在香港総領事館からの情報です。
1 中国における大気汚染について
今年初めに引き続き、中国では北京市をはじめ、各地で深刻な大気汚染が発生しています。9月には例年よりも大気汚染の発生が多く観測されており、今後冬にかけて大気汚染が更に深刻化する可能性があります。
特に問題となっているのは「粒子状物質(PM10,PM2.5)」です。粒子状物質には工場のばい煙、自動車の排気ガスなどの人為由来、黄砂、森林火災など自然由来のものがあります。また粒子として排出される一次粒子と、ガス状物質が大気中で粒子化する二次生成粒子があります。粒子状物質はPM10(直径10ミクロン以下)、さらにはPM2.5(直径2.5ミクロン以下)と、粒子の直径が小さくなるほど肺の奥、さらには血管へと侵入しやすくなり、現在問題になっている「PM2.5」は直径が人の髪の毛の約40分の1という微粒子で、肺の奥や血管まで侵入してぜんそく・気管支炎、肺がんや心臓疾患などを発症・悪化させ、死亡リスクも増加させるといわれています。
高齢者や子供、肺・心臓に疾患のある方は、大気汚染に対してより高いリスクを有するため、特に注意が必要です。
2 一般的な対策
大気汚染対策として、汚染の激しい時には一般的に以下の方法が考えられます。
(1)不要不急の外出を控える。
(2)外出時にマスクを着用する(「N95」という規格を満たしたマスクは,PM2.5を95%以上遮断する)。
(3)屋内では空気清浄機等を使用する。
3 大気汚染関連情報の掲載公館
中国に所在する日本の在外公館のホームページ上では現地の情報を掲載しておりますので、中国に渡航・滞在を予定されている方または既に滞在中の方は、各種報道などの他、下記に掲載している各在外公館のホームページ等からも関連情報を入手するとともに、上記2の対策をとるようお勧めします。
○在中国日本国大使館
(トップページ)
http://www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm
(中国における大気汚染について)
http://www.cn.emb-japan.go.jp/taikiosen2013_j.html
(北京市内の大気汚染について)
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/joho120217_j.htm
○在広州日本国総領事館
http://www.guangzhou.cn.emb-japan.go.jp/seqinfo/doc/seq130115.html
○在上海日本国総領事館
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/new130331.html
○在瀋陽日本国総領事館
http://www.shenyang.cn.emb-japan.go.jp/
○在大連出張駐在官事務所
http://www.dalian.cn.emb-japan.go.jp/jp/
○在青島日本国総領事館
http://www.qingdao.cn.emb-japan.go.jp/jp/connection/info_f.html
○在香港日本国総領事館
http://www.hk.emb-japan.go.jp/jp/security_others.html#20130206
上記の他、環境省のホームページ上にもPM2.5に関する情報が掲載されいますので、併せて参考にしてください。
○環境省ホームページ
微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報
http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info.html
微小粒子状物質(PM2.5)に関するよくある質問(Q & A)
http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info/attach/faq.pdf
(問い合せ窓口)
○外務省領事サービスセンター
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
〇外務省
海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp
(携帯版) http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp
○在香港日本国総領事館
(管轄地域:香港特別行政区,マカオ特別行政区)
住所:香港中環康楽広場8号 交易広場第一座46楼及47楼
電話:2522-1184
国外・地域外からは(地域番号852)-2522-1184
FAX:2868-0156
国外・地域外からは(地域番号852)-2868-0156
ホームページ:http://www.hk.emb-japan.go.jp/jp/index.html
(参考)
香港環境保護署および香港大学公共衛生学院が大気汚染指数を下記webpageに公表しています。
(a) 香港環境保護署
http://www.epd-asg.gov.hk/
(b) 香港大学公共衛生学院(WHO基準)
http://hedleyindex.sph.hku.hk/home.php
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-10-03