八草きよぴの新界うろうろ旅行記

新界の雰囲気と食べ物の数々にはまってしまいました。

こんにちは、八草きよぴです。クレジットカードのマイレージを貯めて無料航空券が手に入り海外旅行に行くことになりました。

私は初めての海外旅行で香港に行って、その魅力に取りつかれて、いままで4回の海外旅行の目的地はすべて香港という変わり者?なのです。
今回は違う国に行って見ようかなとも思いましたが、やはり香港の魅力が捨てがたいという事と久々にまた行きたい。という事で香港に行くことにしました
今回は4回目という事で今までとは違った濃い場所を回りたいなと思います。

☆ ラマダ香港ホテル

香港空港から市内へはいくつかアクセス方法がありますが、今回帰りはバスを使うことにしていたので行きは機場快線(エアポートエクスプレス)をチョイス。運賃は高いものの20分強で中環(セントラル)の香港駅に到着です。

改札を出るとすぐにタクシー乗場が…。空港に着いて制限区域を抜けてから、香港駅でタクシーに乗るまで上下移動がまったく無いので大きな荷物があっても楽に移動できるのはありがたいです。

さてさっそくタクシーで香港島西側・西営盤にあるラマダ香港ホテルを目指すのですが、「西営盤」と行先を言っても私の発音では通じない…出鼻を挫かれた感じですが、運転手のおじさんが差し出した新聞紙に、「西営盤・華美達酒店」と書いたら分かってくれたようで一安心。 ホテル名を漢字で書いたメモを用意しておけば話が早そうです(^^;
海側の高速道路を通って10分強ぐらいで到着。ホテル目の前にはトラム(2階建ての路面電車)の停留所があってなかなか便利そうな場所です。
ホテル近くの街並みです。地下鉄の駅(上環)には徒歩15分ぐらいとやや遠く中心部から少々離れているので立地が悪いように思われますが、トラムの他にバスの本数・系統が充実しているので便利なので不便さは感じないし、ホテルのある西営盤エリアは下町の雰囲気があって庶民的な味があります。
チェックインの手続きは言葉の問題があるので、語学が苦手な私には少々不安ですが、日本から予約した時の確認証をフロントで提示するだけで難しいこともなく簡単に終わりました。 ボーイさんに荷物を持ってもらいつつ案内されて、割り当てられた26階の2601号室に入ると…はなんと部屋にお風呂がなくてシャワーだけ!!
「え~」と思い、私のダメダメな英語力を駆使?してなんとかフロントで聞いてみると、「このホテルは全室シャワーのみ」だとか…
がっかり!な感じですが、海外は日本ほどバスタブに浸かってお風呂に入る習慣がないとも聞いた覚えもあるので、海外旅行だしこれも経験かな~と思って納得することにしました。
部屋からの眺めです。さすが香港という感じで細いビルがびっしりと立っています。 山側の部屋なので海が見えないのはちょっと残念でした。

☆ 新界巡りその1(西貢周遊)

大圍駅の改札です。 
上には「ようこそ、九広鉄道」という看板が出ていて、
お客さんを歓迎しています(^^;

大圍駅の改札です。 上には「ようこそ、九広鉄道」という看板が出ていて、 お客さんを歓迎しています(^^;

さて今日は普段、中心部からは遠くてなかなか行く機会のない新界地区巡りの旅です。
ラマダホテルからそう遠くない上環駅近くの港澳碼頭(マカオフェリーターミナル)の横のバスターミナルから城巴(CityBus)182番沙田行のバスに乗ります。香港島中心部のオフィス街・海底トンネル・九龍半島・ライオンロックトンネルで山を越えて新界エリアと変化に富む車窓を眺めながら50分ほどで大圍火車站(KCR大圍駅)に到着。バスを降りるとします。
ここから2004年に開通した九広馬鉄(KCR MOS Rail)に乗ります。
列車やバスに乗るのが好きな(要は鉄道・バスマニア)の私としては、新しい路線が出来たとなれば是非乗りたいのでちょっと寄り道です。
改札の中には色々なお店があってエキナカ?ビジネスに熱心な様子。最初からお店を作る事を考えて設計していたようで、通路が広くて歩きやすいのがいいですね。お菓子屋さんや食べ物屋さんだけではなく、なんと不動産屋さんもありました。
ちなみに気になるトイレ事情ですが、九広鉄道(KCR)は全駅(改札内)にトイレが完備されているので安心です。
烏渓沙行の列車に乗ります。近未来風のデザインが格好いいですね。
5分間隔と本数も多いので待たずに乗れます。

