ホテル ジェン 香港

この夏、トレーダース香港のスイートルームに泊まりましたので、印象などを投稿させていただきます。

ロケーションのせいか、日本人はほぼ皆無。ただ、hongkongnaviスタッフの方のコメントにあるほど欧米人ばかり、というわけでもありません。中華圏の人々（大陸系か、はたまた台湾系かまでは良くわかりませんが）や、韓国人などはけっこう利用しているみたいです。まぁ時期的なものもあるかも知れませんが。

このホテルではスイートが最上級ランクの部屋なので、スタッフの対応は申し分ありません。ホテルの入り口を入り、１Ｆ（日本流に言うと２階）のフロントに上がるエスカレーターに乗っている途中で、もう上にフロアスタッフが待機しているという感じです。チェックインなどもフロントでは行わず、即部屋に案内され、部屋の中で色々手続しました。いわゆる「プライベート・チェックイン」というヤツですね。

部屋の第一印象は『思ったほど広さは感じないかな』というものでした。これだけの広さの部屋に、よくもこれだけの設備を詰め込んだな、という感じがします。キッチン・冷蔵庫・電子レンジ・ポットは言うに及ばず、ＩＨクッキングヒーターまであります。但し鍋ややかんはありませんでした。これらは長期滞在契約をしないと出てこないのかも知れません。
WI-FIネット接続は滞在中無料です。持参したiPod　touchが有効活用できました。変圧器はありませんが、変換プラグであれば部屋に常備されています。

一番驚いたのはバスルームです。hongkongnaviのコメントには「ベッドルームの隣にバスルーム」と記述されていますが、正確ではありません。『ベッドルームにバスタブが同居している』が正しい印象です。
実際、ベッドから飛び起きて２秒でバスタブに浸かれます。シャワーブースが別にあるので良いのですが、バスタブであまりはしゃぐと、ベッドまでびしょ濡れになる恐れがあります。
我々は家族旅行だったので良いのですが、同性の友人同士で泊まったりすると、ちょっと気恥ずかしいかもしれません。好みの分かれそうな造りです。ベッドルームとリビングの間を仕切ることができるので、それを上手に使うしかないでしょう。まぁ恋人同士にはむしろ好都合かも・・・♪

ちなみに、ベッドルームとリビング、両方に薄型液晶ＴＶとＤＶＤプレーヤーがついています。
が、バスタブからはＴＶは見えない向きについています。

他の部屋のアメニティはトレーダースオリジナルのもののようですが、このスイートだけはL'OCCITANEでした。その使い心地の良さに、思わず中環のIFCモールのL'OCCITANEに同じものを買いに走ってしまったほどです。

スタッフの粋な計らいにより、最上階の２７階の部屋だったので、眺望は言うこと無しです。港を行きかう船の往来や、天際100ビル、昂船洲大橋の美しいシルエットまでが一望の下です。
ラウンジ利用も楽しみの一つで、朝食はおろか、夕方にもおいしいスナックとドリンクを頂きに行ってしまいました。朝食のパンの種類の多さは感動モノです。

ただ、夕方のパブタイムにカクテル飲み放題、と聞いていたのですが、スタッフに「モスコミュール」だの「ソルティードッグ」だの言ってみても「？？？」という顔をされるばかりで・・・
結局グラスワインを頂戴しましたが、このあたりは今後のスタッフ教育の成果を待つしかないかも知れません。
お断りしておきますが、決して失礼な対応をされたのではありません。むしろスタッフは皆フレンドリーできびきびと良く働いています。

ホテルのロケーションについては、他の方のコメントどおり、香港の下町そのものです。
石塘咀市政大廈の向かい当たりに地元のパン屋さんがあって、朝には焼きたての蛋撻（エッグタルト）が買えたりします。10HK$コイン１個で４つも買えます。これから出勤という出で立ちの地元ＯＬさんたちがひっきりなしに買い求めてゆきます。そういう風景を眺めているのも、旅の楽しみの一つです。
まぁ香港島内には違いないので、バスやトラムを上手に使えば、何も不便は感じません。まぁ
オクトパスカードは必需品ですね。トラムは今年値上げになりましたが、それでも2.3HK$均一、バスは本当にいろいろな路線があり迷いますが、中環から4～6HK$ぐらいです。タクシーなら30HK$強といったところでしょうか。
ホテルから上環・中環・金鐘方面へのシャトルバスですが、ホテルの案内には一応「乗車１０分前までに予約を」とあるので注意が必要です。実際、朝の便はけっこう混みあうので、定員に達したら利用を断られるかもしれないし、逆に予約がなければ、前触れなく運休になるかも
しれません。予約はフロントに一言伝えれば良いので、しておいた方が気が楽です。

まさに、旅馴れた旅行者のための賢いホテル選びのひとつの選択肢、ですね。