ビクトリアピークへ路線バスで行ってみよう!

香港名物2階建てバスに乗って、山道をぐるぐる。途中下車も楽しみながら、ビクトリアピークへGO!

こんにちは! 香港ナビです。ビクトリアピークへ向かう交通機関といえばピークトラムが定番中の定番ですが、ピークトラムはすでに乗ったというリピーターの方、今回は旅の予算がちょっと…という方、目先を変えて路線バスでピークへ行ってみませんか? 2階席を陣取って、山道の揺れに体を任せながら緑の中を進んでいくのも気持ちがいいものです。市民の足だからこその途中下車も楽しみつつ、路線バスでビクトリアピークに行ってみましょう!

バスはスターフェリー乗り場前発

ビクトリアピークへ向かうバスは、新巴(First Bus)の15番。今日はわかりやすく、中環(セントラル)のスターフェリー乗り場前のバスターミナルから乗ってみました。ifcの高層ビルが見下ろすバスターミナルを離れ、ピークへ出発です!
交易廣場(Exchange Square)下のバスターミナルからも乗ることもできます。こちらのバス停にはわかりやすく「山頂(ピーク)」の文字がたくさん書いてあるので、迷うことはないですよ。
また15番のバスは、大會堂(City Hall)の真裏、干諾道中(Connaught Road Central)のバス停、MTR金鐘(Admiralty)駅C1出口前のバス停なども通過します。
中環、金鐘の都会的なビル郡を抜け、湾仔(Wanchai)の軒荘士敦道(Johnston Road)へ入るとぐっと下町テイストが高まります。細い路地に並ぶ露店や、洗濯物の下がった古いビルの間をゆるゆるとバスは進みます。

いよいよ山道に入ります!

跑馬地(Happy Valley)の競馬場が前方に小さく見えると、バスは右折して、道の両側に緑があふれるのどかな風景の間を走っていきます。道幅も格段に狭くなり、いよいよ山へ向かうのね!とワクワク感も高まってきます。学校や墓地(風水のよい土地に墓地ができるのです)がある閑静な土地を縫うように坂を上る間、進行方向左側の車窓からは、銅鑼湾(Causeway Bay)のビルやハッピーバレー競馬場ジョッキークラブの建物を眺めることができますよ。
5分ほど緩やかな山道を登ると、ロータリーが現れます。ここでバスはスイッチバックのごとく大きく右へ旋回して、本格的に山道へと入っていくのです。大型の車がすれ違うのもやっとの道幅ながら、バスのドライバーは慣れたもので決してスピードを緩めることなくグングンと進んでいきます。バス同士がすれ違うと、風圧で窓がビュッ!っと音を立て、また山側からせり出している木の小枝が車体に当たってバタバタバタ!と大きな音を立てたり…。なかなかスリリングなひとときを過ごすことができちゃいますよ。
車窓右側に観光バスが何台も停まっている場所がありました。なんでしょうか? 気になるので、ここで途中下車して見に行ってみましょう!

スタンブスロード・ルックアウト

バス停からもと来た道を戻ること50メートル。ここは、司徒抜道眺望處望(Stubbs Road Lookout)。ビクトリアピークほど高さはありませんが、その分リアルな高さのビル群の眺望を楽しむことができるんです。
バスの出発地点のifcのビルから、湾仔のビル群、ビルの合間には小さく九龍半島のペニンシュラホテルが。そして右側に目線を移すと、銅鑼湾のタイムズスクエア、PCCWのビルも見えますね。ナビオフィスがあるのはあのビルかなぁ?
ここから見える主要な建物の名前は、ちゃんとボードに記されていました。天候しだいで見えないものもありますが、名前は知っているけど見たことはないという建物をこんな形で眺めるのもなかなかいいものですよね。

ここから見える主要な建物の名前は、ちゃんとボードに記されていました。天候しだいで見えないものもありますが、名前は知っているけど見たことはないという建物をこんな形で眺めるのもなかなかいいものですよね。

露店のおみやげ屋さんが出ているところが、「観光名所」といった感じですね。この日は中国大陸からのお客様が争うようにお買い物をしていました。

露店のおみやげ屋さんが出ているところが、「観光名所」といった感じですね。この日は中国大陸からのお客様が争うようにお買い物をしていました。

さて、眺望を楽しんだら、先ほど降りたバス停へ戻り、再び15番のバスに乗り込みましょう!