次の車公廟駅の近くには香港文化博物館があるので寄って行きたい所ですが、出発が遅かった事もあってこの時既に12時半。この先の行程を考えるとあまり時間が無いので今回は断念しました。残念…
3つ目の第一城駅で降りてちょっと周辺を散策します。
私が始めて香港に来たとき、たまたまバスの行先表示で「沙田第一城(City One shatin)」というのを発見して、その頃「城」は中国語では「街や都市の意味」なのを知らなくて「第一城??」どんな城なんだろう??と気になったのが、今回ようやく第一城の正体に迫ります??

第一城の正体は巨大なマンションが林立するニュータウンでした。
こんな感じの高層マンションが周囲一面大量に建っていました。

丁度お腹も空いてきた頃なので、駅から10分ほどの第一城中心というショッピングセンターで腹ごしらえです。
昼食時という事で混んでいましたが、たまたま空いていた2階の中国は宋の時代の宮廷料理が売り物の店に入りました。
ランチタイムのセット、2人で68ドルですが、サービス料やその他で結局100ドル近くかかってしまいました。
麻婆豆腐が美味しかった上に辛くなくて舌にも優しい味です。穴場のお店を発見した気分!?

さて昼食も済んで先を目指すとします。ここまで来たら第一城駅に戻るよりも次の石門駅まで歩いても同じような距離なのでニュータウンの中を散策?しました。
石門駅は駅前に広い空き地や建築中のビルがあってニュータウン開発中!の様子です。
石門駅の先は車窓に城門河や海が見えていい景色が楽しめるのですが、防音壁が高くてイマイチよく見えないのは残念です。

終点の烏渓沙駅まで来ると、まだ開発中という雰囲気で、人も少なくて寂しいぐらいの駅ですが、他の駅と同様に不動産屋さんが引越し先を探しに来た人を待ち構えていました。(大圍から寄り道しなければ所要16分ほど)
ここで西貢(サイクン)行きのバスに乗り換えですが、駅前から発車するバス(99番)は30分間隔と本数が少ないうえに丁度行ったばかり。(バス停に時刻表が出ていました)
そこで10分ほど歩いた所にあるバス停で、KCR東鉄の沙田駅から来た西貢行(299番)のバスを捕まえることにしました。

高級マンションがちらほらと…
バス停の名前は「帝琴湾」。西貢行は1時間に4~5本ある模様です。
待つこと5~6分ほどでバスが来ました。
西貢行のバスの車内です。九巴(KMBバス)は次の停留所名が電光掲示で表示されるので途中で降りるときも安心です
乗っている人は多く座席もだいぶ埋まっていました。残念ながら2階最前列は既に先客がいました。
海のそばを走ります。撮影ポイントですがバスはかなり飛ばすので撮るのが大変(^^; 車窓の風景は田舎のバスのような雰囲気で、とても香港内とは思えないぐらいです。
20分ほどで今日の目的地・西貢に到着しました。
新聞紙の船のオブジェです。なんでも戦時中の抗日戦争がらみのものだとか…

