がガラッと変わりました。ここ数年、香港在住外国人の人気が上昇しているエリアだからか、お店にいる人、歩いている人も西洋人が多く、香港というよりはヨーロッパ!?に来てしまったような感じがします。
出て目の前は永豊街。この坂を右へ登ります。
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出てすぐの角にあるおしゃれなカフェ、「Elephant Grounds Starstreet」
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都会の真ん中の静寂。星街周辺をてくてく歩き
星街を萬茂里がわから眺めたところ。
1890年、香港で最初の発電所が湾仔に作られ、その発電所のできた通りが電気街、その周囲の道を光を発する通りとして「星、月、日」を通りの名前に取り入れたというのが星街の名前の由来だそうです。ロマンチックですよね。
丸みを帯びた「角」が昔の香港の面影を残している唐樓。
近年、湾仔地区の再開発が進み、それに準じて古いビルが壊され、新しいビルへと建て変わってきています。星街も例外ではありませんが、細い路地奥には昔ながらのたたずまいを残した空間があります。てくてく歩きの楽しみのひとつとして、ぜひ探索してみてくださいね。
ここからはじまった「電気街」
本当に短い坂道の電気街。
1890年、香港で最初の発電所が作られたことから電気街という名前になった短い坂道。いまはその頃の面影を探しても見つかりませんが、坂道を上りきったところには、素敵な外観のフランス料理店がふたつあります。
坂道の登りきったところにあるフランス料理店「Olala」
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香港とは思えない「Olala」のエントランス。
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可愛らしい自転車が目印の「Maison ES」
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看板のカリグラフィーも美しいです。
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小さな公園 光明街児童遊楽場
やっと見つけた!発電所の碑?
星街の突き当たりまで行くと、左手には小さな公園「光明街児童遊楽場」があります。ここにかつてあった発電所の説明がありました!
風が気持ちいい季節はここでテイクアウトしたサンドイッチなどを食べても気持ち良さそうです。
日街(Sun Street)と月街(Moon Street)
月街は本当に短い小径
おしゃれなレストランやショップは星街よりももっと小さい小径の日街(Sun Street)と月街(Moon Street)に集まっています。お店の国際色も豊かで、香港であることを忘れてしまいそう。
このあたりは道も狭いせいか、まだまだ築年数の古い唐樓が健在。唐樓をリノベーションしてスタイリッシュなお店にしているところが、ちょっとヨーロッパぽいですね。12〜3年くらい昔のまだ静かだったSOHOを思い出します。
緑の窓枠が素敵!1階にはどんなお店が入るでしょう?
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鉄のドアもおしゃれにリノベ済み。アンティークが好きな人にはたまらないですね。
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ポルトガル料理の「Nino's Cozinha」。表にあるメニューが読めませんでした...
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JAPAN!という感じの居酒屋。
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バーガー&グリル系がオススメの「TED's Lookout」
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ハイセンスなインテリアショップも
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ここで今日のランチ「Brass Spoon」
暑かった日なので、スープなし麺の「焼
豬肉撈檬粉(HK$78)」をオーダー。焼豬肉が他とはちがってあっさりめ!
2017年のミシュラン香港に掲載された「Brass Spoon」は12時のオープン前にはいつも人が並ぶ人気店。小さな店内は開店と同時にほぼ満席になることもあるけど、比較的回転が良いので時間に余裕があったら少し待ってみるのもありです。
メニュー用紙にチェックするスタイルなのでオーダーも簡単。
トッピングのあげ玉ねぎ、ピーナッツ、コリアンダーの量がリクエストできるのが嬉しい!
Brass Spoon灣仔月街1號地下B舖
Shop B, G/F, 1 Moon Street, Wan Chai
TEL: 2877 0898
営業時間:12:00-19:00 休み:日・祝
「しっかり火を通した牛肉のフォー(熟牛肉粉)」HK$82
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サイドオーダーで頼んだもちもちの「蒸粉巻」HK$55
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店舗外観
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店内の様子
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月街のそとをぐるっと囲むようにある日街は、より静かでちょっと不思議な雰囲気につつまれます。
聖佛蘭士街(St. Francis Street)と進教圍(St. Francis Yard)
星街の突き当たりを縦に通る聖佛蘭士街(St. Francis Street)付近はアパレルのお店が多くなります。有名ブランド店のお店もなにげなく単独店舗を出店していたりして驚きます。
星街のヒップな流れは秀華坊(Sau Wa Fong)へ
どこが入口!?というようなお店も。
聖佛蘭士街(St. Francis Street)の道を渡り、もうマンションの私有地なのではないかと思いそうな階段をのぼると、車も入れない路地があらわれます。
てくてく歩きの本当の醍醐味はここから!?
「入っていいのかな?」と少し遠慮しながらも、先へ進むと昔ながらの香港らしい生活とアートなお店が混在し、香港街歩き好きや、香港リピーターにはたまらない空間「秀華坊(Sau Wa Fong)」があらわれます。ぜひ探索してみてください。
個人的にはモンドリアンなゴミ収集所がツボでした。
いかがでしたか?
金鐘と灣仔の間にあるまるで小さなオアシスのような星街エリア。湾仔の繁華街や、トラム通りからも歩いて来られる距離です。香港らしさをちょっとひと休みしたい時、ゆっくりお散歩にもおすすめの場所です。
いつ行ってもかわいい発見がありそうな星街でした!
以上、香港ナビがお伝えいたしました。