ポリスミュージアムとワンチャイ・ギャップ公園

わずか2分ほどバスにゆられて、次の停留所「警隊博物館、湾仔峡道」で再び途中下車。ここは停留所の名前どおり、警隊博物館
の入り口となります。道に表示されたとおりに進むと大きなプレートと大砲が出迎えてくれますよ。実際使用されていた警察の携帯品など600点の展示物から、香港警察の歴史を学んでみてくださいね。
警隊博物館の手前には湾仔峡公園があります。山間から香港島南側の海が眺められ、鳥のさえずりが聞こえる気持ちのいい公園です。規模は大きくありませんが、子連れ旅の方はここでちょっとお子さんを運動させてあげると、これからの行程もご機嫌よく付き合ってくれるかもしれませんよー。。
公園の奥には売店やトイレもありますので、休憩にはもってこいのところです

しばしの休息を終えたら、もときたバス停にもどり、三度15番のバスに乗り込みます。

あとは一気にビクトリアピークへ!

しばらく進むと、いかにも高級住宅…な一角が現れます。そこを過ぎたあたりの進行方向左側の山間からは、アバディーンの港を望むことができるんです。停泊しているヨットの合間にキラキラと光る波。遠めながらも緑に囲まれたそんな絵が見られると、わーっと気持ちも高まりますね。
こぢんまりとした学校や、消防署、病院などを見ながら坂を上がりきりると、ついに到着! ビクトリアピークです! ピークギャラリアの下がバスターミナルになっています。前方から外に出たら、すぐ目の前から香港島西側の海が望めます。山の緑の中、遠くを行き交う大型船がゆっくり進む様をながめたら、ピークめぐりスタート! 2006年10月にリニューアルオープンした新生ピークタワーやピークギャラリア、周辺散策も楽しいですよ!

帰路のご案内

15番の帰路のバス停は、到着時のバス停のすぐ前にあります。同じ行程を下り坂のスリルを味わいつつ戻るのもいいのですが、違うルートを楽しみたいという方には、1番のミニバスがおすすめです。車高が低いため、15番のバスのような車窓からの眺めは楽しめませんが、小さい車体でグングンとスピードを上げてくねくね道を進む勢いを味わえます。「安全運転」という言葉を知らないんじゃぁないかなぁ~というドライバーによる、オラオラ~!
といった走りに、ぐっと足を踏ん張らないといすからふり落とされそうになるところもまた香港の味わいといえるでしょう。
中環(セントラル)行きミニバスの乗り場は、15番バスと同じターミナルの中です。また、終点はフォーシーズンスホテル下のバスターミナルになります。途中、MTR中環(セントラル)駅前も停車するので、街歩き予定がある方はそこで降りると便利ですよ!

知らない土地での途中下車はちょっと勇気がいりますよね。でも、15番のバスは単純なルートで終点もはっきりしているので迷うことがありません。バスの旅ビギーナーの方でも、問題なくトライできると思います。ただし、山道でかなり揺れるので、車酔いしやすい方は避けたほうがいいかもしれません。ビル群や下町、そして自然の中と、香港の味わいをつまみ食いしながらピークまでのバスの旅、試してみてくださいね。以上、香港ナビがお伝えしました!

15番バスのタイムスケジュー
月~金曜 10:00~23:45 12~15分おきに出発
土曜 0:15
10:00、10:08
10:16~23:30 9~12分おきに出発
23:45、0:15
日曜・祝日 10:00、10:06
10:12~23:45 6~15分おきに出発
0:15

15番バス料金
中環~司徒抜道眺望處 HK$9.2
司徒抜道眺望處~警隊博物館、湾仔峡道 HK$9.2
警隊博物館、湾仔峡道~山頂(ピーク) HK$6.8

ミニバス料金
山頂~中環 HK$8

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-05-07

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