雨の日の香港の歩き方&過ごし方

せっかくの旅行日程中の天気予報が雨だったらどうますか? ナビならではの「雨天でも楽しめる香港の過ごし方」を紹介します!

こんにちは香港ナビです。
前々から楽しみにしていた香港旅行なのに、到着してみたら雨!?なんてこともありますよね。
そんな時はナビの雨の日おすすめの過ごし方を参考に、サクッと旅行プランを変更して、ひと味違う雨の香港を楽しんでしまいましょう!

香港の雨事情

亜熱帯性気候に属する香港は、一般に春から夏は季節風と熱帯低気圧の影響で高温多湿、雨も多い時期になります。台風が増える7~9月には雷雨の日が多くなるのも特徴で、雨量に応じて、「黄」「赤」「黒」や「雷雨」などの警報が発令されることもあります。
香港の雨は日本の梅雨時期とは違い、1日中降り続けるということは少なく、しばらくすると止むことが多いこともあり、雨が降ってきても少し雨宿りをすればしのげることがほとんどです。

これだけは注意!雨と関係のある各種警報

ビルやショッピングセンターなどの入口に提示されます

ビルやショッピングセンターなどの入口に提示されます

日本にはないもので香港にあるものと言ったら、台風&暴雨警報です。
日本ではどんなに台風が直撃しても、通勤通学の判断は各機関やにゆだねられますが、香港の場合は天文台から警報が出た場合、警報に準じた行動を取るのがルールになっています。(職業により多少異なる)
台風の警報マーク

台風の警報マーク

暴雨警報などのマーク

暴雨警報などのマーク

天文台からの警報はオンタイムでテレビに表示されますし、ショッピングセンターやホテルの入口にも掲示されますので、天候が悪化しそうな時は、気に留めて見てみましょう。

台風警報はシグナルで表示されます。シグナル1の段階ではそんなに気にする必要はないのですが、シグナル3になってからは今後の台風の進路に気をつけ、ホテルのスタッフやテレビのニュースなどから、シグナル8になる可能性があるかないかを確認しましょう。

シグナル8以上が発令される場合、通常数時間前に情報が流れます。そして、その時点でほとんどの会社は業務を終了し、人々が一斉に帰路につきます。MTRがもっとも混雑するのがこの時です。

お店やレストランも早めに営業を中止することがあるので、予約をしている場合は確認をとりましょう。
暴風雨に影響を受けやすいフェリーやトラムは交通機関の中では比較的早目に運行休止になり、バスや地下鉄、飛行機も一部を除いて運行数を減少したり、運行見合わせ(停止)、になります。
暴風雨になると傘も役に立ちません

暴風雨になると傘も役に立ちません

台風でなぎ倒された街路樹

台風でなぎ倒された街路樹

木の枝ならまだましも、落ちてきた看板での死亡事故もありました

木の枝ならまだましも、落ちてきた看板での死亡事故もありました

ぶらさがった看板や洗濯物、壁から飛び出した冷房室外機など、頭上には危険なものがたくさんある香港は、暴風雨で何が飛んで来るかわかりません。ですので、シグナル8が発令された場合は安全のために室内にとどまり、興味本位で外に出ないようにしましょう。運悪く帰国日と重なった場合は航空会社に状況を確認するなどして、早めに対処することをおすすめします。

ナビ的:雨が振りそうな時期に持っていると便利なグッズ

旅行者なら、お土産ついでにセブンイレブンなどのロゴ入り傘を買ってみるのもアリかも!

旅行者なら、お土産ついでにセブンイレブンなどのロゴ入り傘を買ってみるのもアリかも!

