【営業休止中】アムリタ・スパ(旧モアザンスキン・アーバンスパ)

AMRITA SPA

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小桃のアムリタ・スパ(旧モアザンスキン・アーバンスパ)でヨーロピアントリートメント体験

ビクトリアンスタイルをテーマにしたサロンで、貴婦人気分で肌を愛おしむような極上のトリートメントを受けてきました。

こんにちは! 香港ナビの小桃です。2006年6月のオープンから1年。その優美なサロンと正統派のヨーロピアントリートメントが評判となり、今では香港マダムや欧米系の方を中心としたゲストを多数抱えるようになった「アムリタ・スパ(旧モアザンスキン・アーバンスパ)」へ行ってきました。女性ならだれもがあこがれる雰囲気の中で行われるトリートメントは、憂き世のことなどカケラほども思い出すことのないほどの癒しを与えてくれると同時に、私の前世はビクトリア朝時代の貴婦人だったかも…なんて錯覚に陥るほどの気品に満ちた心地よさ。「猫に小判」で申し訳ないと思いつつ、五感を開放して堪能したトリートメント体験をご覧ください。

リラックスしてほしいという気持ちにあふれています。

「無防備に紫外線を浴びてしまった肌のケアと、これからますます増える紫外線に負けない肌を作りたい」という、かなりわがままなリクエストを笑顔で受け止めてくれたスタッフのみなさん。軽く肌質をチェックしたのち、「では、こうしましょう!」と的確にメニューを選びだしてコースを組み立てると、私への説明と同時に、他のスタッフがトリートメントルームの準備を整えます。スタッフ同士の意思の疎通が行き届いているのでもたつきがなく、限られた時間の中で訪れるゲストに“無駄な待ち時間”を作らせない、そんな心づかいが感じられました。

この心地よさはリラックスの極み!

「Intelligence」と名付けられたお部屋でバスローブへの着替えを済ませたら、いよいよトリートメントスタートです。
オイル、水分ともにバランスが崩れ気味で傷みのある私の肌のために、選んでいただいたメニューは、フェイシャルは「Dr Murad Detoxifying Vitamin C Infusion Treatment」。傷んだ肌へのたっぷりのビタミンCを与え、肌の本来の活力を導き出すトリートメントです。疲れがたまったボディのためには「Egyptian Therapeutic Reflexology」と「Escape Swedish Touch Aroma BACK Massage 」で足と背中の両方をケアしていただくことになりました。
デンマーク製の特製トリートメントベッドに横たわると、ベッドに敷かれたタオルがふんわりと体を包みます。毛足のたっぷりとした質のいいタオルに包まれるということが、こんなに安心感をもたらせてくれるものとは知りませんでした。さらには、顔を当てる部分には特製のクッションまで。通常のサロンはタオルで枕状の輪をつくり顔を当てますが、こちらでは長時間のトリートメントで肌がつらい思いをしないようにと、こんな細部にまでこだわりを見せているのです。

<Egyptian Therapeutic Reflexology>
古代エジプトより伝わるオイルを使用したマッサージを、現代のリフレクソロジーに取り入れました。オイルをゆっくりと滴らせ、オイルを肌になじませるようにやさしくマッサージしていきます。人肌に温めてあるオイルが肌に触れると、その温かさがじわっと伝わり、肌がリラックスしていくのが実感できます。そのオイルを延ばすように、マッサージをするのですが、「押す」という動作が中心の中国式のマッサージと違い、エジプトスタイルは筋をストレッチしながら疲れて腫れを持ち始めた筋肉をやさしく癒していくのですね。両手でスーッと筋を伸ばし、クッと軽く押す。ときには軽くねじるような動作を加えながら足の付け根からつま先、足の裏まで、満遍なく行き来されると、「私、立ち上がれるかな?」って思うほどに足が軽くなっていくんです。もしかしたらクレオパトラもこのマッサージを受けていたのかなーなんて思いつつも、早くも心地よさにうとうとと…。

