OMM

最新ファッションデザイナー第3弾

閉店・移転、情報の修正などの報告

生活に追求したい精神的なものをファッションで表現。生活と美を一体化するデザインをご紹介!

こんにちは、香港ナビです。摩天楼と大型ショッピングモールに囲まれ、免税だからこそ世界中のブランド品も安く手に入る香港ですが、一方で構想力豊かで、夢を叶えるために頑張っている地元のファッションデザイナーが多いのもご存知ですか?この土地で生まれ育った香港人デザイナーがどのようにこのデザインの道を辿ってきたのか?彼らにとってファッションとは何なのか?今回ナビは、香港で生まれ育ったファッションデザイナーをインタビューしてきました!

シンプルだが、ディテール~「禅」の思想をファッションに表現

イギリス、スペイン、イタリア、日本、シンガポールなどの国へ卸売りもしているそうです。見た目は簡単なこのお店のデザインのコンセプトは一体何なのでしょうか?お店のインテリアから、服のデザイン、さらにお店が伝えようとするメッセージを担当するOMMのクリエイティブディレクター、ブランダー・リー(Branda Lee)さんにインタービューしてきました。

OMMとは?
最初の2文字「OM(オーム)」はヨガをやる人が最初に唱える音“オーム”から来ています。最後の「M」はミューズ“Muse”、これには黙想、瞑想の意味が含まれ、この3文字を合わせると、心の「静」を追求する人が必要としている要素「OMM」になるのです。来店するのお客さんは、自己出張があり、ヨガなど精神的ものを追及しようとする人、リラックスしたい人、芸術関係の仕事をしている人が多いそうです。また、自分の求めているものがちゃんと分っている人、教育水準の高い人が多いとのこと。

The Interview

ファッションは“この一枚”ではない
「小さい頃からファッションデザインが好きで、中学校のときにアートデザインスクールに通い始めてファッションデザインを勉強しました。卒業すると香港理工大学に入り、大学でファッションデザインを専攻。まだイギリスの植民地だったその当時は、授業はほとんどなかったんです。プロジェクトをやって、先生に合う時間を決めて、アドバイスもらったりしていました。今はどうなったのか分らないけど、昔と違うって聞いています。自分が手がけたプロジェクトの作品は廊下などの公衆エリアに置かれ、みんなの前でプレゼンテーションをするんです。ほかの学科の学生や先生、掃除のおばさんまで批評してくれるんです。テーマ、バックグラウンド、パフォーマンス、音楽、とにかく表わしたい雰囲気をあらゆる手段で表現するんです。だから、今でも一枚の服だけではなくて、全体のプレゼンテーションがいかに大事かを考えながら、デザインしています。94年に卒業して、大手ファッション会社でデザインディレクターをしていましたが、今年ついに自分の店をオープンしました。」

アジア文化を取り入れた服装
ブランダーさんは、「禅」というコンセプトを通して「気持ちのよいショッピング」を提案しています。「店の高い天井は買い物に来るお客様に一種の開放感、自由感を与えています。このお店の『ミッション』は、ひとつはアジア文化を必ずデザインに取り入れることです。中国風だったり、日本風だったり、アジア色彩のある手芸などを取り入れたり。ふたつめは、地元の芸術家をプロモート。例えば、写真家や芸術家の作品をお店に展示したりしていいます。3つめはは環境保護を意識すること。洋服についているハングタグと買い物を入れるカバンは全部再使用可能なものです。大事にしているのは、肉体と精神面のホリスティックヘルス。だからここの服装のテーマは全部リラックス、ウィークエンド、リゾートなど、精神面をよく考えてたものばかりです。また、洋服に使う素材の98%はコットン、リネンやシルクなど天然な素材です」
開放感を与えているお店の高い天井。

開放感を与えているお店の高い天井。

4種類のハングタグ。それぞれポストイット、 メモ用紙、しおりとジェーンズの再利用品。

4種類のハングタグ。それぞれポストイット、 メモ用紙、しおりとジェーンズの再利用品。

買い物を入れるショッピングバッグと紙袋。オレンジ色のものは洗濯袋としてリサイクルできます。

買い物を入れるショッピングバッグと紙袋。オレンジ色のものは洗濯袋としてリサイクルできます。

香港著名ちょうちん張替え職人さん、莫祺龍氏による作品です。中国の伝統的手芸 をモダンな手法で表現しています。

香港著名ちょうちん張替え職人さん、莫祺龍氏による作品です。中国の伝統的手芸 をモダンな手法で表現しています。

アジア文化を融合したファッションは、民間手芸、刺繍、パッチワーク、絞り染め(Tie-dye)、浸染(Dip-dye)などの要素を取り入れています。

アジア文化を融合したファッションは、民間手芸、刺繍、パッチワーク、絞り染め(Tie-dye)、浸染(Dip-dye)などの要素を取り入れています。


柔軟性に富んだデザイン
「肌に優しい、アレルギーのある人でも着れるオーガニックコットンを使用した洋服を今年(2006年)の秋服に出すつもりです。このシリーズを出すには私たちデザインチームがいろいろな面を考えなくてはなかったんです。オーガニック(有機質)素材+ファッションを出すというのは、香港ではここが始めてですから…この点においては日本のほうはわりとそういう店が多い気がします。でも、オーガニックの洋服を作ると言ってもそう簡単には作れないのです。そういう素材を扱っている工場がもともと少なく、工場を探すだけでも大変です。ほかにもいろいろな問題があります。例えば、私は天然着色剤を使用したオーガニックコットンの洋服(日本で入手した)を何枚か持っていますが、かなり脱色するので、好だった服なのに色が変わって着なくなってしまうこともあるんです。また服を作る業者の立場から見ると、天然着色剤の着色度が低いので、出したい色がなかなか出てこないですね…いろいろ考えて、結論としては、天然着色剤よりも汚染を最小限に抑えるケミカルが入ったもののほうが服が長くもつのでは?そういった問題をバランスをとりながらデザインしていくのです。」

山在住の農民に仕事の機会を提供
「また、今は香港の慈善機関「Oxfarm」と提携プロジェクトを企画しており、中国国内の山地区の農村に住んでいる中国の伝統的な刺繍ができる人に仕事の機会を提供しようと考えています。今はまだ計画段階ですが、交通、送金など、どうやって仕事をしてくれた人に確実に給料を渡せるかなどの問題があるんです…中国の山に住んできる人たちはまだ教育水準が低いので、その間のお金の引き取りの問題などが完全に解決できるまではかなりの時間がかかると思いますが、できる限りやってみたいと思っているんです」

コストを削減するために、質の悪い素材を使うところがだんだん増えてきていますが、そんな中で地球の健康を配慮したファッションは本当に少ないと思われます。こんなに環境にやさしくて、アジア的センスの強いOMMのデザインを、ぜひ実際に自分の目で見て、手で触ってみてください。以上、香港ナビがお伝えしました。

記事更新日:2009-01-19

ページTOPへ▲

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2006-11-22

スポット更新日:2009-01-19

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供