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最新ファッションデザイナー第4弾「N.DI.KARLUV」Andy Ho

こんにちは、香港ナビです。摩天楼と大型ショッピングモールに囲まれ、免税だからこそ世界中のブランド品も安く手に入る香港ですが、一方で構想力豊かで、夢を叶えるために頑張っている地元のファッションデザイナーが多いのもご存知ですか?この土地で生まれ育った香港人デザイナーがどのようにこのデザインの道を辿ってきたのか?彼らにとってファッションとは何なのか?今回ナビは、香港で生まれ育ったファッションデザイナーをインタビューしてきました!
今回はデザイナーのインタビューで九龍塘に足を運びました。香港工業科技中心(Innocentre)という場所はナビも始めて行くところなのですが、そこに新人デザイナーのアンディー・ホー(Andy Ho)さんの事務所兼ショールームがあるのですって。ビルの外側は同見ても工業ビル。中にファッションデザイナーがいるとは想像できません。どこかのIT関係の学校、といった感じもします。道を右に曲ると「N.DI.KARLUV」の看板を見つけました。

The Interview

恵まれたデザイナーの道
1997年に香港理工大学を卒業したアンディーさんは様々なファッションデザインの賞を受賞してきました。93年に香港ファッションデザイナー協会(HKFDA)が開催するファッションデザイン大会ではYoung Talent Awardを、香港理工大学の恒例卒業ファッションショーではグランドプライス「Windsor Award」。多額の賞金をもらって、イタリアなどヨーロッパのファッションを学びに行ったこともあるそうです。2003年に大学を卒業してからイギリスの会社に入社してデザインの仕事をし、去年ここの事務所・ショールームを開いたのです。
「実はこの事務所も、デザイナーをサポートするインキュベーションプログラムアワードというデザイナーをサポートする賞を受賞して、オフィスを無料で借りています。ほかのテナントはIT関係の人が多いですが、私が一人目のデザイナーです。」とアンディーさん。そんな賞にも受賞しているなんて、かなり優秀なデザイナーであることが分かりますね。

不思議に思えた名前「N.DI.KARLUV」
「『N.DI.』は実は、私の名前アンディーのこと。1998年初めてチェコに行ったときすぐその国の中世の雰囲気をかもし出したオーラに引き付けられ、チェコ語の“KARLUVMOST”、カレル橋から取ってきた名前です。中世期のプリントのモチーフが好きで、この名前の字が気に入ってブランドの名前にしたのです。」

漫画からファッションへ
「漫画を描くことが大好きでした。特にディズニーやセサミストリートなどアメリカのキャラクターが。また、以前、中国画を勉強したことがあって、30歳に入ってからは中国の文化に注目し始めました。」
アンディーさんのお父さんは象牙の職人で、子供のとき象牙の彫刻を手伝っていた彼はその環境で育ったのも、中国文化に興味を抱いた原因のひとつではないかとナビは思いました。「大学に入って、写真撮影、インテリアデザイン、グラフィックデザイン、ファッションデザインなどいろいろな分野に出会えました。そして、今まで書いてきた漫画で表現できるものは全て2Dですが、ファッションはそれと違って、リアルで立体感がある3Dなのだということが分かりました。生地、カラー、一枚の洋服になるまでは全部自分で決めて、さらにモデルのメイクも全部自分で決めなきゃいけない…その出来上がりの達成感や成功した充実感は今まで得ることができないくらいすばらしいものでした。」

旅行がインスピレーションの源
不思議なブランド名もそうですが、旅行で見たものを自分のデザインに生かしています。「旅行が私のインスピレーションの源です。旅行先で買ったポストカード、文房具、記念品、壁紙やクッションなどのインテリアグッズ、お皿、茶碗にいたるまで全部がインスピレーションの源。ロンドンやパリなどのものが、一番人間性があるというか「人の生活」っていうものがすごく伝わってきています。ハンガリー、チェコ、ロシアやイタリアのハンドクラフトも個性があります。いつも旅行のときにデザインの参考になるように買ってくるんです…こういったリアルな生活の要素をファッションに融合してゆきます。生活の一部のように、その人その人の個性が出てきます。」

