ホテルで鍛えたタイ人シェフのプライベートキッチン的お料理が、このお値段で!
 
        
        
 
	
    
こんにちは、香港ナビです。香港で西貢(サイコン)といえば、海辺にあって新鮮な海鮮料理を食べに行くところ!というイメージが一番強いですね。旅行会社のオプションツアーのリストにも、載っているんじゃないでしょうか?でも、このあたりには外国人が多く住んでいることから、洋食や東南アジア料理、おしゃれなカフェなどもたくさん集まっているんですよ。そんな中、本場のタイ料理が超リーズナブルな価格で味わえるお店を見つけました。しかも、ここのシェフは香港のタイ人シェフの間では、ちょっと名の知れたお方なのだとか…….だから、オープン早々から、大変な人気なのだそうです。早速ご紹介しましょう。
 
	
	
    
ロケーション
やっぱり、周りは海!ですよね。週末ともなれば、たくさんの人でにぎわいます。埠頭周辺も、船でいっぱいです。このお店は、そんな埠頭近くに有る、“西貢鄧肇堅運動場(Sai Kung Tang Shiu Kin Sports Ground)”正面入り口のすぐ向かいにある“親民街(Chan Man St)”にあります。この道は、ちょっとした広場のようなロータリーになっていますから、わかりやすいですよ。
 
	
	
    
お店は、こんな雰囲気。
東南アジア料理店にありがちな、コテコテの現地チックな装いではなく、店先もシンプルで、中の様子がよくわかります。清潔感があって、入りやすいですね。入って見ましょう! 
 
	
	
    
木目を基調にしたシンプルなテーブルや椅子と、壁や天井に使用されている薪が良くマッチした店内です。特別にオーダーして取り寄せた薪なのだそうです。ぱっと、目に入ってくるデザインですね。 
薪は、こんな風にカウンターに沿って、奥まではめ込まれています。 
  
	
    
壁にはめ込まれている草花や、お祭りしてあるタイの神様も、全てタイから取り寄せたもの。他の場所がシンプルなだけに、際立ちますね。それでいて、あまりごてごてせず、インテリアにも見えてしまうさり気なさがいい感じ。いかにもタイ料理店という感覚が沸いてきませんか? 
 
	
    
カウンターの上の照明が、微妙なほの明るさを演出。壁の照明にも、タイの民芸品を飾っています。 
  
	
    
コーナーは、細長く奥まで2人がけの席が続いています。 
 
	
    
おくつろぎのところを失礼!?奥は、キッチン、お手洗いとなっております。 
 
	
    
うわさのシェフをご紹介!
タイはもちろんシンガポール、マレーシアなど各国で40年以上の経験を持ち、ホテルのシェフとして、香港のタイ人シェフの間で有名だという、このお店のシェフ、Hansa(ハンサ)さん。その触込みとはうらはらに、キッチンから現れたのは、優しく気さくな肝っ玉母さんでした!このお店は、ハンサさんの古くからの友人たちと共同で2006年の6月にオープンしました。店内の責任者は、共同経営者のおひとり、洋食のシェフであるRicky(リッキー)さん。まるで息子さんの年代なのですが、まだご自身が見習いの時代からハンサさんの作る料理には一目於いていたのだそうです。十数年後の今、一緒にお店を開くことは、密かなリッキーさんの夢でもあったのではないでしょうか?このお店の名前でもあるシェフのお名前は、タイ語では“幸せ”を意味するのだそう。今はハンサさんを中心に3人のタイ人女性がキッチンを切り盛りしています。幸せいっぱい、笑顔いっぱいの、ハンサのキッチン!!から、本場の料理をお客様のもとへ!!
 
	
	
    
本場のお料理は?
お料理が奥から運ばれてくるたびに、そのスパイシーな香りと美しい盛り付けに、わぁーと思わず声が出てしまいました。だって、ほんとに庶民的なお値段なのに…。 
 
	
蝦醤炒飯(Fried Rice with Shrimp Paste) S30 
 
	
    
香ばしいタイ式ソーセージの香りが漂う、チャーハン。ボリュームがあって、見た目もきれいですね。甘味のある“肉鬆(ヨクソン)”と呼ばれる肉のでんぶがかかっているので、混ぜて食べると又違った味が……..しかし、このお値段は安すぎません??他のお店に怒られますよ!
 
	
咸猪肉炒椰菜苗(Stir Fried Broccoli Sprout with Crisp Pork) S35
 
	
	
    
調味料に1日漬け込んだ豚肉と椰菜苗というタイの野菜の炒め物。豚肉には、じっくり味が染み込んでいて燻製風にも感じられます。唐辛子のピリ辛とその甘さが程よくマッチ。椰菜苗もサイズが食べやすく、どうしたらこのしゃきっとした食感を残したままで、肉汁のぎゅっと出た炒め物ができるのか不思議です。しかもこの量でこのお値段…..くどいようですが、信じられません! 
 
	
泰式雞絲魚肚羹(Chicken and Fish Maw Thick Soup in Tai Style) $30
青檸水 (Iced Lemon Juice) $15
 
	
    
タイの家庭料理のひとつ。鶏肉と、魚肚(魚の腸の皮の干物)のとろみスープ。しいたけと、椰子の芯の部分が入っています。タイでは野菜としてよく使われるのだとか。珍しいものなので、もちろんタイから直接仕入れています。ハッカクやもやしはお好みで入れられるように、別に分けて出てきます。 
 
	
 
	
    
いただくときはこんな感じで。椰子の芯のこりこり加減と、とろけるような鶏肉の食感が、たまりません。 
 
	
柚子沙津(Pomelo Salad) $40 
 
	
    
柚子といっても、日本のゆずとは違って、“Pomelo”と呼ばれる、ザボンのようなくだもの。グレープフルーツにも似ています。その身をほぐして、蝦などと和えたサラダ。新鮮なPomeloを手でほぐして作っていますから、手間のかかるサラダです。でも、その分粒粒感がいっぱいで、程よい水分のさわやかさが味わえるサラダ。トウガラシの辛さ加減も気になりません。しかし、このボリュームはちょっとほかではみたことが無い! 
 
	
こちらも取り分けていただきました。量が多いので崩してもまだお皿が見えてきません。 
 
	
	
乾炒乾咖喱(Panang Curry with Prawn) $50 
 
	
    
このお店のご自慢はなんと言ってもカレー。赤、黄、青と3種類に分かれていますが、黄色は甘味のあるお子様でも楽しめるカレー。青はスパイシー好きにはたまらない辛いカレー。そしてこの赤カレーがその中間といったところ。具になっている蝦も一旦炒めてありますから、ぷりぷりの歯ごたえはそのまま。仕上げのココナッツミルクと赤のコントラストが美しい、ホテル仕込みの盛り付けです。 
 
	
蝦を取り分けていただきました。 
 
	
	
    
じゃーん、豪華に並べてみました。これだけ並んでも$200ちょっと。女性なら3人でもお腹いっぱいになってしまいます。 
 
	
そのほかにも、メニューは盛りだくさん。そして、全ての価格がリーズナブル!
 
	
 
とにかく、お料理の見た目の美しさと、香り、そしてそのボリュームに圧倒されました。価格を伺ってさらにノックアウト!!常連客がたくさんいるという理由もうなずけます。ここまで時間とお金をかけてきても、その価値が有る!というもの。皆さんも、是非一度足を運んでみてください。以上、香港ナビがお伝えいたしました。