新聞紙の船のオブジェです。なんでも戦時中の抗日戦争がらみのものだとか…

港の風景です。船に乗って周遊してみたいものですね。

港の風景です。船に乗って周遊してみたいものですね。

西貢公衆桟橋です。歩いて先端まで行ける様になっていました。

西貢公衆桟橋です。歩いて先端まで行ける様になっていました。

日本語の看板もあります。でも「サイ・クング」ってちょっと変!? 「Sai Kung」のng を直訳してしまったのでしょうか。

日本語の看板もあります。でも「サイ・クング」ってちょっと変!? 「Sai Kung」のng を直訳してしまったのでしょうか。


50ドルのツバメの巣ミルクのホットを注文しました。
健康にいいという話の高級食材のツバメの巣を注文してみました。
ツバメの巣それ自体には味が無いそうでミルクの味で食べます。スープのような感じ??

このお店は2店隣同士並んでいて、片方は「ドリアン特区」(ドリアン食べてOK)もう片方は「非ドリアン特区」(ドリアン食べるのはダメ)となっているのが面白いです。
西貢といえばやはり注目はなんと言っても海鮮料理!
生簀の中に色とりどりの魚がいて、見るからに美味しそうですが、海鮮は人数がいないと楽しめないそうで今回は諦める事に。2人セットで338ドル~という看板を出しているお店がありましたが、さすが海鮮は少々お金がかかりそうです(^^;

商店街のようなところを覗いたり小さい天后廟を見物してから、帰路に着くことにしました。 帰りはMTRの寶琳駅(ポーラム)行の緑ミニバスに乗りました。
来たときと同じような田舎の山道のようなところを結構なスピードで走るミニバスに揺られていると睡魔が襲って来て寝てしまいました。

気がつくとミニバスはニュータウンの中を走っていたので、そろそろ着くのかな~と思ったら、それから10分は走ってもまだ着かない…。見渡せば西貢を出るときは満員だったミニバスの車内は空席がだいぶ目立つ状態に。「もしや寝ていたまま終点で折り返してしまったのか~やばやば?」と驚いてしまったものの、そういう訳ではないようで程なく終点の寶琳のバスターミナルに到着しました。西貢から30分ほどの道のりでした。

寶琳駅隣接のショッピングセンターです。この写真だけ見るとまるで日本国内!?
北角行のMTRに乗車して香港島に戻りました。実はこの辺りのMTRは今回が初めての乗車。ちょっとしたおまけです。

☆ピークトラムの途中駅下車

夜は定番?のビクトリアピークからの夜景鑑賞です。
ビクトリアピークに登るケーブルカー「ピークトラム」にはあまり目立たないのですが地元の人向けに途中駅が4つあるのです。前々から「降りてみたい!」と思っていたのですが、今まで時間がなくて断念していたので今回こそはチャレンジです。

さて中環(セントラル)のスターフェリー乗場の近くから15Cのバスでピークトラムの駅に行きます。歩いても行ける様な距離(地図で見ると700~800mぐらい?)ですが、今回はこの先で歩くことになりそうなので、ここは楽をすることに。

駅に着くとさすがに定番のコースでしかも時間も19時半頃といい時間帯なので、観光客が多く少々並びますが、ほどなくして列が進みいよいよピークトラムに乗車です。
改札でオクトパスをリーダーにかざして運賃20ドルを払います。終点まで行かないで途中駅で降りるのに値段が変わらないのは少々損した気分?

乗車したらすぐにドア付近にある降車ボタンを押して途中駅で降りる合図をするのですが、なぜかボタンにはカバーが掛けられていて「混雑時、途中駅で降りる人は直接運転士に伝えるように」という注意書きが…。え~と思いながら一番後ろに乗っているので、混んでいる車内を他のお客さんの間を掻き分けつつ、なんとか最前部にたどり着き運転士さんに「唔該、白加道落車」(すみません、ベーカーロードで降ります)と伝えるものの私の発音が悪いようで「はぁ?」という顔をされてしまいましたが、何とか伝えることが出来ました。

