北角行きトラムに乗って終点までいくと、その通りに広がる青空マーケットにたどり着きます。香港島の下町散歩はここからスタート。
こんにちは、香港ナビです。香港島と言えば、どちらかというと九龍に比べて、都市化が進んだハイソな街というイメージがあります。セントラルの中心のオフィスビル群や、ソーホーなどといったエリアが西洋的でおしゃれな雰囲気をイメージづけているのかもしれません。でも、下町風情の残る、懐かしさいっぱいの香港らしい顔を持ったエリアもあります。それが中心から東へ進んだ『北角(ノース・ポイント)』あたりではないでしょうか?特に『北角行き』トラムの終点地点の『春秧街』は、青空マーケットとしても有名なんですよ。早速ご紹介してみましょう!
どうやって、行くの??
まずは行き方ですが、九龍からでもどこからでも乗れて、一番簡単便利なのは、MTRを利用して『北角』駅へ向かうことですね。下車したら、A1かA3出口を出るのがいいでしょう。出てすぐの『書局街』を通って、1本目に交差する『馬寶街』から西に戻っていくのが近い方法です。また、香港島でしか乗れないトラムに乗っていくのもお勧めです。『北角』と書かれたトラムを選んで乗れば、終点ですから迷うこともありません。時間に余裕があって、ゆっくり香港島を観光したい方には、トラムの利用は一番のお勧めですね!
通りの一方には?
年季の入った雑居ビルです!
トラムの通るレールを挟んで左右にお店が分かれています。通りの一方は、八百屋、魚屋、果物屋、肉屋、乾物屋などなどと、生鮮食料品のお店が多く軒を連ねています。日本では、もうあまり見かけなくなった、青空マーケットが豪快に続いています。お店から溢れた野菜や果物が、通りにいっぱい並べられています。中国野菜や、日本ではあまり見かけない亜熱帯の果物も豊富です。また、肉はつるされていてちょっとグロテスクだったり、魚屋さんに食用カエルもいたりして、なかなか刺激的な一面もありますね。歩くときは、お足もとにご注意!狭い上に、いろいろなものが落ちている可能性ありです。
もう一方は?
もう一方には、靴、アクセサリー、バッグ、タオル、下着や子供服、Tシャツや婦人服等の衣料品などが揃っています。通りの外に大きなパラソルや特設の露店になっているところがほとんどです。こちらも、溢れんばかりに商品が並んでいて、ちょっと見るのが大変のような気がするのですが、臆せずどんどん見ていきましょう。なかなか、掘り出し物があるかもしれません。また、滞在時に簡単に着られるようなTシャツやサンダルなら、20-40ドルくらいでもゲットできちゃいますよ。
マーケットは2重構造??
雑居ビルの下には、店舗がオープン。その前に露店が出ています。
通りの両側に立っている建物の下には、建物の店舗があるのですが、その店舗のすぐ前に覆いかぶさるように露店がずらっと並んでいるのです。ですから、お店は2重構造みたいになっていて、くまなくみようと思うと何回か往復しちゃいそうですね。気になるお店が中にも外にもあるかもしれませんから、ゆっくり時間をかけてみていきましょう。香港を代表する露店街『女人街』や『花園街』も同じような感じですよね。雨が降っても、完全な露店ばかりではないので、濡れなくていい部分もあります。ここは通りの真ん中が広くなっているので、他の露店街より、歩く量は多いかも!?でも、その分開放的ですよ。
前に隣接した露店に遮られて、ちょっと暗めな店舗側の通路。
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店舗の魚屋さん。
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金物屋さんには、なんともいえぬ懐かしさを感じますね。
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年季の入った店先は、製麺屋さんです。
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通りの中心は、歩かないでください!!
すれすれに、トラムが横切っていきます。
さて、この通りの中心にはトラムのレースが走っています。トラムの終着駅は、『春秧街』の西の端に当たり、ここで乗客はすべて降りなければなりません。なので、トラムに乗ってこの通りを通っていくことはないのですが、東の端に、『北角』駅から香港島の西へ向かう始発駅があり、そこまでトラムはこの通りを通って行くのです。ですから、ぶらぶらと中央やそのすぐ近くを歩こうものなら、とても危険なんですよ!!注意してくださいね。
もうちょっと、足を延ばしてみましょう!
実は、この『春秧街』は500メートルほどなので、距離にするとそんなに長くないんです。でも、東にある道路の橋のあたりも何やらとても賑やかそう!周辺にもまだまだお店が続いています。橋の下に露店や仮設の手押し車でのお店が出没していました。向こう側が見えない通れないほどの人気ぶりです。迷わず、巻き込まれてしまいましょう!
カラフルなパラソルもここでは、お店に早変わり!?
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果物の屋台も!
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種類もサイズも豊富にそろってます!
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値段は、10-30ドル位が主流。安い!
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『馬寶街』へ
もし、MTRを利用してここに来るなら、『春秧街』よりも先に通ることになる『馬寶街』です。『唐楼(築50年くらいの古いアパート。エレベーターはありません)』の下に並んだ店舗と露店の狭い通りは、短いですが活気にあふれています。山積みの衣類が『$10』なんてことは当たり前?たまに、売り物なのかがらくたなのかわからないことも?だからこそ、お宝の探しがいがあるというものかしら??
いかがでしたか?香港の雑然とした中国色豊かな雰囲気や、B級グルメ&キッチュな香港が好きな方には、ぜひお勧めのエリアです。青空マーケットと言っても、生鮮食料品に限らず、様々な種類のものがあるのがうれしいし、比較的広々とした通りなので、お散歩気分を満喫できますよ。以上、香港ナビがお伝えいたしました。