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FOODYの食べ歩きシリーズ第5弾~飲茶編~ 

FOODYの食べ歩きシリーズ第5弾

「陸羽茶室」は73年の歴史がある茶室で、僕が子供の頃から通いはじめた場所だ。最初の店はセントラルの永吉街にあったが、1976年に士丹利街の現在の店に引っ越した。自分のオフィスがセントラルにあるのも理由の一つだが、実は陸羽へ行くのが今では僕の習慣になっている。
店内の内装から店員の制服まで老香港のイメージが残され、店員も昔から働き続けている方ばかりで、茶楼全体の雰囲気も魅力的だ。宣伝なんかなくても生きていける香港の中でも数少ない歴史の古い茶楼の一つだ。
朝、飲茶へ行くと点心のワゴンが回ってくるのが楽しみの一つだが、ここは未だに白い制服を着た声の高いおばあちゃんが肩から様々な点心のトレイをかけ、レストラン中を回っている。現在、昔ながらのこの売り子スタイルを守っているところは多くないだろう。
2階にある陸羽の個室。 2階にある陸羽の個室。

2階にある陸羽の個室。

飲茶の習慣

飲茶はもともと広州からきているもので、イギリス軍に占領された19世紀初期の香港には既に茶楼(レストラン)があった。2階の個室の値段は相当高かく、一方、地下(1階)の一般席は大衆的な値段になっていた。ちなみに当時のウェーターは男性のほうが多かったらしい。飲茶は一般人の朝食の習慣であり「1盅2件」という飲茶の言葉もそこからきた。盅は小さな茶碗の意味で、2件は点心2個とのこと。

飲茶発生初期の頃は点心の種類も饅頭、蝦餃、焼売など定番メニューしかなかった。点心は蒸篭に載せられ、店員さんが手に持ってお客さんに勧める。70年代になり香港の経済がよくなり、飲食界の争いも激しくなり、ワゴンもその頃から使用するようになった。他にレストランの点心カウンターに行って注文するスタイルもこの頃生まれたのだ。

お茶を飲むこと陸羽名茶HK$16/一人

飲茶(お茶を飲む)はその名通り、飲茶の真髄だ。どこの茶楼でも席について、お茶を注文することから始まる。種類はさまざまだが、茶楼広東茶はお茶を飲むときは「水滾茶靚」という言葉を大切にし、お茶に入れるお湯は必ず沸騰したものを使用している。だが、お茶の種類にもいろいろあって、違うお茶に違う温度で入れたほうがいいこともある。実は高温のお湯で入れたほうがいいというお茶は限られている。普洱茶、寿眉、鉄観音などだ。

日本人が好きな龍井(ロージン)茶は発酵されていないお茶なので、沸騰したお湯を使ったり蓋をすることは禁物。緑茶と同じく70度ぐらいのお湯で入れたほうがいい。
僕の好みの牧丹茶は寿眉茶の一種。白茶で半発酵されているもの。針のような長細い葉っぱがたくさん入っているものは良質の証しだ。 僕の好みの牧丹茶は寿眉茶の一種。白茶で半発酵されているもの。針のような長細い葉っぱがたくさん入っているものは良質の証しだ。

僕の好みの牧丹茶は寿眉茶の一種。白茶で半発酵されているもの。針のような長細い葉っぱがたくさん入っているものは良質の証しだ。

お茶を入れる前に湯のみを洗う

茶器を洗うことは大切な習慣の一つだが、お茶を飲む前に湯のみを温めておくのも忘れてはならない。お茶を入れる時、茶葉を洗うために1杯目は捨て、その捨てたお茶で湯のみを温める。
まず蓋を斜めにしておく。親指、中指と薬指で蓋碗の両縁をしっかりと持ち、人差し指で蓋を固定する。お茶を入れるときは たっぷりとお茶を湯のみに入れることを忘れないように。テーブルクロスにお茶がこぼれなかったら合格だ。
縁をお湯で洗うために、2,3回蓋碗を転がす。 
縁をお湯で洗うために、2,3回蓋碗を転がす。 
縁をお湯で洗うために、2,3回蓋碗を転がす。

縁をお湯で洗うために、2,3回蓋碗を転がす。

湯のみを洗い終わったら、2杯目のお茶を入れる。

湯のみを洗い終わったら、2杯目のお茶を入れる。

蓋碗を使っているレストランはそれほど多くないけど、蓋碗のよいところは、お茶とお湯の比率をコントロールできることだ。美味しいお茶を入れるには、1(茶):8(お湯)がベストだから、蓋碗はちょうどその比率になっていて、約3杯分のお茶が入れられる。一般的な急須だとお湯が蓋碗より3倍多く入るから、せっかくのお茶が薄くなってしまう。

