ワン・ハーバーロード

One Harbour Road

閉店・移転、情報の修正などの報告

香港で本場中の本場もの広東料理を食してみたいならワン・ハーバー・ロード(One Harbour Road)。ここに行くしかありません。最高級ホテル内で、昔から今までたゆまぬ人気を誇ります。

こんにちは、香港ナビです。グランドハイアット・ホテルの中で16年も続いてるレストランといえば、その格式だけではなく、お味もしっかり保証されているようなものです。目上の人と、上司とのお付き合いで、そして、夫婦の記念日だったり、彼女を喜ばせてあげたかったりと、ちょっと正式にしてみたいときに、誇りを持って紹介できるのがこのレストラン「ワン・ハーバー・ロードOne Harbour Road」。今日は香港にとどまらず、世界的にも広東料理にかけてはとっても有名なシェフ直々の料理を堪能してしまいました。
ゴージャスな中に、アットホーム感!
こちらのレストランは8Fにあるのですが、ホテル専用のエレベーターが止まります。ホテル広しなのに、なんと、止まるのは2Fと8Fだけなのです。レストラン内は212席あり、吹き抜けの2階になっていて、真ん中に豪華な噴水があります。そして、香港の高級レストランには欠かせない素晴らしいビューが一面に見えます。レストランの入り口から高級感がたっぷり伝わってきて、お客さまを連れてる側なら、ちょっと鼻高々にさせてもらえますよ。テーブルクロスは、真っ白で清潔いっぱい、生花もきれいです。食器がかわいくて、思わず手に取り裏を見てしまいました。「Richard Ginori」でイタリア製ですが、小花が散らされたお皿は、中華のお料理にピッタリ似合っていますね。窓枠もWoodだったり、いすも大きくゆったりぎみ。ソファが多いのもおうちにご招待されたような気分にさせてくれます。「快適ですね」と、思わず言葉がもれると、マネージャー曰く、コンセプトは「アットホームなもてなしを大切に」だそう。なるほど。
雑誌にもよく紹介されています!
ワン・ハーバー・ロードのチーフシェフである李樹添(Li Shu Tim)さんは、16歳の時に料理の道に入りました。当初は毎日16時間も厨房で働いていたという彼。1989年グランドハイヤットホテルの創立とともに、ここワン・ハーバー・ロードへ引き抜かれました。現在、李シェフのチームは21人。すごいですね。香港を代表する広東料理の第一人者でもあります。

李シェフはニコニコとし、厨房も案内してくれました。広いですよ~。

季節の蟹が調理テーブル上でぶつ切り状態の山積みになっている向こうで、鶏が逆さづりになっています。

これぞ中華の厨房という迫力!野菜炒めをざっとやってくれましたが、火力は足で調節しています。ガスは壷のような中におさまり、中華なべは鉄製です。油をたっぷり流し込み、箒の小型版みたいなものでざっとなべ底をさばきました。ゴオォーーというものすごい火力の音の中に、ジャアー!ザッザッと野菜がしなっていきました。青々とした炒め物の出来上がり!この間約1分足らず。

隣の点心厨房の奥では、子豚が丸ごとあぶられています。半分になっていますが、お、重そうです。2週間この作業をしないで、久しぶりにすると、腕が痛くなって持っていられないのだそう。いい色にあぶられてきました。おいしそう♪

さて、ご自慢料理のご紹介

素材のうまみを十分に引き出す、家庭的なムードを打ち出す、この2大コンセプトをモットーに、ワン・ハーバー・ロードでは、99%が伝統的+創作的広東料理で、うち70%の料理はエビ、カニ、魚などのシーフードが中心です。グランドハイアットに泊まっていなくても、このレストランで食事をするために、わざわざ遠くから来る人も多く、平日のランチでも予約はしたほうがいいというほどの人気ぶりです。

蟹皇四川蝦球 Wok-fried Prawns in Spicy Sauce Glazed Crab Coral 300ドル
プリプリの新鮮で大ぶりのエビにこれまた新鮮なカニの白肉と赤い卵がのっかっています。日本人、広東人、欧米人にも大人気のメニューの一つ。素材のよさを大切にしているため、このレストランでは花や野菜の彫刻などで飾りつけたりはしません。ここでも家庭的なよさを打ち出しているのです。家庭で食事をとるときには花とかは置かないでしょう?李シェフは言います。新鮮な食材がざっと作られ、熱いうちに食べるのは中華の基本ですね。この料理は、菜色のバランスもさることながら、味そのものがうまい!この一言に尽きました。また、四川と名打っているから、ほんの少しだけピリ辛です。

