2010年の旧正月は2月14日(日)。休日にバレンタインデーが重なった横浜中華街は、驚くほどの人出で盛り上がりました!
こんにちは、香港ナビ勝手に横浜支局です。香港を含む中華圏では新暦よりも旧暦のお正月を盛大にお祝いしますが、それはここ横浜中華街でも同じ。2010年の旧正月は2月14日(日)。休日にバレンタインデーが重なった旧正月は、驚くほどの人出で盛り上がりました!爆竹が鳴り響く中華街の旧正月の模様をレポートします。
恒例の春節カウントダウンにテンションも上がります!
旧暦の大晦日の2月13日(土)。夜の関帝廟には地元中華街を始め、各地に住む中国、台湾出身の人たちが集まってきました。北京語や福建語、そして時折混じる広東語が飛び交う周辺は、休日も手伝って参拝に例年より多い警備が出るほど。そんな中集まった人たちには、何か連帯感のようなものが生まれます。これも香港のカウントダウンと同じかもしれませんね。
さあ、あと5分で旧暦の新年。中華街関係者の方から説明があり、みんなで「新年好!(シンニェンハオ)という練習をすると熱気もピークに。これ香港なら「新年好」でなく「恭賀發財」ですね!「ご、よん、さん、に、いち・・・新年好!!!」一斉に爆竹が鳴り響き、すぐに威勢のいい銅鑼やシンバルの音、そして4頭の獅子舞も登場。俊敏な動きの中華獅子は目がパッチリとして可愛らしくまるで生きているよう!24時を過ぎていることもあり、みなとみらい線の終電に合わせカウントダウンイベントは15分程度で終わりとなりますが、短い時間に盛大に爆竹が鳴り響き気分が盛り上がります。香港では禁止の爆竹ですが、横浜中華街では周辺の住民に配慮するものの規制はありません。近くで聞くと圧倒されますがこれも厄払い。祖国を離れ日本で暮らす華僑の人々も、旧正月には遠い故郷を思いつつ過ごすのでしょうか。
旧正月当日は獅子舞あり爆竹あり!大いに盛り上がります!
旧正月当日の2月14日は晴れ。関帝廟はお線香の香りと煙に包まれています。ナビも中華街香港路にある風水・鑑定ショップ盛華さんに教えてもらった通り、朝9時の開廟とともに訪れ、長いお線香を供えてから廟に入り新年のご挨拶をしました。日曜日の中華街はいつも混雑しますが、特にバレンタインデーということもあり、若いカップルが目立ちます。香港では男性から女性に贈る花束も街を埋め尽くしたのでしょうか?
ナビは盛華さんに教えてもらった「2月の開運フードは飲茶の点心(包みもの)」を食べて新年をお祝いしようと、中華街大通りにある「重慶茶楼」へ。点心のランチをいただきました。こちらはおひとりさまでも入りやすいお店です。
食後は人の多い中華街を歩いてみます。香港の旧正月には欠かせないキンカンの鉢や桃の花は少ないものの、赤・黄・緑の中華カラーと旧正月の浮き立つような華やかさと人出の多さは香港と変わりません。ちなみに香港の旧正月恒例の「利是」のお年玉ですが、横浜中華街の華僑二世・三世の場合は日本スタイルで、子供だけにしかあげない・もらえないのだとか。
16時になり一斉に爆竹が鳴り響き、再び威勢のいい音が聞こえました。今度は中華街を獅子舞が練り歩く「採青」(さいちん)です。10月の国慶節の時と同様に一軒一軒のお店を獅子舞が回り、玄関につる下げられたご祝儀袋を飛び上がってキャッチします。こんなに近くで中華獅子を見る機会はないと、みんな傍によって離れません!爆竹と銅鑼や太鼓のお囃子、大勢の人・・・周囲はものすごい熱気。爆竹と獅子舞の迫力に泣き出す子も!横浜中華街で最も中華色の濃いイベントが旧正月ですが、遠く香港の街並みを思い出しながら歩く中華街もまた楽しかったです。
お土産に購入したのは中華街でも珍しい桃色の肉まん。「幸福ブタまん」って、桃色とネーミングに惹かれちゃいました。
中華街で香港気分を味わい、旧正月の獅子舞や銅鑼・太鼓、それから爆竹の音で思いっきり厄払いできて楽しく過ごせました。香港気分を味わいに旧正月ムードが漂う横浜中華街に遊びに来て下さいね!元宵節の28日までパレードなど各種イベントが行われます。以上、香港ナビ勝手に横浜支局が上空は爆竹で煙る横浜中華街からお届けしました!
その他情報
横浜中華街ホームページ http://www.chinatown.or.jp/
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-02-18