婚姻石

こんにちは、香港ナビです。今日ご紹介する婚姻石（ラバーズロック）は、その名の通り、香港で最も有名な縁結びスポット。縁結びのほか、良縁成就、子宝などのご利益があると言われています。ただし、ここにあるのは天を指すように山肌に突き立った大きな石柱のみで、立派な廟があるわけではありません。それにも関わらず、ローカルの女性たちが多く参拝に訪れる摩訶不思議なスポットなのです。

エクスチェンジスクエアバス停。		庶民の街、湾仔を通り抜けます。

左の車窓からは、ハッピーバレー競馬場の美しい緑、それを囲むようにひしめき合う住宅街を見下ろすことができます。なかなかの絶景ですが、バスが山を上り始めると間もなく目指すバス停に到着します。有名私立病院「港安醫院（アドベンティストホスピタル）下にあるバス停で降り、目の前にある寶雲道（Bow Wen Road）の入り口から歩き始めます。

ここからスタートです。

自然の中をゆっくりと歩きましょう。

木々の合間から見える湾仔方面の景色。

婚姻石の歴史

婚姻石の歴史は意外と浅く、イギリス植民地時代に崖崩れ防止の工事を行っている最中に巨大な石柱が見つかったことに始まります。発見当時、石柱の先には草が生い茂り、その姿はまるで人の頭のようだったそう。その後、不思議な形をしたこの石柱に霊験があると信じた近隣住民たちが、石の近くの木々にお酒や縁起物を供え始め、願いごとを祈願するようになったそうです。

人々の間で広く知られるようになったのは、1964年のこと。この石柱に祈願した願いが見事に成就した善男善女がお金を出し合い、石柱に装飾を施し、石の表面に人の姿を描きました。さらに、訪れる人々が観音菩薩を置いたり、祭壇を設けるなどして、次第に「聖地」と化していったのです。そして、旧暦の1日と15日の吉日や旧暦の6日、16日そして26日のいわゆる「石公石婆誕」には、縁結びや良縁成就を願う多くの参拝者が訪れるようになりました。

婚姻石の入り口。政府によって立てられた案内板もあります。

石が所々赤色に塗られていて、不気味です･･･

最初の石段を上がったところにある露天の廟。

さらに石段を上がっていくと、巨大な石柱が！

願いが成就した人が赤いペンキを塗って行くそうです。

あちらこちらにいろんな神様が祭られています。

お線香が1セットHK$20で売られていました。

１　婚姻石で売られているお参りセットを購入します。
２　線香3本に火をつけ、石の下で願い事の成就を祈願します。
３　石の近くにある祭事用の炉で縁起物を燃やします。
４　願い事を書いたお札（寶牒）に自分の名前を書き、石に掛けます。
５　お礼をした後、再度線香を上げます。
６　最後に石の周りを時計回りに一周します。（石の間にある穴をくぐらないこと！神様の怒りに触れるそうです）
７　お参りセットに入っている姻緣符（お守り）を持って帰ります。
８　その後、願い事が成就したら必ずお礼参りに行きましょう。

婚姻石からは湾仔の商業エリアを見渡すことができます。