<Escape Swedish Touch Aroma BACK Massage>
一日中PCを使用していることもあって、肩の凝りは岩石の如し。首の付け根から肩甲骨周辺までカチカチの私に、セラピストの方も一段と気合いが入ったようです。やさしい香りのアロマオイルをブレンドしたマッサージオイルを体に伸ばしながら、パーツパーツを少しずつほぐしていきます。先ほどのフットリフレクソロジーとは違い、今度はストレッチに加えて、揉む、つかむ、ねじるなど動きが加わります。とはいえ、決して激しい動きではなく、張った筋肉や筋に「少し休みなさい」と言い聞かせるようなやさしさです。このオイルですが、オイルマッサージ独特のヌルリとした感じではなく、しっとりと肌にあたるのがとても心地いいのです。高品質のものを使用している証拠ですね。また、体が疲れていればいるほど、アロマオイルの吸収が高まるのだとか。肌に広げるなり、あっさりと染み込んでいった私は、かなり体にガタが来ていたようです。

<Dr Murad Detoxifying Vitamin C Infusion Treatment>
いよいよフェイシャルです! 本来フェイシャルトリートメントを受ける時にはすっぴん、もしくは極薄メイクで行くのがベストなのですが、仕事の都合上しっかりメイクで行くことになった私。でも何もいわずして、クレンジングしては確認を繰り返し、3回もポイントクレンジングをして完璧にメイクを落とし切ってくれたのには感心しました。某サロンでは、トリートメントがすべて終了したあと自分の顔を見たら、まだマスカラが残っていたなんて経験もあるので、ていねいな確認に「質の高さ」を見た気がします!
表情筋をほぐしながらも活を入れるようなマッサージで、肌だけではなく、その下からよみがえらせるようにケアしていきます。筋を流しては軽くツボをプッシュ。筋の下から指を添えてリフトアップ。「そうそう、そこです!」と声に出さずとも、ちゃんと心地いいと感じるところにも指を運んでくれるので、いつの間にか意識がスーッっと…。自然と口が開いてしまうほどリラックスしてしまいました。
ステップの合間には、肌を活性化させるAHA(Alpha Hydroxy Acid/フルーツ酸)を顔に塗布します。肌周期を整える効果もあるとても高価なエッセンスなので、使用しているサロンは少ないそうですが、こちらでは惜しげもなくふんだんに使用してくれます。また、クリームなどを落とすために使用するパフは、繊維の細かい特別注文の品。非常に肌のあたりが柔らです。このパフはため水ではなく、必ずひとぬぐいごとに流水で洗い流します。

夏が長い、イコール紫外線を浴びている時間も長い上、冬でもエアコンを使う習慣のある香港では、肌のダメージもかなり深刻なもの。日ごろ適当なお手入れしかしていない私なので、ここはもうストレートにビタミンCを補給しましょう!ということになりました。使用するマスクは、使う直前にジェルとパウダーをミックスします。セラピストの手間はかかりますが、壊れやすいビタミンCを新鮮なうちに肌に与えることができるのでこのようなマスクをチョイスしているのだとか。
マスク中には首からデコルテ、さらに二の腕までのマッサージが行われます。おもにリンパの流れを促すためのマッサージなので、少々力の入った動きになります。心地よさにすっかり虚脱した体には、その刺激がちょうどよく、さらに虚脱をあおることになるのですが。
今回は取材時間が限られていたため、なんとハンドマッサージとフットリフレクソロジーの同時進行。あっちもこっちもの心地よさに、なんど意識が飛びそうになったことか。必死に意識をつなぎつつでも、ここまでのリラックスを得られたのですから、何の縛りもなく、全身を委ねてのトリートメントだったらどれだけの心地よさを得られるのでしょう。想像するだけで……あああ。

完璧なまでに行きとどいたトリートメントで各細胞が覚醒したからでしょうか、その夜は眠くなることがありませんでした。眠たくはないけれど、明日のことを考えてそれなりの時間に就寝すると、気がつけば朝。スイッチが切れるように深い眠りに落ちて、すっきりさわやかに目覚めたのでした。「体が活性化している」とはこういうことを言うのでしょうか。質の高いリラクゼーションはその場限りでなく、次のステップへとつながっていくのだなぁと実感した体験でした。以上、香港ナビの小桃が、「アムリタ・スパ(旧モアザンスキン・アーバンスパ)」より貴婦人気分でお伝えしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日 :2007-07-31

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