ピークトラムはぐいぐいと山を登り、眼下に綺麗な夜景が広がり出して乗っている人たちが写真を撮りはじめた辺りで減速して、乗車から5分ほどで終点山頂駅のひとつ手前、白加道駅に停車。念願の途中駅下車が実現です。ここからは歩いて山頂を目指す作戦です。
車内や山頂駅の賑わいが嘘の様な静かな駅です。降りたのは私たちだけでした。 ちなみにここから乗りたいときは、ホームにあるボタンを押して合図するようです。
駅からの夜景 ものすごい急坂の途中にあります 駅からの夜景 ものすごい急坂の途中にあります

駅からの夜景 ものすごい急坂の途中にあります

ここからはなんとか乗用車が通れるぐらいの1車線の狭い山道を歩いて上っていくのですが、山道と言っても舗装されている上に緩やかな坂道で散策気分で歩けるものの、木が邪魔して折角の夜景がよく見えません。「景色がいい場所なのに残念だな~」と思いながら歩いていると、途中の少し広くなっているところで木に邪魔されず美しい夜景が眼前に広がる場所がありました。
いい場所なのに私たちの他には、二人組みのカメラマンが談笑しながら三脚を使って一眼レフカメラで夜景を撮影しているだけです。こういう静かで夜景が綺麗な場所となれば、デートコースになっていても良さそうですがカップルもいません。
山頂からとはまた違った角度からの景色が楽しめるので徒歩を厭わない方にはお勧めです。
獅子亭からの夜景です。

獅子亭からの夜景です。

しばらく夜景を見物した後は、再び山道を進んでいくと賑やかにな場所になって、山頂の獅子亭の横に出ます。ここまではピークトラムやバスで上まで来た時の鑑賞スポットとして有名な場所で、私も以前来たことがありましたが、獅子亭の先にいい鑑賞スポットが有ったり、ピークトラムの途中駅があるとは思ってもいませんでした。
白加道駅からここまで、20分も歩かない上に、山道といってもちゃんと舗装されているので安心して歩けます。とはいえ隠れスポット故に人も少ないので夜遅い時間は避けたほうが無難そうです。

山頂からの帰りは、行きはピークトラムで来たので折角なので帰りは別の手段で…という事で、バスに乗ることにしました。下山するバスはミニバスと普通の路線バス(2階建て)の2種類ですが、折角なので2階建てバスに乗ろう。という事で、中環行のバスに乗りました。(この日は土曜日だったので中環行だけでしたが、日曜日は赤柱行や銅羅湾行もあるようです)

一気に斜面をぐいぐい上り下りするピークトラムに較べて、バスはくねくねカーブしている山道を少しずつ降りていくので「山を下っている感」があってなかなか味がありました(とはいえ、日本のバスでは想像出来ないぐらいスピードを結構出すのでスリルがあります。通路側の席だと振り落とされそうなぐらいです) 。あ、そうそう、バスからは銅鑼灣あたりの景色がよくみえて、これまたきれいですよ。

☆ ハーバープラザ・リゾートシティホテル

旅行も後半戦になりラマダホテルに別れを告げて別のホテルに移動します。
荷物を運ぶことを考えると同じホテルに滞在していた方が楽なのですが、折角だから色々なホテルに泊まるのも楽しいし、何よりも郊外のニュータウンや住宅地区に林立する巨大マンション群に香港らしさを感じる私としてはぜひ郊外に泊まって見たいところ。という事で、今回は新界北部の天水圍ニュータウンにあるハーバープラザ・リゾートシティホテルに移動です。

