香港国際結婚のホンネ 第4回「香港人女性と結婚した日本人男性に聞く!国際結婚」

香港人との国際結婚のホンネの迫る企画第4弾。これまでの3回とは逆で香港人妻を持つ日本人男性に話を聞きました。

こんにちは。香港ナビです。香港人と日本人の国際結婚について語ってもらう企画の第4回目は、“日本人夫と香港人妻”というパターンです。数年前、日本のテレビで『奥さまは外国人』という番組がありましたが、日本では“外国人男性と日本人女性”の夫妻は多いけど、その逆はあまり少ない故に成立した番組だと言えます。一般的に強いと言われる香港人女性ですが、彼女らと結婚した日本人夫にいろいろ話してもらいました。さぁ、いったいどんな回答が出てくるのでしょうか?

日本とは違う男と女の関係

結婚までの道のりは人それぞれ

結婚までの道のりは人それぞれ

どうやって知り合った?
そもそもどうやって香港人女性と知り合うのでしょうか? 中華系は友人の紹介で知り合う機会が少なくありませんが、実際に話を聞いてみると、留学先で知り合ったという方、仕事・プライベートとも周りが広東語の世界で自然に従っているうちにそうなった、カウントダウンのパーティーに参加したとき、隣のグループに座ったなどといった回答がありました。これといって特別なことはしていないという感じです。

結婚にまで踏み切った理由は?
付き合うのは比較的簡単です。しかし結婚は、相手の家族のことも考慮しなければならないだけにさらにハードルが高くなります。それでも結婚を決断したことについて聞いてみました。回答は、「数年付き合ってみて互いに合うと感じた」、「自然の流れで」……などと日本人夫婦と変わらないプロセス、考え方で結婚したことが分かりました。外国人が恋人だからといって気負うところがなかったことが、みなさん夫婦円満の幸せな家庭を築いている理由のようです。

なぜ日本人男性は外国人を恋人や妻にする例が少ないのか?
みなさんの周りのことを考えてください。香港人女性を恋人、妻としている日本人男性はどれだけいますか?ナビもこの企画を推進する前は2人だけでした。そんなに日本人男性は不人気なのでしょうか?

「まだエコノミックアニマルのイメージがあり家庭的なイメージがないからだと思う」といった声がありました。これに関連して、「そもそも日本人男性自体の人気が低いからではないか」、「一般的に香港人の女性は怖く、男性は優しいと思われているからだと思う」という意見が出ました。

日本人男性側も女性対して“ヤマトナデシコ”を依然として求めているのからかも知れませんね。自己主張は抑えるべきという日本の文化・美徳は外国人にとって日本人男性をより分かりにくくしているのではないか?と分析する声もありました。
イベント前になると花屋さんは彼女や奥さんへの花束を選ぶ男性でいっぱい。

イベント前になると花屋さんは彼女や奥さんへの花束を選ぶ男性でいっぱい。

外国人を恋人・妻と付き合って感じたことは何か?
香港人女性と友人になるのと、彼女になるとでは大きく違います。どんなことを感じたのか率直に話してもらいました。

香港在住30年以上の方は、「嫉妬深く、いつも態度と行動で示していかないといけない。心だけで通じ合うことは難しい」と話してくれました。別の日本人男性は行動に関して「なんでも言えば、いろいろと協力してくれて快適だけど、はっきり言わないのは全く理解されないので地獄です」と“以心伝心”という言葉に表わされるように“言わなくてもわかるだろう?”的な考えは香港人女性には通用しないということがわかります。日本人は精神的なつながりのようなことを重視しますが、香港人女性は、目に見える形で表現してほしいようです。例えば、プレゼントの価格と愛情の深さはリンクしているということなどです。

旧正月の過ごし方は?

麻雀はツモっても振り込んでもダメ
中華系の民族の人にとっては旧正月こそ1年で最も大事な祝日であり、イベントでもあるといって過言ではありません。奥さんの家族と旧正月を迎えるというのは一種の通過儀礼なのかも知れませんが実際にはどうなのでしょうか?

香港在住13年目を迎えている日本人男性は「例年通り、親戚へのあいさつ回りと食事に明け暮れると思う」というまさに香港ナビが待っていましたと言わんばかりの答えが返ってきました。ただ、日本のような堅苦しさはないので気楽だとも話してくれました。玄関のベルを鳴らす時から、ドアの向こうでは“ジャラジャラ”と香港麻雀をプレイしている音が聞こえていますが、香港麻雀をできる男性は、自分がつもっても振り込んでも怒られる(大変なんですね…)ので辞退して、長くなる場合は両親の部屋で寝ていたというエピソードが返ってきました。ある方は、自分は英語がOKだけど広東語が苦手、相方の家族は英語が苦手で言葉によるコミュニケーションはうまくいかない。しかし、自分は大食漢で、よく食べる人が好きな中国人は、私が“大食い”というだけで好きになってくれたということもあるそうです。そのほかには旧正月は旅行に出かけると言った答えもありました。妻の家族とのコミュニケーションは未だに苦手と正直に答えてくれた人もいました。

もし日本に帰国するとなった時の家族関係

日本?香港?

日本?香港?

日本人が“日本に単身赴任”?
今回、この企画に回答していただいた日本人男性はみなさん香港在住10年以上で、駐在員の方とは違い香港という場所にしっかりと根を下ろし活躍されている方々です。もしその方が日本に帰国することになったら家族にとって大事件といって間違いありません。実際、そのようになった場合、どうなるのか推測してもらいました。

子どもの学校の関係があるので、単身になるのではないかという意見が数多くありました。別の方は日本には帰れないのは覚悟しているけど、中国への単身赴任も考えられないというのもありました。その一方で、幸い家族は日本が大好きだから手放しで賛成すると思うというのもありました。この方はどこでも家族は一緒にいくというのがポリシーだそうで、懸案事項としてはむしろ自分の仕事と日本の経済状況だそうです。景気の回復が遅れている日本。外国に住む日本人からも心配されています。いずれにしましても、日本に住むということ関しては、家族のサポートが重要になってくることだけは間違いありません。とにかく家庭環境に大きく左右されることがはっきりとわかりました。

いかがでしたか? 香港人男性と結婚した日本人女性との意見とは一味違うものでしたね。日本人男性からみた香港人女性像の輪郭が見えてきたのではないでしょうか? 日本では「婚活」という言葉が生まれたように、結婚活動にいそしむ日本人女性が多いですが、香港人女性は、香港の人口構成上、男性より人口が多く、パートナーを見つける難しさは日本より大変かも知れません。以上、たくさんの人の考えを知ることができて非常に参考になった香港ナビがお伝えしました。
関連タグ:国際結婚

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-02-08

ページTOPへ▲

その他の記事を見る