【旧暦新年】 香港のお正月事情 - 買い物篇

♪もういくつ寝ると…。そんなわけで、香港のお正月気分を、たっぷり味わってください。

明けましておめでとうございます、香港ナビです。えっ?でもまだ香港は、明けてない!そうなんです、こちら香港は旧暦の一月一日を元旦としてお正月を迎えるため毎年日にちが異なり、今年は一月二十九日が旧暦の元旦。中国では「春節」と呼ばれ、休暇は一週間以上続くようですが、香港は二十八日の大晦日と三十一日までの三が日を合わせた四日間が祝日となっています。とはいえ、この時期、学校を始め、企業や店舗も長めの休暇に入るところが多く、クリスマスの休暇が明けたら、気分はお正月の準備一色。さて、そんな香港で、お正月を迎えるための必須アイテムは??さあ、一緒に買い物に繰り出しましょう!!

1. 飾り物

お正月間際の香港の街を、赤く染めていくお正月の飾り物たち。赤は縁起のよい色として、結婚式などのご祝儀袋や"利是(レイシ)"と呼ばれるお年玉袋などにも使われ、金色や黄色も彩りを添えます。獅子舞の獅子頭や、爆竹を模った(法律で本物を鳴らすことは禁止されています)掛け物、チャイニーズに身を包んだアニメの人気キャラクターなどバラエティーは年々豊かになっています。そんな中、赤い紙(この頃は布製も有り)に縁起を担いだ四字熟語が書かれた"揮春(ファイチュン)"は、飾り物の代表且つ歴史の古いベテラン選手。日本語の「明けましておめでとう"にあたる"恭喜發財(コンヘイファッチョイ)」はもとより、店舗の入り口や、家庭の玄関によく使われる"出入平安(チョッヤップペンオン)"、お年寄りには"龍馬精神(ロンマジンサン)"、日本語にもある"身体健康(サンタイギンホン)"などなど、思わず、"焼肉定食(シュウヨッデンシッ)"を探してしまう私でした!?あなたも新しい年のモットーを書いて貼ってみてはいかが??

2. お菓子

実家や親戚、親しい友人などへの年始のご挨拶回り、"拝年(バイニン)"は欠かせない行事のひとつ。でも行く方も来られる方も、新年早々手ぶらというわけにはいきません。そこで用意しなければならないのが、手土産&お茶うけです。香港では甘いお菓子は、気持ちを幸せにしてくれる食べ物のシンボル。クッキー、チョコレート、キャンディーはその中でも三種の神器的存在。スーパーでは贈り物用の様々な詰め合わせセットが店のそこここに山積みされていて今にも崩れそう!?この時期のお買い物はショッピングカートを押す手も緊張します。また、伝統的な中国のお菓子や"蓮子(リンジ)""瓜子(グァジ)"" 開心菓(ホイサムゴォ)=ピスタチオ"などの縁起を担いだナッツ類も食べます。これがまた食べ始めたら、やめられない止まらない……

3. 食べ物 

日本でもおせち料理には縁起を担いだ名前の由来で材料が選ばれていることが多いのですが、こちらのお正月料理も然り。"魚(ユウ)"は余裕や利益を表す「餘(ユウ)」と同じ発音であることから縁起がよいとされています。「髪菜(ファッチョイ)」と呼ばれる野菜を食べるのは、お金が儲かるという"發財(ファッチョイ)"からきています。日本のお餅的存在、"年?(ニンゴウ)"は、"高い(ゴウ)"とかけて、毎年高く飛躍できますようにという願いからきています。この"年糕(ニンゴウ)"には飲茶の際の点心"大根餅"として日本人にもおなじみの"蘿葡糕(ロウバゴウ)"、ココナッツ味の甘い"椰子糕(イエジゴウ)"などの種類も豊富で、昔は全て自家製だったそうですが、今は手軽にどこでも買えます。

4. 花、鉢植え

九龍の旺角(モンコック)には花屋街として知られている一角がありますが、お正月間近のこの辺りは"花市(ファシ)"とも呼ばれ、花を買い求める人で溢れています。また香港島にあるビクトリア公園は、旧暦の年末には香港で一番大きな花の市場に変身します。たくさんの植木の中で、目を引くのはオレンジ色の丸い実をつけた"橘(ガッ)"です。"吉(ガッ)"と同じ発音であることや、たくさん付いた実がお金を連想させることから縁起がよいとされています。日本で言えば、門松のような感覚でしょうか?店舗や家の玄関に飾ります。また、生花では、桃、水仙などの花が好まれています。大晦日ともなれば、他の露店も軒を連ね、一晩中花を買い求める人や街に繰り出した人々で賑わいをみせています。ちなみに、花を安くゲットしたいあなたには元旦の朝早くの時間帯を狙うのがお薦め。花市の終わりがけには、残りものを処分しようと激安価格になりますよ。残り物には福……で、これも縁起担ぎかな??

5. その他

日本では、新しい年の運勢の占い本は、星占い、血液型占い、動物占い、細木数子に新宿の母……と選択肢も数多く、とりあえず一通りみていいとこだけ信じよう!!とおめでたい私のような方もいらっしゃると思いますが、香港はこれ一本、風水です。街のあちこちの新聞スタンドや書店、コンビニの雑誌コーナーに至るまで、いろんな風水師の本がいっぱい。とりあえず、表紙を見ながら縁起のよさそうな顔の風水師の本を手に取ってみたりして……そして本といえば、毎年新しく出版される香港の地図。目まぐるしく移り変わる香港の街並みは、毎年新しく買い換えても追いつかないほど、新しいビルや住居の変化が早いです。香港リピーターの方もきっと毎年訪れるたびに、まず新しい地図を買ってから出歩く計画を検討しているはず!これから訪れる予定の香港初心者さんも、是非一冊!それから最後に、毎年新しくといえばカレンダー。こちらも赤一色のおめでたバージョンあり、日めくりのレトロバージョンあり、サイズも様々あります。銀行や企業などでも携帯用のカレンダーはゲットできます。香港は旧暦ですからお正月以外の祝日も全て毎年違います。いち早くカレンダーの祝日をチェックして計画を立てる、まさしく一年の計は元旦にあり、というところでしょうか??以上、もういくつ寝ると…とカウントダウンしながら、香港ナビがお送りしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-01-13

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