健康工房

Health Works

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駅で立ち食い蕎麦ならぬ、立ち飲み滋養スープのチェーン店。香港家庭料理の味をぜひ手軽に試してみてください。

こんにちは、香港ナビです。香港人は日ごろから薬膳スープを飲む習慣があるのをご存知ですか?各家庭のお母さんが毎日3~4時間かけて、季節や家族の健康を考えながら、旬の食材と漢方の食材を一緒に煮込んで作ります。これは広東省や香港で昔から続いている伝統の家庭料理ですが、現代では女性が外で働くのが当たり前となり、長時間煮込まなければいけない薬膳スープを、毎日家族のために作ることは難しくなってきました。

日本人並みに勤労な香港人は、毎日残業も当たり前。朝、昼、晩すべて外食という人も少なくありません。レストランやファーストフードは、忙しい時にはとても便利ですが、毎日食べ続けると飽きてしまうし、何より体に良くありません。そこで近年香港では、伝統的な薬膳スープをお母さんの代わりに作って販売したり、宅配してくれるお店が増えてきました。今日ご紹介する健康工房は、そんな時代のニーズに沿った薬膳スープを売るお店の一つです。さらに数ある薬膳スープ店と違い、MTR(地下鉄)駅の構内にお店があり、忙しい時でも簡単にスープが飲めるとあって、ビジネスマンを中心にとても人気があるお店なのです。

健康工房は、現在香港内に計22店を展開し、セントラル、金鐘、尖沙咀、佐敦、九龍塘、観塘などビジネスマンや観光客の多い駅に出店。今回は、その中でも駅構内第一号店のセントラル駅店にお邪魔しました。

「医食同源」、季節の変化に合わせて飲むのが香港風

健康工房では、スープ以外にも漢方茶、ジュース、ゼリー、ハーブティーなど健康食品を豊富に揃えています。香港では、秋になると急激に湿度が下がり、空気に触れる目、口、鼻、耳、そして乾燥した空気が体内に入り、香港人は肺までもが乾燥していると言います。そのためこの季節、香港人は肺を潤す効果のある漢方をたくさん摂り、水分たっぷりの果物をまめに食べるようにしているそうです。季節の移り変わりに伴う気候の変化に合わせて、旬の食材も変化し、その旬の食材を食べることにより、季節の移り変わりに伴う人間の体に生じるトラブルも補うことができるそうですよ。秋といえば、梨、木耳、柿、百合が代表的な食材で、この季節の乾燥からくるトラブルは、これらの食材をスープやジュースに加工して食べると改善されるんだそうです。人間と自然っていうのは、切っても切り離されない密接な関係にあるんですね。
店内には、スープ、ジュース、ハーブティーの効用や成分を解説したパンフレットがあります。これを参考にしながら、自分のコンディションにぴったりのものをチョイスしてみましょう。
お店の内装も季節と共に変わります。この天井の飾りは「気の流れ」を表しているそうです。人間だけではなく、天地万物はすべて「気」に覆われている、ということを表現しているそうです。

香港OLもご用達

食欲があまりない時や、ダイエット中のOLたちは、これら薬膳スープをランチ替わりに飲むっていう人も少なくありません。量がかなりあるので、一杯飲むとかなりお腹がいっぱいになります。何より、体に必要な栄養分が摂れるのでとても健康的です。
「健康工房」には、季節ごとに10種類前後のスープがいつも並んでいます。咳が出やすい、喉が痛い、気分がスッキリしない、といった冬先のトラブルは、肺を潤い、唾液の分泌を増やすことで改善されます。体の調子がよくなることで、精神状態もよくなり、心身ともに健康になれるそうです。それでは、秋のおすすめスープをご紹介しましょう。

香花梨蘋果花膠豚[月展]湯 HK$28(10オンス)、HK$36(14オンス)
成分:梨、りんご、魚の胃袋、銀杏、杏仁、百合、クコ、陳皮、川貝、豚肉、豚骨、ブラの花など

咳止めの効果がある陳皮(乾燥させた柑橘の皮)、魚の胃袋と木耳はコラーゲンがたっぷりで乾燥したお肌を潤ってくれます。また、梨やリンゴなどの果物は体に水分を補給してくれます。果物とお肉の自然の甘みがあって、とろみのある濃厚なスープです。毎日飲んでも飽きのこない味です。

川貝杏汁百合豚肺湯 HK$32(10オンス)、HK$40(14オンス)
成分:川貝、杏仁、百合、豚の肺、豚骨、豚肉、生姜、オニオン、陳皮、玉竹、麦冬など

中国医学では、自分の体の部分と同じ部分を食べると、その部分の問題を解決することができると信じられています。豚足を食べると、自分の脚力が強くなり、豚の肺を食べると、自分の肺もよくなるという感じです。このスープは、肺などの呼吸器官を補強する効果があります。川貝は咳止めに効き、山椒も少し入っているので、胃の働きをよくする効果もあります。スープの色は白く、杏仁の味も利いて甘くておいしいスープです。

スープはその場で飲むことも、持ち返ることもできます。おうちで飲むのに便利な冷凍パックは、家で温めていただくことができます。防腐剤が一切使われていないので、長期間保存はできませんが、だいたい3~5日間ほど日持ちします。

一年中大人気のジュース

7月にホット香港で紹介した健康工房のジュースです。歩き疲れた時に、ちょっと水分と栄養素を補給するには最適なジュース。季節のフルーツにオリジナルのハーバルエキスを入れて作ったスペシャルドリンク。ただのフルーツジュースではありませんよ。

これがナビのイチオシのジュースです!

