香港両替事情~香港で両替をしてみよう~

日本円の香港ドルへの両替はどうしたらいいの?基本的な方法から、メリット、デメリット、最近の傾向などをご紹介します。


こんにちは、香港ナビです。香港国際空港の到着出口を一歩出たら、そこは日本円ではなく、香港ドル(ちなみに、広東語では1香港ドルを1蚊(マン)と発音します)の世界。そこからホテルへの移動に、MTRを利用するにしても、バス、タクシーを利用するにしても、香港ドルでの支払いが必要です。ただ一本のミネラルウォーターを買うにしても、とにかくキャッシュは香港ドルでなければなりません。勿論、クレジットカードで何とかしのぐこともできる場合もありますが、香港では、まだ小売店などでクレジットカード支払いはしておらず、現金のみの所も少なくありません。また、香港の青空マーケットやB級グルメを楽しみにしている方なら現金での支払いは必須!日本円を香港鶴に両替するにはどうしたらいいの?と心配している香港初めての方のために、香港の両替事情についてご紹介します。

まずは、大まかな香港ドルゲット方法から!


まずは、香港ドルを両替するにはどんな方法があるのか、確認してみると・・・・・

1.香港内の銀行で両替する
2.香港内の両替店で両替する
3.宿泊ホテルのフロントで両替する
(ただし、全てのホテルで両替が出来るわけではありません)
4.ツアー旅行の場合、現地のガイドさんに両替してもらう
(ただし、全てのツアーでガイドさんが両替してくれるわけではありません)

また両替とは少し違いますが、シティバンクで開いた日本円の口座から、香港ドルで引き出す方法や、クレジットカードを利用してATMで現金を引き出すことが出来ます。(金利や手数料はクレジットカードによって異なりますので、あらかじめご確認ください。)

どんな違いがあるの?

香港の銀行『恒生銀行』

香港の銀行『恒生銀行』

銀行での両替
香港は昔から『街を歩けば銀行にあたる!?』と言われるくらい、銀行が多いところです。観光客の多く利用する九龍の尖沙咀、旺角、香港島のセントラル、コーズウェイベイなどにある比較的規模の大きい主要銀行では、両替を行なっています。レートも比較的悪くないし、何よりお金をごまかされたりすることがなく、安心して両替できるのがメリット。必要なお札の指定も出来ます。(1,000ドル札や500ドル札は、お店によっては受け取らないところもあります)ただ、銀行に口座のない観光客には、1回の両替につきその都度手数料がかかります。(銀行によって異なりますが、50ドルから100ドルくらい)また銀行の営業時間は、月曜日から金曜日までが朝9時から夕方4時30分~5時、土曜日は朝9時から昼1時までですので、両替の時間帯に制限があるのが難点。

$¥などの通貨マークが目印

$¥などの通貨マークが目印

両替店での両替

両替店も繁華街では探せないことはありません。大小さまざまな両替店が5,6メートルに1軒はあるかも?$¥などの記号や派手な看板が目印です。たくさんあって、しかも朝早くから夜遅くまでどこかで必ず開いているので、重宝します。ただし、レートがそれぞれに異なっていて、低いところと高いところの格差がとても激しいので気をつけなければなりません。また、別に手数料がかかるところもありますので、事前によく確認した方がいいです。言葉が通じなかったり、香港ドルへの認識が少ないことを利用して、金額をごまかされたりすることもあるようなので両替には十分に注意した方がいいですね。

宿泊ホテルでの両替

宿泊ホテルが4つ星以上のレベルのホテルであれば、大抵のフロントで両替対応が可能です。24時間で対応してもらえるので、とても便利だし、金額をごまかされたりする必要もなく、サービス満点で両替が出来ます。レートは、フロントの壁に掲示してあったり、カウンターの上に置いてあったりします。こちらのホテルによってレートは違ってきます。また、宿泊客でなければ、両替できない場合がほとんどです。(ルームナンバーなどをチェックされる場合があります)


ツアーのガイドさんとの両替

旅行会社催行のツアーに参加しての香港旅行なら、出迎えに来てくれたガイドさんが両替してくれるケースが多いです。レートも比較的良心的だし、初めての香港ドルについてもいろいろ訪ねたり、アドバイスしてくれたりすることも。また、現地のオプションツアーのガイドさんも、両替が出来る可能性が有りますので、聞いてみるのもいいかもしれません。


日本の口座から香港で引き出す

両替では有りませんが、旅行までにまだ時間がある方や、頻繁に海外旅行をされる方ならこの方法もいいですね。シティバンクは、世界中の都市に銀行があり、どこでも自由に引き出しが可能で、その国の通貨で引き出すことが出来ます。ただし、引き出しの手数料や、引き出し可能な口座の種類などは、詳細を銀行でご確認のうえご利用ください。