上環の近くから天水圍中心行のバス(969番)に乗車。すぐに高速道路に入り海底トンネルをくぐり抜け、青馬大橋などの空港アクセス道路の吊橋群を眺めてから、大欖隧道という長いトンネルを通って40分ほどで天水圍ニュータウンに到着です。
このホテルもチェックインの手続きは予約証を提示して難しいことも無く、カードキーを受け取ってから21階(2171号室)の部屋に入るとびっくり!!
部屋がめちゃめちゃ広くて、手前にリビングルーム+奥にベットがあるというまるでスイートルームのような部屋です。おまけにミニキッチンと家庭用の冷蔵庫までありました。 バスルームには広めのバスタブもあって、久しぶりに湯船に浸かれそうです^^
テレビはNHK衛星第2も映りました(ニュースなど2ヶ国語番組はなぜか副音声の英語でしたが・・)
部屋からは公園やLRTの駅、少し離れて高層マンション群も見えます。以前に泊まった尖沙咀や香港島のホテルに較べて、景色が広々としています。

ミニキッチンはあるものの食器類が何にもなかったのと、冷蔵庫の中も空+アメニティも歯ブラシだけでしたが、この部屋にこの値段(1泊7500円)で泊まれるならいいかな。という感じです。ドライヤーも無かったのでホテルの裏のショッピングセンターのスーパーで3000円弱ぐらいで売っているのを見たときは買っちゃおうかと少し心が揺れました(^^;

ちなみにドリンク類やアメニティグッツはロビーにあるショーケースの中に並べられて売っていて良心的な価格でした。(定番のお土産のタイガーバームの他にお子様向けに?おもちゃも売っていました)ホテルの裏にはセブンイレブンがありました。
ホテルの前にはLRT(軽鉄)の駅があってなかなか便利な場所です。
ちなみに駅の名前は「銀座(Ginza)駅」で裏には「有楽町」と「日比谷」というショッピングセンターがあるのは笑えるところです(^^;;

「有楽町」の中には図書館もありました。英文の本と中文の本のコーナーがそれぞれある他は日本の図書館と同じような雰囲気です。訪れた日は日曜日だけあって地元の人たちで混んでいました。

空港までは、近くにある天水圍市中心のバスターミナルから「機場(E34)」行のバスに乗って約80分でした。(有料で空港と尖沙咀への送迎バスもありました)

☆新界巡りその2(荃灣・錦田・元朗)

荃灣の街です。まずは腹ごしらえを…

荃灣の街です。まずは腹ごしらえを…

さて新界巡りの旅の第2弾です。今回は地下鉄荃灣線の終点、荃灣(Tsuen Wan)からスタートです。荃灣に来るのは今回が初めてで、「郊外の新興住宅地」をイメージしていたのですが、駅前にはショッピングセンターがあったり(なぜか携帯電話屋さんが沢山…)街も賑わっていて人通りも多くて庶民的なお店や食堂も沢山あって油麻地や旺角界隈にもひけをとらない雰囲気です。
蘭州というからオランダ?かと思ってしまいますが中国の蘭州のようで… 名物の刀削麺という一見きし麺状ながら、厚みがあってもちもちした食感の緬です。 具には角煮のようなのが載っていて店員さんがハサミで食べやすいように切ってくれました。

食事の後は早速見物です。
まずは荃灣駅から5分ほど歩いたところにある三棟屋博物館に。

この博物館は規模としては小さいものの、18世紀頃に福建省から移住して来たという客家の人たちの家を保存して内部を博物館として公開していて興味深いです。
内部は平屋建てですが、いくつもの小さい部屋に分かれていてまるで迷路?を思わせる構造です。部屋の中には家具なども置かれて往時の生活が偲ばれます。
客家族の伝統的な帽子を被ることが出来るコーナーもあったので早速挑戦してみました。
見物客のおばさんに笑われてしまい少々恥ずかしい気分?

見物客のおばさんに笑われてしまい少々恥ずかしい気分?

