【閉店】G.O.D. 住好的(ジュウホウディ)

ジー・オー・ディー住好的(ジュウホウディ) GOODS OF DESIRE

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香港ならではのテイストが、ハイセンスかつふんだんに盛り込まれたお店。お土産にも喜ばれること請け合い!

こんにちは、香港ナビです。香港といえば、1997年まではイギリスの植民地であったこともあり、世界から様々なものが集まる自由貿易港にして、様々な文化が集まり、かつそれを取り入れてきた国際都市でもあります。様々な文化が、狭い香港の中に共存しているのが香港の大きな魅力であり、そのことが多くの旅人を魅了してきています。しかし、香港人は昔からきわめて西洋志向が強かったのです。そのせいか、自分たちの持つ文化というものを長いことおざなりにしてきたのです。そこで、今回紹介するのは、これまでなおざりにされてきた香港ならではの文化をデザインに巧みに取り入れつつ、新たなライフスタイルを提案しているということで香港でも人気のショップ、GODです。今回は4店舗あるうちで最も大きく、かつレストランも併設されている銅鑼湾店にお邪魔しました。一歩お店に入ると、香港ならではの文化を感じさせる空間が広がっています。ポストカードに始まり、食器、ウェア、家具に至るまで、香港ならではのテイストを取り入れたことにより、今までにないものが作り出されています。見ているだけでも楽しく、思わず欲しくなってしまう品物の数々は、お土産にもぴったり!それではお店に入ってみましょう!
入り口から、香港レトロを感じさせる
エスカレータを上って入り口に入ろうとすると…早速目に入ったのがなんと自転車!それも「実用車」といわれるタイプの、とびきり実用的でごついものがディスプレイされています。荷台の上には、パンフレットが置かれています。今でもトラムの線路をこんな自転車に乗ったおじさんが全力疾走しているのを見かけますが、そんなところからインスピレーションを得ているあたりはまさにGODの真骨頂でしょうか。
ここで、GODの生い立ちを…
GODが開業したのは1996年、まさに香港返還を前にした頃の事です。GODのオーナー兼デザイナーであるMr. Douglas Youngは、もともとイギリスで建築を学ぶために留学していました。彼が香港に帰国後、自分の家の家具を揃えようとして、実際に家具屋に足を運んで見たのでした。しかし当時の香港においては、よい家具といえば高価な輸入品、そうでなければローカルの使いにくい、中国風の安物家具しかなかったのです。それに不満を抱いた彼は、いっそ自分でデザインして作ってしまえ!ということで、前々から「こんな使い心地のよい家具があったらいいな」というような家具を作ったのでした。それが西洋式家具の機能と使いやすさを持ちつつ、香港ならではというべき、中国風のテイストを巧みに融合させた家具だったのです。本来自分のために作った家具だったのですが、彼の家を訪れた友人に大評判となり、それを機にこの家具を売る店としてGODを始めたのでした。GODの意味は、広東語でいうところの「住好[o的]」という言葉の当て字で、「どんな人にもより良い暮らしができるように」という意味が込められているのです。方言である広東語から名前をとることで、親近感をもたらすという意図があります。
Douglas Youngの意図したデザインは、それまでの家具と比べて大きく差別化が図られたことで、大評判となったのでした。現在では、当初の家具のコンセプトである「西洋文化と中国文化の融合」をポストカードや雑貨、さらにはウェアなどに取り入れることでさらに発展させて、その名前に相応しい「より良い暮らしを提案するショップ」として高い評価を得るに至っています。

お土産にも、自分用にもぴったりな雑貨の数々

GODの家具から始まった、香港ならではのテイストを取り入れるというコンセプトを雑貨にも応用。中には香港デザインアワードまでとったものもあるのがさすがです。そんな雑貨の数々を紹介しましょう。

まずはポストカードの数々をご覧ください。香港にしかないものを絵柄にしているのが特色でしょう。こんなポストカードで手紙を送るのも粋ですね。
「油麻地シリーズ」は、香港人の文化に刺激をうけ、それ自体を大胆にデザインしたことで、香港デザインアワードを獲得したシリーズ。香港人の普段の生活を、雑貨という形でアートにすることは不可能ではない、と自身がデザイナーであるダグラス氏が言うだけあって、今まで「ダサい」と思われていた香港独特の文化をモチーフにし、一種のモダンなアートとして見せているのはGODの真骨頂でしょう。

