ファイン・ダイニングからブラッセリースタイルに大変身!ifcモールの人気フレンチレストランがリニューアルオープンしました。
こんにちは、香港ナビです。皆さんは、フランス料理と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?高級で有名な世界各地に支店の持つ『マキシム・ド・パリ』のように、ドレスコードがあってメニューはフランス語で、ワインを片手に、フォアグラ、トリュフなど高級食材をお上品に少量使ったお料理のコース・・・なんて、もしナビのようなステレオタイプのイメージをお持ちでしたら、この記事をぜひ読み進んでください。今回は香港のフレンチ・ファイン・ダイニングの代表から、カジュアル・ダイニングへと軽やかに生まれ変わった『ザ・フレンチ・ウィンドウ(The French Window)』をご紹介しますので、イメージを一新させてくださいね!!
ファイン・ダイニングからカジュアルへ
2009年にセントラルのショッピングモール『ifcモール』内に、高級フレンチのレストランとしてオープンし人気を博しましたが、2012年6月に惜しまれつつも一旦クローズ。9月に内装も一転しリニューアルオープンしました。それを機に、ファイン・ダイニング志向から『Brasserie(ブラッセリー)』と言われる軽い食事やお酒をメインにしたフランスの庶民的なレストラン、いわゆるフランス式居酒屋へとスタイルを一身。シェフも新しくなって、雰囲気ががらりと変わりました。コースメニューというより、大皿のシーフードやフランスの家庭料理メニューがメイン。お上品なカップルのデートスポットというより、気の置けない仲間でワイワイやるのが似合うレストランになりました。
カジュアル・フレンチにぴったりな、明るい雰囲気のレストラン内。以前はあったVIPルームもなくし、オープンなワンフロアは全て見渡せます。お酒のカウンターやシーフード等のカウンターもオープン。ガラス張りの向こうのハーバービューもミックスされて、とってもおしゃれで楽しい雰囲気が溢れています。
注目のシェフ
注目の新シェフ、マシューさんは生粋のフレンチ。祖父母の家の地下がワインの貯蔵庫になっていて、ワインと料理を楽しむたくさんのご近所さんがそこへよく集まっていたんだそうです。幼い頃からそんな光景を目の当たりにしていたことがワインや料理への興味となり、14歳にして料理学校へ進み、18歳でチャンスを求めてイギリスへと向かいました。それからは、フレンチの腕を磨きながらいろいろなレストランで研鑽を重ね、2006年に香港へやってきました。今回のブラッセリーのコンセプトは、まさに自らの料理の原点ともいえるフランスの家庭料理、大衆料理なのでとてもやりがいがあるし、楽しんで仕事ができるとうれしそうに語ってくれました。
ブラッセリーとは?
こちらでお勧めのメニューを紹介しながら、ブラッセリーについて説明していきましょう。ブラッセリーというのは、日本で言えば郷土料理の居酒屋という例えが、なんとなくわかりやすいのではと思います。海辺の地方のブラッセリーなら、海鮮をふんだんに使ったその地方の家庭料理とお酒がメイン、山間の地方なら山の特産物とお酒がメインというように、フランスのそれぞれの土地に根ざし料理とお酒を楽しむレストランのことなんですね。ですから、地方によっても料理が違うんですよ。
The Seafood Platter (シーフード・プラッター)HK$1,188
ロブスター、エビ、小エビ、蟹、巻貝など、どれもフランスでしかとれないシーフードを直輸入しています。だから、香港でも日本でも見たことのない珍しいシーフードばかり。ボイルして、生でそのままいただきます。とにかく、たくさんの種類のシーフードは、大きさも色も様々で見ているだけで楽しくなってきます。これは、やっぱり大人数や仲間で行って食べたいメニューですよね。
Torchon of duck foie gras with gingerbread(フォアグラ、ジンジャーブレッド添え)HK$198
フォアグラをタオルで包んで筒状にして作るユニークな調理法が、いかにも家庭料理らしいメニューです。イチジクのソースにまぶして、甘めに作られた自家製ジンジャーブレッドに載せていただくと、格別です!フォアグラのくさみが苦手という方にも、これなら大丈夫。お値段も手頃です。
White wine steamed mussels with homemade French fries(ムッセル貝の白ワイン蒸し、フレンチフライポテト添え)HK$388
フランスでは、家庭料理翌使われているムッセル貝を、家のキッチンからそのまま持ってきたような鍋ごとテーブルに載せてしまう醍醐味でいただきます。白ワインでシンプルに蒸しただけですが、出来立ては白ワインに混じった淡い潮の香りが食欲をそそります。フレンチフライドポテトも、食べだしたら停まらないおいしさです。
さて、このお料理は手を汚さない独特の食べ方があるということで、シェフ自らがお手本を見せてくれました。フランスではこうやって先に食べた殻をはさみのようにして、中の身をはさんで取り出して食べるんだそうですよ。そして殻は、どんどん重ねておくと散らばらずに捨てられます。ぜひ、試して見てください!
Rum Baba bouchon(ラム・ケーキ) HK$78
デザートもフランスの家庭でよく作られているホームメイド・ケーキ画メイン。このケーキはラム酒に浸してある濃厚風味が特徴ですが、ケーキを作るときにケーキのタネを練るのではなく、たたいて空気をたくさん入れるようにして作っているので、焼きあがったときケーキに空気の穴のようなものがたくさんあいて、とっても軽く仕上がるんです。ですから、どちらかというとパンにラム酒が浸してあるような軽さでいくらでも食べられちゃうんです。お好みでシロップも掛けられます。
いかがでしたか?フレンチというと、敷居が高かった方、ナビ以外でもいるんじゃないですか?香港旅行のついでに、その高かった敷居をどーんとまたいで、ここへ来てみて下さい。フレンチの新しい魅力に出会えますよ!以上香港ナビがお伝えいたしました。