メリット&デメリット


具体的な香港ドルの両替場所や方法についてはご紹介いたしましたが、じゃあどの方法が一番お勧めなの?というと、それはやっぱりあなた次第!ということになりますね。というのも、それぞれにメリット&デメリットがあるからです。両替に対して何を優先するのか、ということなのです。たとえば、安全性と安心、信頼が第一であれば、銀行やホテルでの両替か、ツアーのガイドさんとの両替が無難です。ただし、手数料がかかったり、必ずしもレートが一番よいとはいえません。もし、とにかくレートがよくなきゃというのであれば、両替店をとりあえずいろいろ回って一番いいレートの店を探すのがベスト。レートにばらつきが激しいので、場合によってはかなりいい店もあります。ただし、店によってはそういう場合には、何か落とし穴があるかもしれませんので要注意。リスクが伴うため、旅なれた方やきちんと対処できる方にはお勧めです。便利を優先させるんだったら、ホテルか両替店なら、どんな時間帯でも対応可能です。

両替に対してご注意

1.まずは、レートの目安を把握しておくこと。
出発前に、インターネットや新聞なので、大体のレートを知っておくことが必要です。そうすればレートがいいかどうか、すぐに判断できます。また、買値(日本円を香港ドルに)と売値(香港ドルを日本円に)に間に大幅な開きがあったり、事前にチェックしておいたレートと違っていたりするところは、避けたほうが無難です。
2.数字にごまかされず、きちんと確認すること。
レートは、ボードや電光掲示板で表示されていることが多いですが、手数料などは記載されていない場合があります。レートがいいからといっても、実は手数料が大幅にかかったりすることもありますので、きちんと確認し、お金を受け取った場合も、目の
前できちんと金額を確認してから離れるようにしてください。一旦離れてしまうと、金額が少ないことに気付いても、取り合ってくれない場合もあります。
3.面倒くさがらず、計画的&合理的におこなうこと。
到着日当日の時間などを確認し、例えば市内に出てからもまだ時間があるようなら、空港では交通費と多少必要な金額程度の両替にして、市内に出てからレートのよい両替店を探してみるとか、銀行へ行って手数料1回分で旅行で使用するお金を両替してしまうとか、要所要所で両替をうまく使い分けることも必要です。無計画にこまめにチャンスがあれば・・・とやっていると、手数料が余分にかかったり、レートが悪くても両替せざるを得なくなったりしてしまいます。
4.お金を見られないようにする
両替の際のお金の出し入れには十分注意して、出来るだけ速やかに行ないましょう。どこで誰に見られているかわかりません。

最近の両替店事情

こんな狭いスペースで大丈夫?

こんな狭いスペースで大丈夫?


繁華街にある両替店の圧倒的な傾向として、人民元を主に扱うところが増えたことです。最近の香港の中国人観光客の多いことといったら!自然にニーズがそうなってしまうんですね。また、その影響で両替店全体も増え、スタッフが一人入れるほどの狭いスペースの店構えもよく見られます。どこまで信用できるか見極めるのが難しいですが、小さいからといってレートが悪いとは限りませんし、大きいからといっていいとも限りません。実際に近よって臆せず確認してみてください。
人民元の表示が目立ちます 人民元の表示が目立ちます

人民元の表示が目立ちます

ビルの入り口が両替店に ビルの入り口が両替店に

ビルの入り口が両替店に

比較的大きい両替店でも、レートはまあまあ・・・ 比較的大きい両替店でも、レートはまあまあ・・・

比較的大きい両替店でも、レートはまあまあ・・・

簡単なレート比較


ナビが取材中さくっと確認してみたところによると、同じ日のレートで尖沙咀の金馬倫道沿いにある2軒では、1000円で換算して85ドルと96ドル、漢口道では、83ドル、86ドル。恒生銀行でのレートは、94ドル、某ホテルでは、90ドルでした。手数料などは別途にして、レートだけでも格差は様々です。レートは毎日変動していますから・・・・

香港國際空港なら、到着出口を出る前から両替店があります。九龍の尖沙咀では、ネイザンロード沿いや、北京道、漢口道、金馬倫道などに多いです。また、重慶マンションの中も有名ですね。ちょっと、怖いですが・・・香港島ならやはりコーズウェイベイですね。セントラルなら銀行が便利です。


いかがでしたか?『損して得取れ』と思うのか、いろいろありますが、レートの変動が激しい香港では、両替も苦労します。自分なりにマネープランを立ててみてくだださい。以上香港ナビがお伝えいたしました。

その他情報

■2015年6月5日 銀行での両替内容修正
関連タグ:両替銀行両替店

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-07-27

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