Let`s 食べ比べ　鳳梨酥（パイナップルケーキ）編

日中は各自忙しく、残業時間中に食べ比べを決行したため、スタッフの顔もやや疲れ気味。でも、甘そうなパイナップルケーキを目の前にすると、自然と笑顔がこぼれます（というか、やけくそ？）。

ナビ饅頭の母は「食べ比べ」ではなく「嗅ぎ比べ」を試みましたが、結局香りに違いは見出せず断念。夕方でお腹が空いていたので、夜食替わりにパクパクと食べていきましょう！

台湾の老舗食料品店「新東陽」が堂々の第一位です。裕華国貨佐敦店の地下食料品売り場で購入しましたが、他にも各地の台湾食料品店で売られています。通常一個ずつの小分け包装になっている鳳梨酥ですが、今回ナビが購入したのは小分けされていないタイプ。一度開けてしまうと早く食べ切ってしまわないといけません。パイナップルジャムの味は甘ったるさがなく、適度な硬さ。外のクッキー生地もしっかりとした食べ応えでバターの後味もなく、とても食べやすかったと、スタッフほぼ全員が1位もしくは2位の高得点をつけました。

第２位
鉅記餅家
鳳梨酥　1箱（6個入り）　HK$24

僅差で1位を逃した鉅記餅家はマカオ土産の老舗店です。香港ではナビでも紹介している美味棧が鉅記の代理販売を行っています。お値段は1個あたり4ドルと、他の鳳梨酥と比べると若干お高め。色や形はソフト帆立貝柱のような薄いベージュです。上品に箱詰めされ、パッケージにも高級感があるため、少し気を使う人へのお土産にしてもよさそうですね。ソフトクッキーのようなしっとりとした生地の中に、柔らかめのパイナップルジャムが入っています。ジャムも生地も他の鳳梨酥と比べるとやや甘いのですが、決してくどくはなく、洗練された洋菓子のよう。ナビのイチオシです！

台北ナビで行った食べ比べ で1位となった奇華餅家ですが、香港では第3位となりました。1個6ドルと今回食べ比べにエントリーした鳳梨酥の中では、最も高い「高級品」。値段に見合うボリュームとパッケージの豪華さで、ほとんどのスタッフが1位に選んだのですが、一人だけ後味にアーモンドの味がすることから（単にアーモンドが嫌いだから）大きく得点を落とし、総合で3位になってしまいました。横から見ると他の鳳梨酥とは比べものにならないほど分厚く、かなり食べ応えがあります。1個食べるとランチの代わりにもなりそうなくらいです。ただ一番油分が多かったのが奇華の鳳梨酥で、ボリュームと共にこってりとした生地のせいでお腹が満たされてしまいそう。また、お店には個別パッケージのほかに贈答用のセット販売もあり、予算や目的に合わせて買うことができます。

第４位
時興隆
鳳梨酥　1箱（7個入り）　HK$14

スタッフ全員が4位をつけた時興隆。香港の食品メーカーで食品からお菓子まで手広く商品を展開しています。今回ナビは裕華国貨佐敦店の地下食料品売り場で購入しました。鳳梨酥以外にブルーベリーやストロベリーなどバリエーションがあります。味については、全員が揃って「ごく普通の鳳梨酥」とコメント。取り立てておいしくもないし、だからと言ってまずくもない。無難な鳳梨酥という結果が出ました。甘ったるさはなく、生地もジャムもあっさりとしています。甘いものが苦手な人に、どうしてもお菓子を買って帰りたいときには（そんなシチュエーションがあるのかどうかわかりませんが）、この時興隆の鳳梨酥をどうぞ。

第５位
優の良品
鳳梨酥　1箱（12個入り） HK$38

香港空港内や街のどこにでもある優の良品が第5位です。個別包装のパッケージが第4位の時興隆にそっくりなのですが、どちらが本家なのかは不明。簡単に手に入れることができるため、香港人には一番馴染みの深い鳳梨酥の一つですが、食べ比べてみるとやっぱり大手の菓子メーカーとは味に違いが出ました。特にパイナップルジャムの味が人工的だというコメントが多く、生地もパサパサと乾燥気味で「これぞ大量生産」という味。これ一つだけを食べると、結構おいしいんですけどね…

第６位
竹葉堂
鳳梨酥　1箱（15個入り）　HK$24.90

ギリギリ最下位を免れたのは、台湾の菓子メーカー竹葉堂。パイナップルジャムが一番硬く、まるでグミのような弾力があり、残念ながら「なんだか変だ」というコメントがほとんど。パイナップルの味も一番強く、淡白なジャムに慣れた頃にこの鳳梨酥を食べると、違和感を覚えてしまったようです。中には、「生地がオレンジ色で少しオレンジピールの味がする」とコメントしたスタッフも出るほど。他の鳳梨酥がすべて長方形な中で一つだけ楕円形というかわいらしい形が唯一特筆すべきところです。

第７位
御品皇
鳳梨酥　1箱（8個入り）　HK$15.90

最下位は、中国本土の食品メーカーで香港ではスーパーマーケットのウェルカムが自社ブランドとして販売している御品皇の鳳梨酥。御品皇はお菓子のほかに、食用油や醤油など調味料、麺類などが有名です。得点を大きく落とした原因は、クッキー生地のまずさ。他の鳳梨酥と比べると、乾燥していてパサパサと食べているうちから崩れていきます。日本人としては、生地にはしっとりとした上品な柔らかさを求めていたのですが、御品皇にはまったくそれがなく、だからといってパイ生地のようなサクサク感もありません。加えてパイナップルジャムにも味がなく、すべてにおいて中途半端な鳳梨酥でした。

いかがでしたか？今回は7種類での食べ比べでしたが、スーパーによって品揃えも産地も様々な鳳梨酥が売られています。値段も手頃で、しかもそれぞれ味が微妙に違うので、ぜひ皆さんも香港の鳳梨酥を食べ比べてみてくださいね！そして、皆さんのお気に入りの鳳梨酥を見つけてみてはいかがですか？以上、香港ナビがお伝えいたしました。