青空市場を歩いてみよう~九龍篇

香港庶民のパワーの秘密はやっぱり新鮮な食材だった!と思わずにはいられないエネルギー満タンの市場通り。

こんにちは、香港ナビです。前回ご紹介した香港島側の青空市場につづいて第2弾、今回は九龍サイド、旺角(モンコック)の青空市場をご案内します。似ているようでちょっと違うのは、付近に住宅よりもレストランなどを多く控えた銅鑼灣(コーズウエイベイ)の市場よりも品揃えがさらに庶民的なところでしょうか。では、さっそく歩いてみましょう。
旺角といえばまず頭に浮かぶのが女人街(通菜街)ですが、そのお隣の通り、花園街に交わる煙廠街(Yin Chong Street)に今回ご案内する青空市場通りがあります。

八百屋さん。

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ひとつひとつネットに包まれているのはニガ瓜。その後ろのザルの中は白菜仔。隣のザルの中は袋茸。どれも日本では見かけない中国野菜たち。
日本でもお馴染みの白菜やナスなども、形や大きさが少し違います。

日本でもお馴染みの白菜やナスなども、形や大きさが少し違います。

栗はたいてい鬼皮を剥いた渋皮付きの、この状態で売られています。

栗はたいてい鬼皮を剥いた渋皮付きの、この状態で売られています。

生姜は中華料理には欠かせないので、大ぶりのものがかなり安く手に入ります。隣の丸い切り口が見えているのは、スープで有名な冬瓜。丸々ひとつは大きすぎるので通常は輪切りの円盤状のものを購入します。
箱の中に整列しているのは香港の代表的付け合せ野菜、菜心(チョイサム)。その前にあるのは「チークア」という名の瓜。炒め物やスープに使います。

箱の中に整列しているのは香港の代表的付け合せ野菜、菜心(チョイサム)。その前にあるのは「チークア」という名の瓜。炒め物やスープに使います。

緑の野菜は鮮度を保つためなのでしょうか、このように綺麗に整然と並べられていることが多く、とても写真写りが良くて魅力的。

緑の野菜は鮮度を保つためなのでしょうか、このように綺麗に整然と並べられていることが多く、とても写真写りが良くて魅力的。

果物屋さん。

手前の緑色の実はグアバ。

手前の緑色の実はグアバ。

みかんの後ろの黄色い大きなフルーツは沙田柚(サーテン・ヤウ)という名の香港のザボン。その隣の緑色のフルーツはタイのザボンでタイ風サラダやデザートの楊枝甘露に使われます。

みかんの後ろの黄色い大きなフルーツは沙田柚(サーテン・ヤウ)という名の香港のザボン。その隣の緑色のフルーツはタイのザボンでタイ風サラダやデザートの楊枝甘露に使われます。

バナナはこのようにぶら下げてディスプレイされている場合が多いですね。これは日本ではほとんど見かけないずんぐりしたタイプ。

バナナはこのようにぶら下げてディスプレイされている場合が多いですね。これは日本ではほとんど見かけないずんぐりしたタイプ。

左端のビニールに包まれているのはスター・フルーツ。イチゴは安いけど、すっぱいことが多い(と、思っているのはナビだけでしょうか…)。

左端のビニールに包まれているのはスター・フルーツ。イチゴは安いけど、すっぱいことが多い(と、思っているのはナビだけでしょうか…)。

赤いブドウの隣は、台湾のフルーツ、レンブ。同じ形で緑色のを見かけることもあります。

赤いブドウの隣は、台湾のフルーツ、レンブ。同じ形で緑色のを見かけることもあります。

中秋節などの節句の時にフルーツ・バスケットをお土産にするのも一般的です。中央のショッキング・ピンクの果物は、ドラゴン・フルーツ(火龍果)。見かけの派手さとは裏腹に中の実は真っ白で柔らかく、あっさりとした味。

中秋節などの節句の時にフルーツ・バスケットをお土産にするのも一般的です。中央のショッキング・ピンクの果物は、ドラゴン・フルーツ(火龍果)。見かけの派手さとは裏腹に中の実は真っ白で柔らかく、あっさりとした味。

お肉屋さん。

このように理科の実験室で牛や豚の解剖をやっているかのような、かなり生々しい光景が市場のいたるところで見られます。内臓系はいったいそれがどの部分で、誰が買って、どう料理するのか???真夏でも冷蔵庫のない青空で商売しているので、よっぽど商売繁盛で回転が速いということなのでしょうか。

お魚屋さん。

色とりどりの新鮮な魚たち。

色とりどりの新鮮な魚たち。

目がキラキラ。身もしまって新鮮そのもの。

目がキラキラ。身もしまって新鮮そのもの。

大型の魚はこのように切り身にして売っている場合もあります。

大型の魚はこのように切り身にして売っている場合もあります。

値段は重さで決まります。

値段は重さで決まります。

買ったらお店の人が手早く鱗を削り取り、内臓も取り除いてくれます。

買ったらお店の人が手早く鱗を削り取り、内臓も取り除いてくれます。

お豆腐やさん。

やはりモヤシが一緒に売られていました。大きな塊から注文に応じて切り分けてくれます。一塊は約10センチ四方の正方形。値段は一塊2ドルぐらいでスーパーで買うより新鮮な上にかなり安いので、豆腐は青空市場の一押しアイテム。揚げ豆腐もあります。後ろにぶらさがっているのは干し湯葉。

生鮮食材に混じってお菓子や乾物もありました。

ドライ・フルーツの砂糖がけやグミなどが量り売りされています。

ドライ・フルーツの砂糖がけやグミなどが量り売りされています。

ぶらさがっているのは中華ソーセージと咸魚(ハム・ユウ)と呼ばれるしょっぱい魚の干物。干しエビや干し貝柱などもありました。

ぶらさがっているのは中華ソーセージと咸魚(ハム・ユウ)と呼ばれるしょっぱい魚の干物。干しエビや干し貝柱などもありました。

いかがでしたか?「世界金融の中心」、「大都会」のイメージが強い香港の別の一面を垣間見るのにぴったりな青空市場をナビがご案内いたしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-03-02

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