このバッグにデザインされているのは、香港の古いビル、唐楼(トンラウ)の風景。
こちらは「ニュースペーパー」シリーズです。過去の新聞広告が、香港の時間の流れの速さを象徴しています。ちなみにこの傘は$195です。
←このサンダルも、新聞紙風の雰囲気を出すために四角くしつつ、ちゃんとサンダルの形となるように型がとられているのが面白いですね。
←よく見ると、このフォトフレームも、模様が新聞広告になっています。
香港、いや中国人の幸せのシンボル、「ダブル・ハピネス」をモチーフにしたグッズ。ろうそく、箸、箸置き、スリッパ、ポット、氷の型、いずれの品もよく見るとさりげなく盛り込まれたダブル・ハピネスがおしゃれさを感じさせます。
縁起を追求することから生まれた「ダブル・ハピネス」の文字。ラーメンどんぶりでもお馴染みです。
こちらのコースターですが、ダブル・ハピネス、漢数字、竹製と3種揃っております。中国風のモチーフを取り入れつつ、3種とも異なった個性が出ています。
ノートブックの数々。表紙の絵柄は、文化の薫り高き1930年代の上海で発行された本の表紙を使っています。

ユーモアのセンスも持ち合わせております

GODの商品の数々の中には、ユーモアあふれるものがあるのですが…。ここで紹介するものはジョークとしか思えないようなものばかりです。しかし、GODだけに実用性を犠牲にしていないのはさすがです。

「GOD香港文化シリーズ」・日めくりカレンダー。香港の市場や個人商店などでダサい日めくりをよくみかけますが、GODの手にかかるとこの通り。中国の神々がMen In Black風になっているあたり、ジョークのセンスが光っています。
なんとハンバーガーの形をしたスツールです。見た目とは裏腹に?座り心地も良いのが特徴です。
カレンダーの後ろは香港の商店や安いレストランなどで見られるような鉄のカーテンですが、よく見るとGODと書いてあります。

GODのセンスは、ウェアにも生きています。

GODのウェアは、2年前にスタートしました。そのコンセプトは、ユーモアの感じられるもの、西洋式のものに中国風のテイストを融合したものと大きく2つに分けられます。GODならではの感じられるウェアは人気があります。

チャイナドレスをベースとしたワンピースです。本式のチャイナドレスよりも、ポップな色使いとゆったりした形にすることで、普段着として十分使えるようになっているのが特色です。
↓こちらは男性用のジャケットです。素材こそ洋服のものなのですが、ボタンと襟の形が、カンフー服の形になっています。さりげない主張がナイス。
←タッグの絵柄もポップな感じに仕上がっています。 
← 男性用、女性用ボクサーパンツのシリーズです。それにしても、巨大ゴキブリが気になりますね。
←よく見ると、絵柄がダブル・ハピネスになっていますね。
このセーターの模様も、よく見るとダブル・ハピネスです。
シューズもあります。左側は「ニュースペーパー」柄、右側は中国風なピンク模様となっています。 

我が家も今日から、ファーストクラス。

こちらの食器は、キャセイパシフィック航空のファーストクラス用機内食で実際に使用されているものです。
よく見ると、お皿の上にくぼみが、お椀の下に出っ張りがついていますね。出っ張りをくぼみにはめることで、飛行機内でずれないようにする工夫がされています。デザイン自体もシンプルでいて、ファーストクラスにふさわしい品があります。

生活提案型アイテムの数々をどうぞ

籠シリーズです。手作りとしてのテイストを。
ニュースペーパー柄の洗濯物入れです。絵柄もさることながら、形状が機能的であることも特徴でしょう。
これはダストボックスです。フタがついているのが特徴です。フタを開けるとこんな感じになります。もちろん全開にもなるという優れもの。
こちらのカーテンの模様は、よく見ると「唐楼」(トンラウ・香港の古いビル)の写真になっています。ここにも、ダサいと思われているものをセンスよく見せるという、GODならではの手法が生きています。
屋内用の犬小屋です。この犬小屋の良いところは…
なんと、このように畳めてしまうのです!この状態で売られていますので、気軽に日本に持ち帰ることができますね。
こちらのクッションシリーズは、色合いも中国風のものとなっています。
このクッションは、さりげなくダブル・ハピネスになっているのが特徴です。
「ニュースペーパー」と、「ポストボックス」の絵柄のクッションです。クッションの絵柄として、違和感がないのはGODならでは。
キャンドルのデザインや色合いにも、GODならではのものが感じられます。
いかがでしたでしょうか?生活提案型のショップと銘打つだけあって、日々の生活で香港ならではのセンスを実感できる品揃えが魅力的です。家具は買って帰ることができなくても、気の利いた小物の数々はお土産にもぴったりではないかと思いますし、ウェアも非常に魅力的なのではないかと思います。GODは、クオリティを重視するのと、いつ行っても「新しいものがあるぞ」ということを感じさせるために品数は少なめであり、かつ各アイテムの生産量も少なめにしてあるため、小物の扱い数は平均して50-100種類となっています。そのため、いつ行ってもかぶることがないのが特色でしょう。逆に言えば、気に入ったものがあれば即購入、というのがGODのポイントといえましょう。香港らしさ、中国らしさを感じさせる、気のきいたアイテムというのは意外と見つけにくいだけに、そういったアイテムが欲しいという方にとっては外せないショップですね。以上、香港ナビがお送りしました。

記事更新日:2009-01-15

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2005-12-28

スポット更新日:2015-06-05

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