ドルフィンウォッチツアー

Dolphin Watching Tour

閉店・移転、情報の修正などの報告

投稿者:鯨丸通信社

口コミ掲示板[ドルフィンウォッチツアー]僕もれっきとした「くじら」の仲間です

2006-08-17
 このところ話題の『エコツアー』のひとつです。このツアーに関
しては、香港ナビのレポーターぽちこさんの「 かわいいピンクドル
フィンに会いに行こう!」のレポートが詳細を伝えておりますの
で、重複していないことなど2つ3つ報告いたします。 

 ご承知のように、地球上に80種以上確認されている鯨類は「ハク
ジラ 」と「ヒゲクジラ」に大別され、ランタオ島近海で150頭ほ
ど散見できる当該のイルカは、Sousa Chinennsisサウサシネンシス
(和名シナウスイロイルカ)で、勿論ハクジラの中のマイルカ科の
仲間です。
 ほぼ4m以下のハクジラ類を「イルカ」と呼称しておりますので、
このイルカもれっきとした「くじら」の仲間です。
 
 催行している会社は数社あるようですが、配布された資料などか
ら僕はぽちこさんと同じ会社のようで、2度参加し体感しました。
 スケジュールにしたがってツアーは遅滞なく運行され、バスの車
内でレクチャーをうけた参加者を乗せた「探鯨船」は、「香港国際
空港」にほど近い船着場から出航、ほどなく「トロール漁業」を行
っている地元の漁船に追いつくや、このトロール網から捕獲を免れ
表層に上がってきた小魚をめがけて、件のイルカが現れてきまし
た。

 よく映像などで見かける「ポーポイジング」(速く泳ぐ時など、
連続的に水面から飛び出す行動のこと)は見ることはできませんで
したが、鯨類らしい「噴気」は数十cmほどでしたが観察することが
できました。
 マイルカの仲間は、夜間や、雨や曇りの昼間には、プランクトン
の動きに合わせて浮上してくる小魚やイカを、潜水して食べている
らしいので、僕らにとっての快適な晴天のツアー催行時、実は彼ら
にとっては餌の捕獲には不如意らしい、そこで「トロール船」の航
跡を追いかけることになっているようです。

 この地域では年間十数頭の、亡くなった固体が発見され、その死
因には?スクリューや魚網などにからまる、漁業に起因するもの?
まだ幼い固体では、胃の中に残っている母乳に化学物質が大量に含
まれていることなどが報告されています。
 三陸沿岸の「大型基地捕鯨推進論者」である僕も、このことには
胸が痛みます。

 さてオーシャンパークに活動拠点を定めている「海洋公園鯨豚保
護基金」では、このイルカの「保護活動」に充てる基金を募ってい
て、5000HK$(約8万円)を寄付すると、海洋公園の入り口に「寄付
者」の名前を顕彰する「レリーフ」を掲げているようです。
 昼過ぎにはホテルに戻ることができるこのツアーも香港の楽しみ
の一つです、ぜひご参加をお勧めいたします。
  
訪問日:2006/08/17