■■■ 超軽量の折りたたみ傘 ■■■

台風を除けば香港の雨はにわか雨が多く、軒下があったりして雨を避けて歩けるところも多いせいか、傘を持たずに外出する人が多いです。そのせいか、雨が降り出しても雨宿りをして止むのを待つ人が大勢いるため、MTRの入口やビルのエントランスなどは、雨宿りする人たちで混雑することが多々あります。

ナビが雨の多い時期に持ち歩いているのが超軽量折りたたみ傘(日本で購入)。ストレスを感じない軽さと、これを持っていると、雨宿りの混雑からスルスルっと逃げ出せます。もちろん、雨宿りしている暇がない時だってさささーーーっと移動できます。
ちなみに、香港で超軽量の折りたたみ傘はなかなか見つかりません…。

雨量が多いと、靴はびちゃびちゃ必須

雨量が多いと、靴はびちゃびちゃ必須

■■■ 小型のタオル ■■■

湿気が非常に高い香港、雨のシーズンはとても蒸し暑いです。しかし屋内に入ったり、やバスに乗った途端、強烈な冷房の冷気が襲ってきます。濡れたままでは5分もしないうちに身体は冷え冷え、体調を崩しかねません。ミニタオルで濡れた身体を拭くだけでもかなり違います。

■■■ 濡れても良いサンダルなど ■■■

大ぶりになってしまうと、どんな靴でもびしょぬれ。旅行で1足しかもってきていない場合は辛いですよね。
雨の日は濡れても大丈夫なサンダルで歩くのが簡単です。その日に行く目的地に合わせることを忘れずに。
(ホテル、高級レストランなど、ビーチサンダル禁止の場所もあります)
ただ、路面が滑りやすくなるので滑りにくいものがおすすめです。

雨の日の交通機関

少しだけ注意が必要なのはトラムとスターフェリー。雨風が強い場合、スターフェリーの1階席やトラムは雨が入り込んでくることがあります。

ナビが好んで乗るトラムも、雨が降ると乗客がほとんどの窓を閉めるため、車内は蒸し風呂のような状態になることも。暑がりの人は、バスやMTRを利用したほうが快適かもしれません。フェリーもこの時ばかりは1階席ではなく2階席に乗ったほうが安全です。

スターフェリーの1階席は、窓ガラスはなく、雨が降るとビニールのカバーがかかる

スターフェリーの1階席は、窓ガラスはなく、雨が降るとビニールのカバーがかかる

スターフェリー2階席は雨風がしのげる設計

スターフェリー2階席は雨風がしのげる設計

エアコンがない狭いトラムで窓を締め切り、混みあうとかなりの蒸し暑さに

エアコンがない狭いトラムで窓を締め切り、混みあうとかなりの蒸し暑さに


地下鉄を乗りこなそう!

この際、雨の日は地下鉄を乗りこなす日と決めてしまいましょう。
雨の日は道も渋滞しがちで、タクシーも捕まりにくくなるため、時間を無駄に使ってしまう可能性が高くなります。

MTRも朝夕の通勤ラッシュ時はとても混み合いますが、旅行者ならその時間をうまく外して利用することで、スムーズな移動が可能です。

雨の日はどうだろう!?香港観光スポットの雨事情

雨の日の大仏参拝は本当の修行のようかも...

雨の日の大仏参拝は本当の修行のようかも...

雨でも行くか、行かないか!? 初めての旅行ならとても悩ましいところ。ナビの経験からアドバイス!

■■■ 公園や廟・お寺・ビーチなど戸外の観光地 ■■■

香港公園、九龍公園、香港湿地公園、黄大仙・南蓮園池など屋外を歩いて楽しむ場所は小雨程度であれば緑が美しくて風情もありますが、じっくり見てまわるにはやはり不便かもしれません。お線香やおみくじも難しいですし…。

レパレスベイやスタンレー、石澳、大澳、ランタオ島の大仏なども雨の日はあまりおすすめいたしません。
雨が止んでから、行きたいですね

雨が止んでから、行きたいですね

■■■ 男人街(廟街)・女人街など ■■■

香港観光で欠かせないマーケットはお店には屋根があっても、歩くところには屋根がないので傘は必要。その上、道幅が狭いので傘を持ちながらのショッピングは疲れてしまうかも。香港らしい活気も半減、できたら雨が上がってから行きたい場所です。
女人街:人が歩く通りに屋根はなし

女人街:人が歩く通りに屋根はなし

男人街:屋根がない店舗も多いので雨が降ると閉める店も

男人街:屋根がない店舗も多いので雨が降ると閉める店も

完全に室内のジェイド・マーケットならOK!