またお茶を入れたら5分以内に飲まないと、味が渋くなり美味しくなくなるので、入れたお茶は早いうちにいただくこと。

お茶と共に食べる点心

点心は塩辛いもの(鹹品)と甘いもの(甜品)に分けることができる。塩辛いものは蒸し物、揚げ物にさらに分けることができる。

鹹品

淡水鮮蝦餃 $26
日本人にはお馴染みの蝦餃(ハーガオ)。これを食べたことがある人が多いと思うが、マスタード、醤油、ラージャンをつけて食べるのが本格的な食べ方だということをご存知だったかな?薄皮に包まれている蒸し物は点心と共に出される醤介(ソース)につけて食べる。ちなみに陸羽の醤油は一般のものより4倍も濃い九龍醤園の上等な醤油を使用。
釀豬膶燒賣 $30
普通の焼売を食べ飽きた人にはこれがお勧め。陸羽の焼売は上に大きいレバーがのっているのが特徴。ここのレバーは新鮮なのでなかなかおいしい。

この2品もソースをつけて食べてみたい。

釀豬膶燒賣 $30
普通の焼売を食べ飽きた人にはこれがお勧め。陸羽の焼売は上に大きいレバーがのっているのが特徴。ここのレバーは新鮮なのでなかなかおいしい。
雲腿鯪魚角 $32
薄皮に包まれた綾魚のすり身と中華ハム。
滑雞球大包 $26
普通の饅頭よりもかなり大ぶりだ。昔の人は肉体労働の仕事が多かったから、この大包を食べて体力をつけた。中にはいろいろなものが入っている。鶏肉、タケノコ、豚肉、しいたけ、そのうえゆで卵まで。なぜゆで卵なんて全然饅頭に合わないものが入っているかというと、売れ残ったものを全部饅頭の中に詰めていたからだという。この特色ある饅頭を食べられるところは残念だが少なくなっている。
滑雞絲薄餅 $26
数ある点心の中で僕が一番好きなものだ。焼き具合がちょうどよいし、脂っこくない。鶏、タケノコやしいたけなどの千切りが入っている。さくさくした食感がおいしい。皮は春巻きより厚いのでそれほどさくさくはしないが、薄く焼いた皮の味が十分に楽しめる。
上湯魚皮角 $55
揚げ物などを食べていると、甘いものを食べる前にちょっと汁物が欲しくなる。魚皮角は新鮮な魚の肉に小麦粉を加えて作ったもので、一般的な餃子やワンタンとちょっと違う風味がする。中身はエビや豚肉が入っている。清湯と一緒にいただくが、ラージャンを少しつけて食べると美味。
[口加][口厘]焗肥雞飯 $65
ご飯やパスタにソースがかかってそれをさらにオーブンで焼くという調理法は、香港最初のフュージョン料理と言っていいだろう。カレーソースにたまねぎとトマト、という組み合わせは西洋風だが、材料に使う「肥鶏(太った鶏)」はいかにもチャイニーズ的発想。昔の中国人の考えでは食用の鶏は太っていなければいけないからだ。

陸羽はパイ類がとても優れている。サクサクしているパイの食感がアンなど甘いものと合わせて食べたあとまで、舌と喉に残るバターの味を存分楽しむことができる。
青荳蝦仁酥 $26 青荳蝦仁酥 $26

青荳蝦仁酥 $26

菓子香酥角 $26 菓子香酥角 $26

菓子香酥角 $26


甜品

蓮子蓉香粽 $30

お肉が入っている塩辛い粽の方しか食べたことのない人に、このかん水で作った甘い粽を是非お勧めしたい。甘いものが好きではない私もこれは美味しいと思う。粽が滑らかで何度も噛まないうちに口の中で溶ける。中に入っている蓮のアンともち米の芳香が口の中に広がる絶妙な味と食感。ミツをかけて食べよう。
杏汁鮮奶盞 $26
僕の女房が好きなアーモンドミルクタルド。女性の肌に良さそうだ。

以上紹介したメニューの一部は「星期美点」(週替わりメニュー)として出されるので、毎日にあるわけではない。これも広州から伝わった習慣だ。蝦餃や焼売などといった定番を楽しみながら、古い茶楼の雰囲気に浸り、食べたことのない点心に出会ってみてはいかがかな?
取材協力
陸羽茶室
Luk Yu Tea House

その他情報

陸羽茶室
■基本情報
住所:24-26 Stanley Street, Centre District, Hong Kong
住所(中国語):香港中環士丹利街24-26号
電話番号:2523-5464
営業時間:7:00〜23:00
休日:旧正月1〜4日まで
クレジットカード:Visa, Master
日本語メニュー:無し
予算:$100/1人(飲茶)


■行き方
?MTR港島線中環(Central)駅D2出口から徒歩2分。
?右折して皇后大道中を出てください。
?信号を渡り、しばらく進むと右に現れる一つ目の横道(士丹利街)に入ってください。
?陸羽茶室は道の左側にあります。

■修正のお知らせ
2007年5月30日
記事内で「陸羽茶室」の表記が「陸羽茶楼」となっておりました。
関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたこと、心からお詫び申し上げます。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-05-29

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