風味龍蝦球 Wok-baked with Chilli and Ginger Sauce 700ドル
ロブスターがたっぷり味わえます。ロブスターの頭と尻尾を飾りつけで入れてあるので、一見一尾のようにみえますが、じつは肉は2尾分です。人数が少ない場合は、ハーフの注文も可。この料理の特色は、ロブスター肉の上にのっかかっているそぼろのようなものの味にもありました。李シェフに「何が入ってるか当ててみて」と言われ、ナビが当たったのは、中華エシャロットのみ。他にもにんにく、パン粉、イカげそのかけら、豚肉そぼろ、かつおぶし、、、。香辛料も数種加わっています。大量に作りおきをしておくのだそう。とっても香ばしい香りがしました。

西檸香芒鴨 Roast Duck with Mango in Lemon Sauce 160ドル
食材に果物は匂いがつくから普通は入れたくないという李シェフですが、この一品だけは果物が入ってしまった自慢料理。鴨肉には果物が合うといい、しかもそれはマンゴーとレモン。マンゴーソースが絶妙な味を出していましたよ。マンゴーはフィリピン産です。食べるときは鴨肉とマンゴーをはさんで、必ずソースを絡めてください。鴨肉も柔らかく、口の中でとろけていきました。色彩を際立てている緑の野菜はからし菜で、香港で季節柄ないときは、北京から仕入れるとのことでした。

脆皮茶香鷄 Tea Smoked Crispy Chicken(Half) 180ドル 
ジャスミンティーと菊茶で味付けされていて、確かにお茶の香りが漂います。皮はパリパリで申し分なし。鶏肉も柔らかく、全体的にとても上品に仕上げられています。周囲をきれいに色どる野菜は真珠菜(パールリーフ)。葉の茎元から先まで葉肉の厚さが均等なため、カラッとパリッときれいに揚げられるそう。でも、ナビにはできそうにないので、どうみても技術の高さだとしか思えません。潮州料理にはよく使われる野菜らしいけど、香港では一般家庭ではあまりお目見えせず、高級レストランでだけで使用されます。野菜自体の味は薄くて、あまりありませんでしたが、鶏肉と一緒に食べるとうまい!です。

小籠蒸斑巻 Steamed Garoupa Rolls Filled with Mushroom,Ham and Chives 150ドル
マッシュルーム、ハム、ネギがガルーパで包まれ、黄ニラでむすばれています。 小さな蒸篭にふた切れですが、とても上品で、かみしめながらいただくと食べてよかったと思える一品です。くれぐれもパクッと飲み込まないように。噛んでハムやネギの味を実感してください。

紅焼大鮑翅 Braised Shark`s Fin in Brown Sauce 一人460ドル
高級なフカヒレだというのに一口食して参りました。一切れのすじも大ぶりで、ナビ感動の料理でした。金華ハムの線切りと新鮮なもやしを散らして食べるのですが、最初は散らさずそのまま食べ、あとで散らして食べてみてください。スープは絶品で、フカヒレのうまみに自然と笑みがこぼれてきますよ。

プライベートキッチン拝見!
ワン・ハーバー・ロードの奥には、李シェフのプライベートルームがありました。部屋の真ん中には丸テーブル。常連客や大切なお客様はこちらへご招待されます。部屋の入り口は乾物の宝庫。八角、ハイビスカス、松の実、キャンドルナッツ、ヘーゼンナッツ、赤胡椒、黒胡椒、世界各地からの様々な香辛料もあります。一見インテリアの一部のようですが、料理よって使用されているんですね。そして、大きな冷蔵庫には、もちろん大切かつ新鮮な食材が貯蔵されていました。李シェフは、2006年の3月29日−4月3日まで、神戸ポートピアホテルにて、広東料理の腕を披露します。すでに日本の著名人たちが予約を入れてあるそうで、広東料理の紹介から実演まで、広東料理の極意が十分満喫できる催しになるそうです。

記事更新日:2009-01-15

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主なメニュー

単位:HK$

イチオシ

蟹皇四川蝦球

四川風車海老の蟹卵あんかけ

Wok fied Prawn in Sichuan sauce Glazed Crab Coral

$300

イチオシ

風味龍蝦球

ロブスターのチリと生姜炒め

Wok-baked Lobster with chilli and ginger

$700

イチオシ

西檸香芒鴨

ロースト鴨肉とマンゴのレモンソース掛け

Roast Duck with Mango in Lemon sauce

$160

イチオシ

脆皮茶香鶏

茶燻製した新鮮な鶏

Tea Smoked Crispy Chicken

$180

イチオシ

小籠蒸斑巻

椎茸と金華ハム入りメバル巻きのセイロ蒸し

Steamed Garoupa Rolls Filled with Mushroom and Ham

$150

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2005-12-28

スポット更新日:2009-01-15

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