2016年 香港インターナショナルレース

モーリスなどの日本の馬が頑張った2016年の香港インターナショナルレースでした

みなさんこんにちは。香港ナビです。涼しくなる10月以降の香港はスポーツが盛んになります。その中の1つが毎年12月に行われる「香港国際賽事/Hong Kong International Races(HKIR)」が12月11日に沙田(Shatin)競馬場で開かれました。メインの香港カップでは、このレースを最後に種牡馬になる予定のモーリスが優勝。引退に花を添えました。

HKIRシリーズで過去最高の10万人が集まる

まずは「HKIRって何?」という読者のために説明しますと、短距離から中距離のG1レースが1日4レース開かれる世界的に有名で贅沢なイベントです。世界ではG1が1日いくつもあるというレースがありますが、日本では皆無。それだけに日本人的にはテンションがあがります。日本では年末に有馬記念というのが待っていますが、世界の競馬関係者的にはこのHKIRで1年を締めるという感じです。今回のHKIRでは10万710人という競馬ファンが会場に詰めかけました。
例年、香港の有名歌手がミニコンサートを開くのですが、今年は人気歌手の古巨基(Leo Ku)が担当しました。ほかにも太鼓のパフォーマンスがありました。競馬を楽しんでもらおうと、馬の着ぐるみと一緒に記念撮影できたり、日本中央競馬会(JRA)には女性騎手の藤田菜七子がいますが、香港にも蔣嘉琦(Kei Chiong)という女性ジョッキーがいるので彼女の巨大な写真を壁一面に張って記念撮影をできたりするなど、さまざまな工夫が見られます。
普段から香港人はお金儲けに関しては非常にシビアですので、馬券検討となると当然シビアです。イベント開始前から真剣な表情で馬柱とにらめっこしている人がたくさんいました。また、今年はタレントの森尾由美さんと三田寛子さんがテレビ番組のロケで来ていました。
大勢の競馬ファンが集まりました

大勢の競馬ファンが集まりました

真剣に馬券検討をしています

真剣に馬券検討をしています

馬を撮影するファン。撮り鉄ならぬ”撮り馬”といったところでしょうか

馬を撮影するファン。撮り鉄ならぬ”撮り馬”といったところでしょうか

古巨基によるコンサート

古巨基によるコンサート

太鼓のパフォーマンス

太鼓のパフォーマンス

競馬は数少ない男性と女性が一緒に戦うスポーツです

競馬は数少ない男性と女性が一緒に戦うスポーツです

いろんな人に撮影を求められていました

いろんな人に撮影を求められていました

撮影と言えば、こちらでも大勢の人がカメラを掲げていました

撮影と言えば、こちらでも大勢の人がカメラを掲げていました

ロケ中の三田寛子さんと森尾由美さん

ロケ中の三田寛子さんと森尾由美さん

香港ヴァーズ(2400メートル)

ほっと香港でもお伝えしましたが、日本のサトノクラウンが優勝。単勝20.4倍のサトノクラウンが破ったのは2016年之ブリーダーズカップ・ターフややキングジョージ6世&クイーンエリザベス・ステークスという大レースで勝ったアイルランドの馬、ハイランドリール。単勝1.5倍という圧倒的な人気を誇っていただけに、番狂わせを起こしました。
サトノクラウンは道中、8番手から10番手の後方につけていました。最終コーナーを抜けた後、一気に加速。内側の狭い馬の間をあっという間に抜けて、先頭を走り続けていたハイランドリールを猛追。残り50メートルを切ってもまだ約1馬身の差がありましたが、ゴール板直前でかわして半馬身の差をつけてトップでゴールしました。日本馬の香港ヴァーズの勝利は2001年のステイゴールド以来です。
勝ったジョアン・モレイラ騎手は「レース前は勝てるチャンスがあると思っていた。道中はシルバーウェーブの後につけて走っていた。前にはたくさんの馬がいたけどトップになれる自信はあった」と喜びを爆発させました。
大本命のハイランドリールでしたが…

大本命のハイランドリールでしたが…

見事に差し切ったサトノクラウン

見事に差し切ったサトノクラウン

雄たけびをあげたモレイラ騎手

雄たけびをあげたモレイラ騎手

香港スプリント(1200メートル)

