香港アートフェスティバル

香港は芸術の春!?舞台鑑賞のススメ。

こんにちは、香港ナビです。日本で芸術の季節といえば秋ですね。ところがこちら香港では、毎年お正月気分も覚めやらぬ2月初旬から約1ヶ月に亘って(今年は2月9日から3月12日まで)、クラッシック音楽、ジャズ、オペラ、演劇、ダンスなど世界各国から著名なカンパニーなどが40組近くの公演を集めて開催される"香港芸術節"(香港アートフェスティバル)は、その内容の豊富さで世界にも引けを取りません。また、この時期に限らず、香港メイドの舞台はもちらん、世界中のアーティストが香港にもやってくるんですよ。日本ではなかなかチケットが手に入らない公演もあったりして……旅行も兼ねて香港で舞台鑑賞はいかがでしょうか?公演チケットの入手の仕方と、今年の芸術節のハイライトをご紹介します。

まずは情報収集から

香港には大小あわせて、20箇所余りのコンサートホールや劇場があります。政府によって各地域ごとに市民が使用できる多目的ホールや練習室などの施設を備えた規模の建物がほとんどで、そのほかに、キャパシティ100人以下の私設の劇場やライブハウス、スタジオなどもあります。催し物の内容については、各ホールごとの催し物を1ヶ月単位でまとめた小冊子が発行されており、各ホールのチケット売り場の窓口付近で入手が可能です。もちろん、チラシやポスターなども同じように入手できます。また、レストランやアート情報の雑誌なども街中で無料配布されていますので、注意してみてください。日本からでも www.urbtix.hkや、www.hkticketing.com などのウェブサイトでチェックも出来ます。

チケットの購入法

チケットの発売は、主にURBTIX (城市電脳售票), HK TICKET(快達票)で発行販売されています。チケット販売窓口は、URBTIXは各ホールに、HK TICKETは"TOM LEE MUSIC"という楽器店の各支店にあります。(ただし劇場によっては、どちらか一方だけしか扱っていない場合がありますので、注意してください。)チケットを購入する方法としては、いずれも実際にチケット売り場窓口に出向いて購入するほかに、電話での予約(クレジットカードを利用しての予約の場合はチケットを郵送してくれます。そうでない場合は、最寄りのチケット売り場窓口で3日以内に受け取りとなります。)ウェブサイト(上記参照)でのメール予約ができます。また、学生や65歳以上の年長者、身体障害者などは、一般価格よりも割引(最高で半額に!)されることがありますので、証明書を忘れずに持参すれば、さらにお得です!

香港アートフェスティバル (芸術節) 情報

毎年恒例となっている香港芸術節についての情報は、既に前年の夏ごろに目玉となるアーティストが紹介され(つまり、今年の芸術節に関しては昨年の夏ごろから)、10月ともなると、全ての演目が発表されます。チケットの先行予約は11月初旬(先行予約を利用すると予約枚数によっては、チケット代金が最高15%までオフになります。)窓口での一般発売は12月中旬となっています。チケットや最新の詳しい情報は、www.hk.artfestival.orgで確認できますので、是非チェックしてみてください。

さて、今年で34回目を迎える香港芸術節ですが、地元香港のアーティストも含めて35のソロ、カンパニーが参加しています。ジャンルでは、オペラ、チャイニーズオペラ、クラシック、ジャズ、ワールドミュージック、ポピュラーミュージック、演劇、ミュージカル、ダンスと幅広いパフォーマンスを堪能することが出来ます。
大まかにご紹介すると、クラシックはモーツァルト生誕250周年を記念して、ドイツから2つのカンパニーの合作オペラ"ドン・ジョバンニ"、ウィーンとベルリンから管弦楽のアンサンブルがモーツアルトの管弦楽を演奏します。また、ジャズでは、アメリカから3人のミュージシャンが、クラリネット、ギター、トランペットとそれぞれ異なる楽器で個性を発揮したコンサートを。ワールドミュージックでは、世界的に有名な"アフリカの声"とも言われる歌手、サリフケイタが自身のバンドとともに初来港。その歌声は国境を越え観客を感動の渦に巻き込むことでしょう。
ダンスでの注目は、なんと言っても圧倒的なカリスマ性をもつ芸術監督兼ダンサーのアンヌ・ケース・マイケルによって、日本でも人気のあるベルギーのコンテンポラリーダンスカンパニー"ローザス"が初来港。今回は異なった3作品が一気に上演されるとあって、私のように3回劇場に足を運ぶ熱烈なファンも少なくないのでは??また、世界で最も知名度の高いアジアのダンスカンパニーといっても過言ではない、台湾の"雲門舞集(クラウドゲイトダンスカンパニー)"も世界初演の作品を引っさげて登場します。
演劇では、イギリスのナショナルシアターが昨年上演してロンドンで記録的ヒットとなった男子高校生の生活をつづった"ザヒストリーボーイズ"を、また既に演劇の経典ともなっている"ノラ(人形の家)"を、自国ドイツで数々の賞を受賞したベルリンのカンパニーが上演します。それにまだまだ、チャイニーズオペラや地元香港のミュージカルなどもあります。

とにかく、ご紹介しきれないほどアートがいっぱいの香港芸術節….もう香港をして"文化砂漠"なんていわせません。今からでも遅くはありませんよ、是非旅行の日程の一つに、舞台鑑賞を加えてみては??
アート感覚もいっぱいの香港ナビがお伝えいたしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-02-16

ページTOPへ▲

関連記事

2月の香港 【2011年】

2月の香港 【2011年】

2月は、旧正月関連のイベントが大盛況!!どこもかしこも、『卯(ウサギ)』と赤&金&黄色のおめでたカラーでいっぱいです。

その他の記事を見る