完全に室内のジェイド・マーケットならOK!

ジェイド・マーケット(玉器市場)は大きなテントの中にあるため、雨の日でも安心!


雨の日はやはり、人では少なめ

雨の日はやはり、人では少なめ

■■■ ディズニーランドやオーシャンパーク ■■■

雨天時は屋外のアトラクションやパレード、花火などは中止の場合があります。しかし、それさえ除けば室内アトラクションが多いので、それなりに楽しめます。また、雨の日は比較的空いていて、出足が遅いということもあるので、朝一番から行くことであまり並ばずにアトラクションを楽しめる可能性が高くなります!

台風のシグナル発生時、大雨警告などが出ているときは、閉園になる場合もあるので要注意です。
スカイ100からの眺め(晴天時)

スカイ100からの眺め(晴天時)


■■■ 展望台・夜景 ■■■

SKY100
ビクトリアピーク・スカイテラス428


もちろん大雨なら避けたほうがいい場所のひとつ。雨以外の天候でも高いところから景色・夜景を見るときは、雲と霧の発生には注意が必要です。

2~4月は湿気が上がり、霧が発生することが多く、展望台に登っても霧に包まれて真っ白!せっかくの景色がよく見えないことがあります。反対に夕立のような大雨が降ったあとなら、空気がクリアになって夜景が一段と綺麗になることも。

Sky100は高さ490メートルの100階にあることもあり、雲が多い日も要注意です。チケット売り場で展望台からの眺めの様子をモニターで確認できるので、それを見てから決めましょう。

マイケルとも一緒にセルフィー!

マイケルとも一緒にセルフィー!

雨の日のビクトリアピーク、万が一夜景が残念だったとしても、マダム・タッソーでリカバーしちゃいましょう!交通手段はピークトラムは潔くあきらめて、ミニバスやバスを使ったほうが早いです。

雨の日でも夜景を見たい!なら

スターフェリー・ハーバーツアーでの夜景

スターフェリー・ハーバーツアーでの夜景

せっかくの香港旅行、雨の日でも夜景を見たいですよね。それならば、霧や雲の影響が少ない地上に近い場所からがオススメです!

さらに傘を持ちたくないならやっぱり室内。インターコンチネンタル香港、ペニンシュラホテル、北京道1号のレストランやスターフェリーハーバーツアーなどがおすすめです。
ペニンシュラホテルのFelixからの眺め

ペニンシュラホテルのFelixからの眺め

インターコンチネンタル香港のロビーラウンジは夜景がとても近い

インターコンチネンタル香港のロビーラウンジは夜景がとても近い

半日あっても回りきれない!?雨の日は大型ショッピングモールが定番

香港最大と言えば、尖沙咀のハーバーシティ。はじめての時は迷います

香港最大と言えば、尖沙咀のハーバーシティ。はじめての時は迷います

雨の日一番の安全策はやはり、ショッピングセンターでのお買い物。

尖沙咀のハーバーシティー(海港城)やエレメンツ、東涌のアウトレットモールシティゲートなどの大型モールはショッピング、ランチ、ショッピング、コーヒーブレイクと丸々1日ショッピングセンター内で済ませることも可能です。

尖沙咀や中環、銅鑼湾ではショッピングセンターホッピングも楽しめます。

■尖沙咀
■中環
■銅鑼湾

ナビおすすめ。雨の日だったら移動がラクなこの街へ!