短距離王を決めるスプリント。日本からはレッドファルクスとビッグアーサーの2頭でビッグアーサーは3番人気に押されました。レースは道中ずっと3番をキープしてきたエアロヴェロシティが最後の直線にはいると徐々に抜け出て残り100メートルを切ったところでトップに立ちます。さらに後方から競馬をしてきたラッキーバブルスが迫って来る展開になりますが、ゴール板では短頭差届かずエアロヴェロシティが2014年以来の2度目の制覇となりました。ラッキーバブルスは最後の右に寄りながら猛追したので、もう少しまっすぐ走れば勝てたかもしれないというほど接戦のレースでした。ビッグアーサーは10着、レッドファルクスは12着と完敗でした。
勝ったザカリ―・パートン騎手は「レースを迎えるにあたり数ポンドほど減量した。彼のベストではなかったけど騎乗していてどんどん伸びていくのが分かった」と答えました。
馬場に向かうビッグアーサー

馬場に向かうビッグアーサー

観客の声援に答えるパートン騎手

観客の声援に答えるパートン騎手

エアロベロシティの関係者

エアロベロシティの関係者

香港マイル(1600メートル)

14頭出走するなかで香港馬は10頭、日本がロゴタイプ、ネオリアリズム、サトノアラジンの3頭、アイルランドのクーガーマウンテンで、数の差はありますが、事実上日本対香港の構図です(この後の香港カップも事実上、日本対香港)。
1着になったのはビューティーオンリー、2着になったのはヘレネパラゴンの香港馬2頭。ロゴタイプは5着、サトノアラジン7着、ネオリアリズムは9着でした。トップ2頭は道中も後方で並走しながら走り、最後まで2頭でたたき合いをしながら競馬をしたという感じで、パートン騎手はゴールとほぼ同時にガッツポーズするほどの喜びでした。
ビューティーオンリーに乗っていたのは香港スプリントでも勝ったパートン騎手。「今シーズン、馬は大きく成長してとても強くなった。この馬は2000メートルまでは伸びると信じているので1600メートルなら強いというのは疑いようがない」と馬の能力に絶対の信頼を置いていたことを明らかにしていました。
記念撮影するビューティーオンリー

記念撮影するビューティーオンリー

表彰式のようす

表彰式のようす

香港カップ(2000メートル)

HKIRのメインレースである香港カップ。昨年はエイシンヒカリが優勝して日本のレース関係者が歓喜しましたが、今年も連覇を狙ってエイシンヒカリが参戦するほか、2015年の香港マイルの勝者で、2016年天皇賞(秋)も制したモーリスが出走します。モーリスはこのレースが引退レースで、もしモーリスが香港カップで勝てばジムアンドトニック(1998~99年)以来2頭目、両レースが国際G1になって初となります。
香港カップはメインレースであることと、スタートがちょうどグランドスタンド前ということで、ほかの3レースよりスタート前の盛り上がりが凄いですが、それが影響したのかは分かりませんが、モーリスがスタートで出遅れます。一方、武豊騎乗のエイシンヒカリは先頭を走りレースをコントロールしていきます。4コーナーを抜けて残り400メートルから200メートルまでモーリスは内ラチ側の狭い馬の間をスルリと抜け、あっという間にトップに立ち、2着に3馬身の差をつけての圧勝。快挙を達成しました。今年G1が3勝目、通産で6勝目。沙田競馬場でも3戦3勝という相性の良さも見せました。
ライアン・ムーア騎手は「馬は良くて、最後のストレッチに入ってどうやって馬群の間の道を見つけられるのかだったけど、馬がそれを見つけてすぐにトップに立ってくれた。マイルでは特別な馬だけど、10ハロン(2000メートル)はさらに良い。乗るたびに良くなっているのだから」と感嘆していました。エイシンヒカリは10着に終わりました。武豊騎手は「残念だけどね。4コーナーまでは気持ちよく走れましたよ」とさばさばした表情で話してくれました。
スタート後先頭を切るエイシンヒカリ

スタート後先頭を切るエイシンヒカリ

モーリスの強さがわかります

モーリスの強さがわかります

会場のスクリーンで走りを確認するムーア・ジョッキー

会場のスクリーンで走りを確認するムーア・ジョッキー

サインにも応じていました

サインにも応じていました

こちらはモーリスの吉田和美オーナー

こちらはモーリスの吉田和美オーナー

レース後の武豊騎手

レース後の武豊騎手


いかがでしたか? 日本馬が2勝し、しかもモーリスがラストランを飾ったことで日本の競馬界にとっては最良の日になった1日でした。日本人の競馬ファンも多く駆け付け、』日本馬の勝利を喜んでいました。以上、香港ナビがお伝えしました。













上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-12-12

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