毎日、長蛇の列ができている人気店に時間差攻撃でちょっと早めのランチを食べてきました。
こんにちは、香港ナビです。今回はコーズウエイベイのタイムズ・スクエアの中にあるレストラン、翡翠拉麺小籠包をご紹介します。毎日とにかくたくさん人が並んでいるので、ナビも一度試してみたいとずっと思っていました。そこで、その人気の秘密を探ろうと、とうとう思い切ってランチ・タイムをかなり繰り上げて行ってみました。
「グループすべてのお客さまがお揃いになり次第お席にご案内させて頂きます。」という注意書きがありました。つまり、お花見の場所取りのように、だれか1人が先にいって6人分の席を確保するというのはダメということなのです。
電光掲示板の存在がその待ち人の多さを物語っています。
では、さっそく中に入ってみましょう。
中国の骨董品が飾られていました。お人形はひとつひとつ種類が違います。
ボックス席の壁には細かい筆で描かれた中国風絵画が全面に。
オープン・キッチンでは実際に拉麺(ライ・ミン)を伸ばしているところが見られます。
ちょうどいい細さまで麺が伸びたところで、すぐ熱湯の中へ放り込みます。
テーブル・セッティングはかなりシンプル。
紙製マットの上に、お皿とお椀とレンゲ。紙ナプキンとお箸。
一番左が豆板醤。辛さプラス、塩味もついているので、入れすぎに気をつけてください。一番右が黒酢。
メニューには日本語もありました。
メニューのページの一番下に、「中国茶サービス料$2お一人様当たり」と「10%サービス料」という但し書きがありました。お会計の時、この分もちゃんと明記されてきますので、ご安心ください。中国茶は好きなだけどんどん注いでもらえます。
実際にナビ・スタッフが6人でランチを食べてみました。
雞絲粉皮 $42
前菜のひとつ。粉皮は緑豆から作った板はるさめ。丸い円盤状のものを気って使います。これ自体に味はないので、ピーナッツの味が効いたバンバンジー・ソースをからめていただきます。茹で鶏肉とキュウリを混ぜると、さらにボリューム・アップ。
粉皮はこのうように透明のゼリーのような感じ。
火腿烤雙方 $66
これも前菜のひとつ。中華ハムと揚げ湯葉とキュウリ。ハムにかかっているオレンジ色のソースはねっとりとかなり甘め。
肉まんの皮のような中華風の蒸しパンが付いてきます。
パンにハムと湯葉とキュウリを重ねて挟んでいただきます。
四川擔擔拉麺 $30
鮮やかなオレンジ色の濃厚なスープ。それほど辛くありませんでした。ちょっと酸味が利いていました。直接葱を麺の上に乗せないのは、青葱が嫌いで食べない人もいるからなのだそうです。
麺は引っ張って作るのでかなりの長さ。
なので、シェアする場合は、このようにハサミで切ってもらうと分け易いですね。
清燉雞湯拉麺 $38
麺とスープが別々に出てきます。スープはこのような器で蒸し煮しているので、クリアながら味はかなり濃厚なチキン・スープ。鶏肉はとろけるように柔らかくなっています。
麺の上から、スープを注ぎます。
雪菜毛豆百葉 $48
薄く広げて細切りにした豆腐と枝豆と雪菜の炒め物。雪菜は日本の高菜漬けに似た上海料理によく使われる漬け野菜
お皿に少し取って分解してみると、 日本の豆腐よりも豆乳をさらに凝縮した押し豆腐。形は豆腐のイメージからは遠いのですが、しっかり豆腐の味がします。ヘルシーで栄養価の高い一品。
上海小籠包 4隻 $22
ショーロンポウ。針生姜が一緒についてくるので、ここに黒酢を入れてショーロンポウにつけていただきます。皮が破れて中のスープが流れてしまわないように気をつけてくださいね。
菜肉雲呑湯 6隻 $28
豚肉のミンチと野菜が入ったワンタン。赤ちゃんの握りこぶしくらいの大きさで、一粒でも十分食べ応えがあります。スープはとてもあっさりした味。
葱油大餅 1個 $45
青葱の焼餅。表面はカリカリしていて、でも中はしっとり。辛いのが好きな方は豆板醤をつけて食べるとさらに味が引き立ちます。
什果杏仁豆腐 $20
さて、しめくくりのデザートは何にしようかと相談したところ、日本では中華デザートの代表的存在として扱われていますが、香港では以外とメニューに出てこない杏仁豆腐に決まりました。「什果」は色々な種類のフルーツという意味。
果物の下にかくれているこの白いかたまりが杏仁豆腐。けっこう大ぶりでした。
豆沙鍋餅 $30
これは、上海料理の代表的デザート。薄いクレープのような皮の間にあんこがサンドしてあります。こちらのお店では表面に薄く焼き色がついていて中はしっとりしていましたが、もっとパリッと揚げてある場合もあります。
中のあんこは日本のこしあんよりもっと柔らかいペースト状でした。
以上、6人でたらふく食べてお会計は$420ドル。1人$70(約1000円)でした。
2人連れのお客さんたちは何を食べているのかな?と見回してみると、1人一杯づつ麺を注文して、さらに上海小籠包と冷製キュウリ(涼拌日本青瓜)などをシェアしているというのが一般的でした。
いかがでしたか?場所が便利な上に、値段もリーズナブル。少し人数がまとまれば、かなりいろいろなメニューも楽しめて、なるほど人気があるのもうなずけました。コツはちょっと早めの時間に行くことでしょうか。以上、ナビがお送りいたしました。