大食い大賞の小林博君が12分間で100個食べたのは鳳城酒家のチャーシュウ饅頭!
こんにちは、香港ナビです。今回は香港のいわゆるスタンダードな中華レストラン、鳳城酒家をご紹介します。朝、昼は飲茶をやっていて、夜はアラカルト・メニューがあって、適当に豪華だけどそんなに高くない、知っておくと便利なレストラン。ここを体験すると、このレベルのレストランに慣れた感じで入れるようになれる入門コースとしてぜひ、マスターしていただきたいと思うのであります。
広東語で「焼味」(シュウメイ)と呼ばれる、ロースト・ポーク(いわゆるチャーシュー)やロースト・チキン、ロースト・ダックなどのローストもの。ガラス張りでこういうのをぶらさげて「ここで作ってます」という新鮮さをアピールしていることがよくあります。
シーフードも同じく、水槽で魚が泳いでいると、活きのよさをアピールできるので、このように玄関先などにおかれている場合が多いのです。
しかし、このようなアピール攻撃に圧倒されることはありません。あくまでも予算内で賢くオーダーする方法を知っていれば恐れることはないのです。
というわけで、この手のレストラン攻略法として、セット・メニュー「和味五和菜」をご紹介しましょう。
和味五和菜 4~6人前メニュー 798ドル
1.原隻雞燉翅
フカヒレと烏骨鶏のスープ。 右側がスープを煮る前の原型。黒いのは、烏骨鶏(ウコッケイ)と呼ばれる皮、肉、骨、内臓とも紫黒色の鶏で、唯一の薬用鶏。栄養価が非常に高く、薬膳料理や漢方薬の材料として使用されています。
2.脆皮炸子雞 半隻(半分)
皮がパリパリのロースト・チキン。パリパリぶりをクローズ・アップでどうぞ。
3.窩貼大明蝦
エビのトーストのせ。 一日100皿売れたこともある人気メニュー。トーストの上に乗っているのはエビ、香菜、中華ハム。
4.海皇一品煲
右側が火を入れる前の原型。ホタテ、エビ、干しナマコ、干し牡蠣などの海の幸とシイタケ、野菜の土鍋煮。
5.生炒石班球
ガルーパ(白身魚)と野菜の炒め。魚の白と野菜の緑、白きくらげ、フクロタケなど、色合いのやさしいマイルドな一品。
6.鳳城炒飯
これは一押しの絶品。エビ、チャーシュー、ネギ、ここまでは他の店と変わりありませんが、そこにトマトの赤が入って更にカラフル、そして、ちょっとご飯の色が濃い目なのは、おいしさの秘訣アワビの煮汁入りだから。
7.精美甜品
デザートは日替わり。ナビ潜入レポーターが食べた日はタピオカと黒もち米入りココナッツミルクでした。
8.敬送生果
フルーツはおまけ。ナビ潜入レポーターが食べた日はスイカでした。
まず、このようにセット・メニューをマスターしたら、次回からはスープ、肉類から一品、海鮮から一品(時価などと書いてあるものは避けましょう)、野菜から一品、ご飯か麺を一品と、バランスよく5品ほど注文できるようになり、会計の時に目をむいてうろたえるというような失態をおかすことなく、あなたは中華レストランの達人として、連れてきた友人や同僚などから尊敬と憧憬のまなざしで見られるようになるという素晴らしい未来が待っています。
他にもあります人気アラカルト・メニュー
西米焗布甸 大88ドル 細(小)68ドル (注文してから30分程かかります。) 順徳地方の名物、タピオカ入りプディング。写真は「大」サイズですが、ずしりと重かったです。ちなみに、広東語では小さいサイズのことを「小」ではなく、「細」(サイ)と言い表わします。
桂魚巻 Fried Madarin Fish Rolls 160ドル淡水の"老鼠石斑"(超高級海水魚)と言われる桂魚を使った一品。揚げた骨の部分はポリポリと全部食べられます。身の部分は中にハム、たけのこ、シイタケなどを巻き込んで炒めてあります。ズーム・アップで、骨のポリポリぶりと巻き込んだ身の部分のクルクルぶりをご覧ください。
点心いろいろ
飲茶料理のスタンダード・メニュー
順徳家郷蒸粉菓
粉菓(ファン・ゴー)と呼ばれる蒸し餃子には通常、豚肉のミンチ、シイタケ、ピーナッツが入っていますが、鳳城の粉菓には蟹肉、エビ、中華ソーセージなどが入っているのが特徴です。
鳳城高湯炸粉菓
これも珍しい、揚げた粉菓。一緒に出てくるスープに浸して食べます。
冒頭で、スタンダードな中華レストランと紹介しましたが、スタンダードなのはあくまで規模と値段で、その中で広東料理があったり、潮州料理があったり、それぞれに特徴があって、その個性をいろいろアピールしつつがんばって生き残っているのです。ここ鳳城は順徳という都市名をアピールしていますが、特徴は勢いのある火と特性調味料で炒めあげるその腕前なのだそうです。
黄啓源(Eric Wong)シェフ
香港で5店舗ある鳳城グループのレストランのシェフ総勢100名以上を全て統括管理しているこの道20年のベテラン。2005年は香港で開催された世界中の名シェフが一同に会する世界厨王会議にも招かれました。大食い大賞をとった小林博君とならんで写真に写っているのもこの黄シェフ。
"自称"唯一日本語が少し話せるマネージャーのアルバートさん。「あの、これはね、XXXXX。」と、最初の部分だけが日本語でした。それでも、なぜか憎めないのはこの人懐っこい笑顔のお蔭か。
並ぶと院シェフの背の高さが際立ちます。
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黄シェフと並んで。
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