スターフェリーから中央郵便局を通り、ランドマークまで雨に濡れずに歩けます

スターフェリーから中央郵便局を通り、ランドマークまで雨に濡れずに歩けます


■■■ 中環 ■■■

香港駅と中環駅エリアは、多くのビルとビルが2階部分で連結されているため、上手に利用することで広範囲を濡れることなく歩くことができます。

地図には載っていない迷路のような面白さもあります。時間がある時に探検してみるのも良いかもしれません。ナビは西はウエスタン・マーケットから東はMTRアドミラリティのシャングリラホテル、またはスターストリートまで傘なしで歩けます。(たぶん)
デメリット:雨をしのぐ分、遠回りになることも。

スターフェリーへ伸びる長い長い歩道橋

スターフェリーへ伸びる長い長い歩道橋

幅も広く、よほどの暴風雨でない限りは傘いらず

幅も広く、よほどの暴風雨でない限りは傘いらず

IFCから上環駅やマカオフェリーターミナルまで伸びる長い歩道橋

IFCから上環駅やマカオフェリーターミナルまで伸びる長い歩道橋

MTR香港駅から中環駅までのびる複数の陸橋

MTR香港駅から中環駅までのびる複数の陸橋

中環エリアではビルとビルを連結する渡り廊下を利用することで濡れずに歩けます

中環エリアではビルとビルを連結する渡り廊下を利用することで濡れずに歩けます

MTRより http://www.mtr.com.hk 

MTRより http://www.mtr.com.hk 

■■■ 尖沙咀 ■■■

日本と違って地下街がない香港ですが、MTR尖沙咀東駅開設以降、MTR尖沙咀駅近辺は地下道だけでかなりの範囲を移動できます。

ショッピングセンターが多い観光地の尖沙咀では、この地下道をうまく利用することで尖沙咀東エリアのホテルから、ネイザンロードにあるthe Oneやアイスクエア、ペニンシュラやSOGOを抜けてDFS、最後はオーシャンセンターまでも歩けます。地上は人が多くて歩きにくい時、日差しが強くてバテそうな時、信号がない地下道は雨が降っていなくても利用価値大なのです。

博物館で香港文化に触れる

香港文物探知館は歴史的建造物

香港文物探知館は歴史的建造物


確実に雨が降りそうなら、旅程の中に博物館見学を組み込んでみてはいかがでしょう?
香港は文化や芸術に関しての施設が少なく、話題になることも多くありませんが、実は個性的な博物館が結構あるのです。
尖沙咀にある香港歴史博物館は必見です

尖沙咀にある香港歴史博物館は必見です

香港文化博物館はその大きさに驚く

香港文化博物館はその大きさに驚く

スターフェリーの横、8号埠頭内にある海事博物館

スターフェリーの横、8号埠頭内にある海事博物館

雨の日はスパやマッサージでリラックスする


雨の日は室内でゆっくり癒やされる時間にしてしまうのもひとつの手です。
高級ホテルのスパには半日~1日がかりのトリートメントコースがあり、ホテルのプールやジャグジー、お食事までついているものまで揃っています。トリートメント選びから、すでにワクワクが始まります。これも旅の醍醐味!

憂鬱な雨の日を優雅な一日にかえてみてはどうでしょうか?
低予算・短時間で!というなら、足つぼマッサージ、中国式マッサージで旅の疲れを癒やすのはいかがですか?

一時の大雨で、一瞬だけ静かになるマーケット。雨が止めば、またいつもの賑やかな香港の日常に戻ります

一時の大雨で、一瞬だけ静かになるマーケット。雨が止めば、またいつもの賑やかな香港の日常に戻ります

いかがでしたか?
台風や暴風雨の時を除けば、香港の雨は勢いは強くても、通り雨のことがほとんど。降ったりやんだりの隙間を狙って街歩きだって十分可能です。

雨に濡れた香港の景色は、ガイドブックにはないひと味違った雰囲気を演出してくれるかもしれません。以上香港ナビがお伝えしました。

他のエリアはどうでしょうか?

関連タグ:雨の日台風基本情報

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-08-16

ページTOPへ▲

その他の記事を見る