香港ライフと風水

こんにちは、香港ナビです。
日本でも風水は何度かブームもあり認識の高い物事ですが、大企業や政府が風水を基に大きな決断や投資をする、ということまでは日本ではあまり聞かれませんね。
中国社会での長い歴史の中で、香港では今も風水は生活のありとあらゆる所で尊重されています。香港を風水からの視点でみると驚くような発見があります。そこで今回は風水という切り口から香港をご紹介したいと思います。

香港建築物と風水

風水学を多く活用しデザインしたことで有名な建造物といえば、まずは香港を拠点に世界中に支店を持つHSBCでしょう。HSBCは香港の中環、金鐘に在り、そのビルのビクトリアハーバーに面した土地は広く開け、遮る物がありません。そして地上階は柱だけで、壁や窓は一切ない吹き抜けのデザインになっています。これはこの特徴が風水上重要とされる気の流れを遮らず、幸運をもたらすと考えられるからなんだとか。

また、香港のHSBCが発行する紙幣にも印刷されているかの有名な二匹のライオン像。
こちらも、1980年代の改築時、風水専門家の長い議論の末、現在の位置に設置されているのだそうです。以降、HSBCの業績も好調なことから、このライオンにあやかろうと触りに訪れる香港人もいるそうです。

香港の色調と風水

大変面白い事に色調に対する文化的解釈や連想は国によってかなり違いがあり、香港の場合、色調への解釈は風水の５大要素を基本に成されています。風水学にとって色は陰陽五行説と深い関係があります。木、火、土、金、水の5つを5行と言うのは日本でも有名ですね。これは世界のすべてのものはこの5行と、陰陽で成り立っているという考え方なのです。この5行は、木が青、火が赤、土が黄、金が白、水が黒というような色と、方角の属性を持っています。
これらの属性と性質には反発するもの高めあうものがあり、この性質を上手く利用して生活に利益を齎そうという発想です。日本のワビサビや禅文化を基調にした色の理解とはかなり異なりますので、ここで簡単にですがお伝えしましょう。

赤色：赤色は太陽と同じ色で、情熱的、決断、エネルギーという意味合いを持っており、仕事運や決断力、健康運を上昇させると言われています。中国のお祭りやお寺が赤いのはこれが理由です。日本の仏教では血の色として使用を避けられるのとは対照的ですね。

中国のお年玉、レッドポケット。入れる金額は日本より少ない。

街にはオレンジの木があふれます。

爆竹も景気を担ぐ道具の一つです。

こんな特性を持つ風水の影響からか、香港のお金もカラフル。風水では、さまざまな色調を取りれることで、バランスがとれて良い効果を相乗させることができると考えるのだとか。

香港のお祭りと風水

幸運と未来の繁栄を祈願するお祭りでも、当然風水学からの影響は多大です。どんなお祭りにも風水は考慮されますが、一番分かりやすいものはやはり香港最大のイベントでもある旧正月でしょう。幸運を象徴する赤色で街が真っ赤に彩られるのは勿論の事、金運を象徴する黄色や金色、風水の五行を象徴するラッキーモチーフも多く街に出回ります。

干支も、風水、方角、五行と関わりをもった概念です。

カラフルなことはよいことなのです。

風水上の香港パワースポット

ピーク
山脈の形、向き、水の流れや土地の形を基に大きな気の流れを理解し、それを運気向上に繋げる風水。よって、眺めの良い所、特にビクトリアハーバーに面した眺めは風水の重要なプラス要素なのです。それを享受する上でおススメのスポットの一つは、やはり香港内最高の標高を誇るピークThe Peakです。

パワースポット、ゴンピン360

寺院とその周辺地域
当然かもしれませんが、幸運を司るお寺、寺院は勿論香港有数のラッキースポット。中でも風水専門家が高く評価するお寺は下記の通りです。

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以上、香港と風水の関わりの深さを色々な角度からご紹介して来ましたが、いかがだったでしょうか。想像以上に、いかに風水が香港人の生活、物事の決断に重要かが少しお分かり頂けたでしょうか。風水を知る事でより街の個性が理解できると香港にいるのももっと楽しくなりますよ。以上香港ナビがお送りしました。