住宅地区として発展してきたMTR将軍澳線沿線エリア。その住宅群をつなぐ中心的なショッピングモールです。
こんにちは、香港ナビです。人口が700万人とも言われている香港では、住宅事情の厳しさは言わずもがな。ここ10年ばかりの間に、市内から離れたニューテリトリー(新界)での住宅建設が目覚しく、MTRの路線拡張とあいまって発展を遂げてきています。今回ご紹介するショッピングモールは、そんなMTR路線の拡張と新興住宅開発とともに発展したMTR『坑口』駅に隣接した『イースト・ポイント・シティ(East Point City/東港城)』です。香港島と九龍を『北角』と『油塘』でつなぐもうひとつのライン『将軍澳線』の終着駅からひとつ手前で、利用者のほとんどがこの周辺の住民なので、観光客の利用はほとんど少ないかも。公団住宅、私設の高級マンションなど10余りの高層住宅群が駅を中心に広がり、それをこのモールがつなげるように位置しているのです。
高層住宅地区の中心
MTR駅周辺は、公団住宅と高級住宅が10余りも集まり、高層ビル群がいっぱいなのですが、そこから少し遠くを見ると山や緑で囲まれていて、住宅周辺以外の場所は広々として静かな感じです。ここは完全に住民の利用を中心に考えて作られたショッピングモールといえますね。地域密着型で、高級ブランドというより、住んでいる人のニーズに合わせたショップがほとんど。ベビー、キッズ、ヤング、アダルトなど幅広いファッションと日用品は、流行のブランドではあっても、どこかリーズナブルで親しみやすいものばかりです。
モールは2フロアからなり、40万sqftの広さです。中央の大きな正方形の吹き抜けホールには、中心に巨大なスクリーンがあり、その大きさにちょっとびっくりしてしまうほど。ここでは、住民向けに季節のさまざまなイベントや食品矢民芸品フェアなどが随時行われています。モール内も特にデコレーションは施していませんが、白くて明るい人工石を材料にした天井や壁がホールを自然光でも明るく演出しており、毎日の出勤や買い物で通る住民にも飽きの来ない印象を与えています。
フロア1
このフロアは、MTR駅と3箇所の近隣の住宅をつなぐ歩道橋があり、住民が通る率の多いところです。『ユニクロ』『マークス&スペンサー』といった大手のショップが大規模に展開していたり、ヤング向けのブランドや化粧品、スポーツやアウトドア関連のショップなど若い世代のニューファミリーの住民を意識した傾向のショップが見られます。フードコートやリーズナブルな麺などのレストランも人気。どちらかというと、通りがかりにちょっと立ち寄りたくなるようなショップを配置しているようですね!
中央吹き抜けホールにあるインフォメーションセンター
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いたるところにスクリーンが設置されています
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各住宅方面へと続くフロアは、廊下のようにまっすぐと伸びてその先の歩道橋へと続いていきます。人の出入りの激しさで、住民の多さもわかるというもの。
フロア2
このフロアには、家庭で必要な電化製品をはじめ、ベビーやキッズ用品の専門店や書店、文具店、CD&DVDショップなどが集まっていますので、どちらかというと、通りかかるというより必要に応じてやってくる的な要素の高いショップといったところでしょうか?目的のショップによって、子供だったり大人だったり、人だかリガ違っているのが面白く感じました。フロア1とは雰囲気が違いますね。
地域密着型モールの特徴として、まずは巨大なスーパーマーケット『テイスト』があります。香港で有名なスーパーマーケット『パークン(百佳)』と同じ経営ですが、ちょっとハイソ感を演出しており、ショッピングモールや高級マンション向けに展開したマーケットです。また、不動産屋が5,6店舗も入っていて、まだまだ住宅が発展している地域だけのことはあるなと思いました。なぜか、旅行会社のカウンターも多い!?お金持ちの住民が多いってことなんでしょうかね?その上、銀行やクリニックも入っています。仕事以外で住民はここから出なくてすべてOKです。
いかがでしたか?観光ではわざわざここへ足を運ぶことはないかもしれませんが、香港を象徴するような住宅群の中心のショッピングモール。近くを訪れるようなことがあったら、ちょっとのぞいてみてください。以上香港ナビがお伝えいたしました。