コーヒーではなくお茶をテーマにしたカフェ。お茶という伝統的なものでありながら、メニューや店内は非常にモダン。いわゆる有名カフェよりもすばらしい体験ができます
みなさんこんにちは、香港ナビです。カフェといえばコーヒーを飲みつつ、友人と話したり、読書などをしたりしますが、Sinmei Teaは中国茶や日本茶を飲みながらリラックスできる場所。しかも伝統的な感じではなくすべてがモダンな雰囲気なので肩肘張らずに一息つくことができるというユニークなカフェです。
地下鉄上環駅から徒歩2分
上環(Sheung Wan)駅A2出口
場所は地下鉄上環(Sheung Wan)駅A2出口から徒歩2分というすばらしい場所にあります。出口を右に曲がり交差点を過ぎると右手にすぐ入居しているビルが見えるわけですから。上環は香港でも最初に発展した地域の1つで、歴史的な建造物があるほか、アンティーク家具が購入できる荷李活道(Hollywood Road)、マカオ行きフェリーターミナルなど訪れるべきところがたくさんあります。歩き疲れたときにはまさにオアシスとなります。
モダンな店内で猫も飼っている
座席は約30席で、バルコニーにも席があります。隣との座席間隔も広いのでリラックスできます。また、インテリアデザインは中国の昔ながらのデザインを使いつつも、西洋風のライトも使うなど西洋と東洋がうまく融合した雰囲気のカフェとなっています。この店のオーナーは店名にもあるオーナーのシンメイさん。レストラン業界で長く働いた経験があり、オーストラリアとイギリスにも10年以上住んでいたことがこういったコンセプトを実現させることが理由の1つのようです。「2008年からお茶関係の仕事を始めていました。当時ロンドンにいたのですが、『私たちはお茶を飲む文化があるのにどうして、お茶を飲むときはフォーマルな感じで、リラックスができるお茶のカフェみたいのがないのだろう?』と思っていたんです。香港に戻ってきて2011年の終わりにオープンにこぎつけました」と笑う。お茶の勉強のみならず、飲食業界に長年いた時はバリスタとしての勉強もし、かつワインのことまで非常に詳しいそう。つまり、西洋人の嗜好も東洋人の嗜好の両方を理解して、その良いころどりをしたカフェになりました。
このユニークなコンセプトが高い評判を呼んでいます。「香港人を中心に中国人、日本人も多くきますね。西洋人も来店します」と幅広い客層に支持されていて、今では上海にもお店を構えるまでに成長しています。「実はまだアナウンスされていないのですけど、香港の飲食関係のウェブサイトで人気ナンバーワン・カフェとして表彰されることが決まったんです」と言いますから、どれだけ人気なのかというのがわかりますね。
カフェですが、シンメイさんはお茶関係の仕事をしたいたこともあり、ここで中国茶やお茶を淹れたり飲んだりする中国茶セットをを買うこともできます。もちろんお茶そのものも販売していて、品質や年代などにもよりますがウーロン茶、ジャスミン茶、抹茶などは100グラムあたり170ドルだそうです。プーアル茶になると100グラム当たり350ドルになります。
また、ここは猫が店で飼われていて客に大人気。人慣れしていて、堂々と店内で寝ています。
お茶を使ったユニークな飲み物
ドリンク類ですがもちろんすべてお茶を使ったものです。プーアル茶、鉄管音茶といった伝統的な中国茶を6種類のみ飲むこともできますし、モダンで人気なのは、抹茶もしくはほうじ茶をベースに、豆乳、チョコレート、バニラ、ハチミツなどを巧みに組み合わせたドリンク類で9種類用意されています。
伝統的な中国茶でお勧めなのは「PuErh Vintage 2003」(60ドル)です。雲南省で栽培されるプーアル茶で、2003年というヴィンテージのお茶を楽しむことができます。伝統的な中国の茶器で運ばれてきますが、一口プーアル茶を飲むと独特の風味が口の中いっぱいに広がって飲みやすいです。香港は湿度が高いためプーアル茶の保存に適していることからよりおいしいお茶が飲めるとシンメイさんは話してくれました。現代的な飲み物は人気ナンバーワンは「Matcha Soul」(38ドル)ですが、「Hojicha Hote Chocolate」(38ドル)も同店一押しだそうです。ほうじ茶にホワイトチョコレート、ミルクをいれ、その上にマシュマロをのせるというもの。先にお茶の味が来てその後にチョコレートの味が来ます。読むだけでは違和感がありありですが、飲むと意外に大丈夫です。マシュマロが味のアクセントにもなっています。
すべてホームメイドのデザート
ブラウニーとアイスの上にソースをかける店員さん
飲み物にあうスイーツはシンメイさんが試行錯誤しながら創作し、すべてお店で作るホームメイドのデザートです。「Sizzling Matcha Brownie」(78ドル)は、ステーキを注文したときに運ばれてくるような熱い鉄板プレートにブラウニーが乗っていてさらにその上にバニラアイスが乗っています。すでに運ばれてきたときはすでにジュージューいっているのですが、店員さんがさらに抹茶ソースを上からかけてくれるときは”今日のハイライト”という感じで見た目でも非常に楽しめます。味は甘さ控えめで日本人にはぴったり。マカデミアナッツが入っていてそれが食感のよいアクセントになっています。
「Earl Grey Angel Cake」(40ドル)は2015年3月に新登場したばかりのデザート。スタンダードケーキの上に生クリームが乗せられて、食用バラがついています。アールグレーの味がでしゃばりすぎず非常に食べやすいケーキに仕上がっています。「Matcha Cheese Cake」(40ドル)はこれは日本でも不動の人気を誇る抹茶のチーズケーキです。上にメレンゲのようなクリームが乗っているのはあまり日本では見かけません。味はいうまでもなく甘さ控えめで抹茶とチーズの相性がこんなにもいいものかと関心させられます。
いかがでしたか? スターバックスのようなコーヒーショップで一息つくのもいいですが、せっかく香港に来たのですからかっこいい店内でお茶を飲みながらリラックスしたほうが良いのではないかと感じました。以上、香港ナビがお伝えしました。