この他に博物館のある荃灣地区の昔の写真や農作業風景の写真も展示してあって、一昔前の香港の一端を知ることが出来て興味深いものでした。

さて荃灣駅のバスターミナルから元朗行のバスに乗り、途中の大欖隧道で乗り継いで次の目的地、錦田を目指します。
街中から一転してのどかな風景の中を走り、田舎の風景には似つかわしくないような立派なKCR WestRail(九広西鉄)の錦上路駅の横を通過してすぐに目指す目的地、錦田(Kam Tin)の吉慶圍に到着です。

城壁に囲まれた中に家が建っているのが外からも分かります。 入口付近でおばちゃんがのどかにお喋りをしています。入口のポストに見物費の1ドルを入れて内部に入ります(この1ドルは吉慶圍の維持修繕費に使われるようでポストに収支報告書が貼ってありました。律儀ですね)
城壁村の中は狭い路地になっていて、先ほど見学した三棟屋博物館を思い出しますが、こちらは城壁で囲われた中に小さい家が何軒も建っていて、窓からステレオで流行っている音楽が聞こえて来る家があったりと日常の生活感を感じます。観光地化していて内部には土産物屋などがある様子を想像していたのですが、お店の類は見当りませんでした。
中の家は随時立て替えられているようで、古い家が密集しているところを想像していたで、思ってたのと違う今風の雰囲気です。
入口は入ってきた1箇所しかないようで、家を建て替えるときは資材の搬入とかどうしたのかちょっと気になります。
最奥部には小さな廟がありました。

吉慶圍の次は樹屋(tree house)を目指します。
この辺りは香港の中でもけっこうな田舎のようで、高層住宅が立ち並ぶ姿やごみごみした街並みからは想像も出来ないような静かな風景です。
吉慶圍から看板に従って、北に20分ほど歩いて樹屋に到着です。 なんだかモリゾーやトトロが出てきそうな雰囲気ですね^^
よく見ると木の枝の間にレンガの壁のようなものが作ってあります。
隣にある士多(ストアー)で一休みです。
パックのレモンティーとアイスで10ドルちょっと。 近所の子供たちがおやつを食べに来ていて、「唔該~ナントカカントカ」と言ってお店のおじさんにお菓子を開けてもらっているのを見ると微笑ましい感じで、のんびりとした近所の人たちの憩いの場のような雰囲気です。
帰りは樹屋の近くからミニバスに乗って元朗を目指します。 のどかな町の中を中心部まで向かうミニバスがけっこうな本数で走っていて便利なものです。 B級グルメの宝庫?元朗に着いたからにはまずは腹ごしらえを…!?
まずは裏通りの勝利牛丸にはいりました。 これで15ドル。小さめな碗の中には麺が隠れて見えないぐらいの具が・・

まずは裏通りの勝利牛丸にはいりました。 これで15ドル。小さめな碗の中には麺が隠れて見えないぐらいの具が・・

表通りの庶民的な点心屋さんで、焼売と揚げワンタンを注文してみました。お碗や箸を洗うためのお湯もでてきました。

表通りの庶民的な点心屋さんで、焼売と揚げワンタンを注文してみました。お碗や箸を洗うためのお湯もでてきました。


さてさて、新界めぐりの旅はいかがでしたでしょうか? 香港といえば、雑然とした街並み、ネオン看板の洪水、高層住宅はたまた100万ドルの夜景と色々ありますが、郊外にちょっと足を伸ばせばのどかな田舎の風景もありますし、観光客が少ない場所故に庶民的な味わいのあるお店やB級グルメもあります。 また郊外のニュータウンにいけば日本と変わらないようでちょっと違うような感じもする、郊外に住んで都心まで通勤しているような香港の普通の人たちの生活の一端も伺えました。 これを読まれたみなさんも次は是非、香港島や九龍半島の中心部だけではなくちょっと郊外に足を伸ばしてみるのもいかがでしょうか?以上、八草きよぴがお送りしました。

その他情報

名前 : 八草きよぴ /年齢 : 24?? /出身地 : 神奈川県 /在港歴 : 4回 /趣味 : 列車やバスに乗って色々なところにいくこと /コメント : グルメや買い物だけではなく、電車やバスなど充実した交通機関の楽しさも香港の魅力です /(現在、再び香港に来ようと画策中。)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-03-14

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