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                                夜間の女人街(ノイヤンガイ)の喧騒、豊穣、騒擾,混沌、桎梏、
 明滅は今後多数書き込みされると存じます、そこで僕は営業を終え
 た12時以降から翌昼過ぎの開業準備までを報告いたします。
 
  皆さんがホテルでシャワーを浴びている12時前後、一店一店と店
 じまいが始まります。交差点に近いところに陣取っていた大型のお
 店はトラックが迎えます。若者たちがそれはもう無駄のない働き
 で、店舗の骨組みになっているパイプや屋根代わりのシートを解
 体、回収し商品ごと撤収です。
  小さな出店は、木製の台座に解体したお店を見事に積み上げた
 り、長いお付き合いなのでしょう、露店の裏のお店群に収納してい
 ただいたりしていました。大切な商品は、持ち帰るお店も、知人の
 お店に依頼しておられる方もおいでの様子でした。
  彼らが立ち去った後には、ごみがまとめられていて思いのほか整
 然としているのです、露店とは言い条、プロの仕事はそれはもう見
 上げたものです。
                               
  曜日によっても異なりますが、夜半には酔客や、大声を上げる
 者、交代制の勤めを終え足を速めるもの、三々五々家路に急ぐもの
 など等、・・・・この街にも一時の静寂が訪れます。      
  起きているのは、ソイ・ストリートの定宿「スタンフォードホテ
 ル」から双眼鏡で観察している僕ぐらいなものでしょうか。
 
  香港の朝は、飲茶屋さんと太極拳ではじまります。「通菜街]に
 平行して南北に走る「黒布街」や東西にはしる「白布街」にある飲
 茶屋さんにお年寄りが、廣華医院のはす向かいのコンビニでは、ほ
 どちかい「九龍華仁書院」や「眞光女書院」などの中学生が飲茶を
 ほおばっております。
  花園街に沿った公園では太極拳に不乱に打ち込むお年寄り、そし
 て同じ公園の屋外生活者には今眠りがおとずれようとしています。
                               
  托鉢をする僧、お祈りに急ぐシスター、朝だけ解き放されている
 のか毛足の短い大型犬の遊弋、そんな中を憑かれたように僕が散歩
 しています。
  「通菜街]に目を向ければ、気の早いお店が昼前後にはパイプの
 組み立てを始め、また暑い,熱い一日が始まります。             
  ことほど左様に、亜細亜の市場は、混沌としているようで、実は
 秩序があり、整然と執り行われているのです。  
                              
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