外国のエキゾチックな文化が好きなアンディーさんの作品は伝統的なチャイニーズな模様を中国的なカラー「金や赤」で表現しながら、生地のほうはシルク織錦椴生地よりも、カジュアルな布を代わりに使ったりします。そしてレイヤーやディテールで洋服の立体感を持ち出そうとします。たとえば、カジュアルでディテールのある上着に、華やかなスカートに合わせると高級感が出ますし、その代わりにジーンズにしたらカジュアルの感じになります。では彼のデザインを見てみましょう。
パナソニックの新商品発売の発表会のときに、モデルたちに着せた服装です。中国の鳥かごの模様がついているものです。全体が自然な感じで仕上がっています。派手すぎず、シンプルで個性があるものを求めている方にピッタリ。
こちらは伝統な中国壇香扇子から作ったもの こちらは伝統な中国壇香扇子から作ったもの

こちらは伝統な中国壇香扇子から作ったもの

「N.DI.KARLUV」今年のコレクションのパントンカラー
取材の日には残念ながら、ブライダルドレスのサンプルが置いてなかったのですが、ブライダルドレスに似たイブニングドレスがありました。 
取材の日には残念ながら、ブライダルドレスのサンプルが置いてなかったのですが、ブライダルドレスに似たイブニングドレスがありました。 
取材の日には残念ながら、ブライダルドレスのサンプルが置いてなかったのですが、ブライダルドレスに似たイブニングドレスがありました。

取材の日には残念ながら、ブライダルドレスのサンプルが置いてなかったのですが、ブライダルドレスに似たイブニングドレスがありました。

家具をテーマにしたファッションショーで出した作品です。モデルの頭に雀のアクセサリー、胸の前に木彫りの中国アンティーク家具、酸枝の彫刻が飾られています。
フランスの著名サロンブランド「ロレアル」がアンディーさんのスケッチを商品宣伝に採用したことも。
アクセサリーや靴のオーダーもできます。 
アクセサリーや靴のオーダーもできます。
アクセサリーや靴のオーダーもできます。 
アクセサリーや靴のオーダーもできます。

アクセサリーや靴のオーダーもできます。


オーダーの手順
1.
電話もしくはメールにて来店またはオーダーをする旨の予約をする。
2. コンサルテーション。事務所で行なうのが普通だが、海外にいる方はメールか電話で要 求を伝えておけばOK。事務所で採寸するか、採寸用紙をメールで送って記入してもらう。
3. いろいろなリクエストを聞いてから、5つのスケッチを提出。
4. 5つのスケッチから気に入ったものをひとつ選ぶ。
5. フィッティグ(試着)
6. 完成品を受け取る。大体2~3ヶ月かかります。

いかがでしたか?アンディーさんは現在イブニングドレスとブライダルドレスを中心にデザインを手がけていますが、リクエストによっては男性服、服装に合った靴やアクセサリーのデザインもしてくれます。アーティストや有名人からも注文が来る才能溢れる新人デザイナー、アンディーさんの作品、今後も目が話せません。以上、香港ナビがお伝えいたしました。

■ 行き方

1. 地下鉄観塘線九龍塘C1出口の右側から出て、緩やかな坂を上ってください。

1. 地下鉄観塘線九龍塘C1出口の右側から出て、緩やかな坂を上ってください。

2. 横に現れる道は達之路です。右側に城市大学が見えます。

2. 横に現れる道は達之路です。右側に城市大学が見えます。

3. 左側に「Innocentre」があります。そこにむかって進んでください。

3. 左側に「Innocentre」があります。そこにむかって進んでください。

4. ビルの中に入ってエレベーターで1階まであがります。レセプションがある部屋に入ってください。

4. ビルの中に入ってエレベーターで1階まであがります。レセプションがある部屋に入ってください。

5. 左にある通路に入り、124~150号室へ行く右方向に進みます。124号室が「N.DI.KARLUV」の事務所及びショールームです。

5. 左にある通路に入り、124~150号室へ行く右方向に進みます。124号室が「N.DI.KARLUV」の事務所及びショールームです。

記事更新日:2009-01-19

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-01-16

スポット更新日:2009-01-19

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