終身美麗 Beautiful Life HK$24
りんご、グレープ、クコの実のエキス、ストロベリー、オレンジハニー。

貧血気味、咳がよく出る、肌の調子が悪い、そんな時にはおすすめです。フルーツの甘みと酸味が絶妙にマッチしています。喉が渇いている時には、ゴクゴク飲めそうなおいしさです。

秋日能量 Energy of Autumn HK$20
梨、グレープ、蓮根、ポメロ、リンデン(ボダイジュ)ハチミツ。

蓮根をジュースに使うのはとても新鮮。さっぱりとした後味で、蓮根のつぶつぶ感があるおもしろい飲み口です。果物の蜜が喉を潤いそうなで感じでとてもおいしいですね!

体内にこもった「熱気」を解消する亀ゼリー3ステップ

この季節お鍋(火鍋)を食べる方も多いと思いますが、鍋料理というのは体の中に“熱気”をこもらせてしまうと、中国医学では考えられています。この“熱気”を取るために、鍋料理を食べた後には、亀ゼリーを食べるとよいと信じられています。こちらのお店には、効能が違う3つの亀ゼリーを販売しています。この亀ゼリーは順番に食べていくと、さらに効果がUPするそうです。

エンペラー亀ゼリー HK$28
解毒作用があり、内臓の熱を取ってくれたり、下痢を治してくれます。

アメリカンジンセン(花旗参)亀ゼリー HK$32
体内の熱気が取れると、次は体の疲れを取り除きましょう。ストレスがたまっている方、睡眠不足の方におすすめです。タバコやお酒による体内の毒素を解消する効果もあります。

霊芝亀ゼリー HK$38
免疫力を高めてくれる霊芝を使用しています。血をきれいにし、整腸効果もあります。

おみやげに人気のハーブティ

ハーブティーを販売しているお店は日本でも数多くありますが、漢方の薬草など、漢方薬を配合しているのが、香港のハーブティーの特徴。お茶なので、普通の漢方薬よりも苦味がありません。喉にやさしい薬草が入っていると、飲んだ後は本当に喉がスッキリするんですよ。缶入りとパック入りと両方あって、それぞれの値段はHK$68(30g)HK$138(60g)。1パックはだいたい1週間分です。

健康によいお茶はもちろん、美容効果のあるお茶もたくさんあります。写真のお茶は、「スリミングティー」と言って、下半身のむくみや、脂肪を解消してくれるお茶だそうです。また保湿効果のあるお茶や、脂性肌に効くお茶など、聞いただけで試してみたくなるライナップです。

天然のハーバルエキス

きれいなボトルに入っているのはハーバルエキス。ビン詰なので日本への持ち帰りは難しいかもしれませんが、とても手軽な滋養強壮液です。30ml(ティースプーン3杯分)のエキスを8オンス(約225g)のお水で割って飲みます。それぞれ違う効果があります。秋のシリーズの一つ、クコシは目、肝臓、腎臓などによいそうです。花旗参(アメリカンジンセン)はひ臓と肺を補強し、疲労回復、不眠に効果的です。サンザシは消化を促し、ひ臓を補強、血液の循環をよくしてくれます。

気軽に飲めるボトル入りジュース

こちらは、コカコーラとのコラボレーションのサンザシりんご味。日本にはない味ですね。このシリーズはウェルカムやパークンショップなどのスーパーマーケットでも購入できます。他にもいろいろな味が出ています。
シンプルなパッケージの方は、健康工房のオリジナルドリンクです。写真は蓮の実、木耳、クコをミックスしたジュースです。見て下さい、果肉がまだ残っています。

ゴマやマンゴに秋限定の柿プリン

プリンのフレーバーもさまざまです。一年中を通して販売しているゴマ、杏仁、マンゴ、秋限定のハチミツ、西洋ナシのフレーバーも今なら店頭に並んでいます。ナビのおすすめは柿ハチミツ。柿の果肉もちゃんと残ってジューシーな食感です!
いかがでしたか?駅の構内にあるので、電車の乗り換えやどこかへ行く途中に薬膳スープや、体にいいジュースを飲んで、体力を補給するのはとってもよいことですね。こちらの商品はもちろんすべて化学調味料や防腐剤を一切使わない安全な健康食品。おみやげにしてもいいし、旅の疲れを取りたいときにもおすすめです。以上、香港ナビがお伝えしました。

記事更新日:2008-01-23

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-11-19

スポット更新日:2008-01-23

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