横浜中華街で感じる香港 その19 横浜中華街の国慶節

中国建国記念日10月1日。横浜中華街でも故郷を想う人々が華やかにお祝いしました!

こんにちは!香港ナビ勝手に横浜支局です。2009年10月1日、中華人民共和国は60回目の国慶節(建国記念日)を迎えました。還暦を迎えた中国を、香港ではビクトリア湾からの盛大な花火でお祝いしましたね。横浜中華街でも毎年の恒例行事として、華やかに国慶節をお祝いしました。華僑のみなさん、横浜山手中華学校の在校生・OBが、中国と日本の国旗を持ち、中国語と日本語を交えつつのパフォーマンスで街をパレードしました。国慶節の連休を利用して遊びに来ていた香港・中国の方々から、広東語の声援も飛んでいましたよ!

ジャンジャンジャガジャン!という独特のリズムを刻んで打ちならされる銅鑼と鉦(かね)の音は、遠くから淡く聞こえるだけでも気持が沸き立ちますよね。祝日に香港に滞在したことがあれば、あのにぎやかなリズムは記憶にしっかりと刻まれていることでしょう。


午後1時。大きな中国国旗を先頭にパレードが始まりました。老若男女、みんな明るい笑顔でグループごとに練習を重ねた音楽やダンスを披露しています。

パレードの主役はなんと言っても獅子舞&龍舞。この日、吉祥のシンボルである獅子たちの舞を披露してくれたのは、横浜山手中華学校の在校生とOBの有志。中国で培われた文化を横浜の地で継承し、「人々に福をもたらし邪の気を払う」舞を息を合わせて見せてくれました。この獅子に頭を噛んでもらうと1年間無病息災、幸せに暮らせると言われていることから、道ばたから頭を差し出すギャラリーもたくさんいました。


龍舞も同じく横浜山手中華学校の在校生とOBの有志によるもの。青空に映える鮮やかな龍珠の動きを追いかけるように龍が舞います。優雅に流線を描きながら舞う龍の動きは、間近でみると意外なほどの激しさ。龍を支える棒を目一杯振り上げ、かと思うとビュン!と空気を切るほどの勢いをつけて左右に蛇行させます。龍が空を舞うその下では、龍を生き生きと動かすための力強い動きが繰り返されていたのでした。




香港では禁止されている爆竹ですが、横浜中華街では盛大に鳴らされます。鳴らされる…なんてものではなく盛大に炸裂されています。安全のために専用カゴを使っての爆竹パフォーマンスですが、それでもババババババババッ!という強烈な爆音は、「邪気を払う」という本来の意味がわかるほど、迫力満点です。香港慣れしていると、その音のすごさに耳がキーンとなってしまうかも…。

パレードが終わると、中華街のお店を巡っての慶祝獅子舞(採青)が始まります。春節にも行われるもので、各店に吊されたご祝儀袋を舞ながらくわえることで商売繁盛を祈願するものです。ときおり大きな目をパタパタさせる動きがなんとも可愛らしい。広い中華街を巡る間に、すっかり日が落ち、獅子たちも店頭の灯りに照らし出されます。日中、青空の下で見たときとはまた少し違う、落ち着きのある表情に見えます。




原色に彩られた香港の祭りが恋しくなったら、横浜中華街のお祭りに足を運んでみるのもいいかもしれません。祭りの規模はちょっと小さいかもしれませんが、ジャンジャンジャガジャン!という銅鑼の音に香港ファンならワクワクするにちがいないですよ!以上、香港ナビ勝手に横浜支局が、横浜中華街から爆竹の爆音に耳を押さえつつお伝えしました!

その他情報

横浜中華街ホームページ:http://www.chinatown.or.jp/

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-10-07

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