アジア初の現代視覚芸術をテーマにした美術館「M+」。その中に併設されている西洋料理、中華など幅広い料理が楽しめるレストラン
みなさんこんにちは、香港ナビです。今回、紹介するのは西九龍文化地区(West Kowloon Cultural District)にできた現代視覚文化美術館の「M+」内にあるレストランの「ADD+」です。朝食から夕食まで、中華、西洋、コンテンポラリーなど多彩なメニューが食べられる店となっています。
レストランへの行き方
まず、MTR九龍駅(Kowloon Station)を降り、改札を出た後、ELEMENTSと書いてあるショッピングモールの看板が見えます。そこに向かうエレベーターに乗り、エレベーターを上がった後、右に曲がります。しばらく進み、次の交差点で再び右に曲がります。再びまっすぐ進むと大きな広場なっていて、左奥にエスカレーターがあります。そのエスカレーターを上った後、またまっすぐ進むと別なエスカレーターが見えますが、その横に「西九文化区(West Kowloon Cultural District)」と書かれた看板があるのでそれに沿って進みます。T字路に出ると右に曲がり、その先はモール出口です。出口の先は歩道橋になっていて、まっすぐ進みます。歩道橋に接続しているエスカレーターを下りた後、右に曲がります。道なりに進むと左前方が「M+」の入口です。M+の入口を抜け、ロビー右奥に下りのエスカレーターがあるのでそれに乗ります。下りたあとUターンしてまっすぐ進むと、突きあたりにADD+の看板が見えます。
M+に併設されたレストラン。香港島の景色も楽しめる
Alex Chanエグゼクティブシェフ
ADD+のADDの意味は「All Day Dining」の意味です。つまり、朝食、昼食、夕食、さらにはバーまで併設されていて、いろいろなタイプの食事が食べられるほか、中華、西洋、日本食、コンテンポラリーなど多彩な料理が用意されているのも特徴です。多分、M+を訪れるいろいろな客を想定しているからこその充実のラインナップと言えるでしょう。
大きさは約1万平方フィートととても大きく、座席数はテーブルが232席、バーカウンターが20席。10人用と8人用の個室も完備しています。清潔感もあるほか、南側の壁は1面ガラス張りとなっていて開放的です。その先には西九龍文化地区の公園やプロムナードが見え、さらにその先には、香港島の高層ビルが見えるという絶景を見ながら食事することができます。一部はオープンエアの座席もあるので、外の空気を吸いながら食事などをすることも可能です。
Alex Chanエグゼクティブシェフは「これだけのメニューを用意していますけど、街市といったマーケットに通うことで新たなメニューのアイディアが浮かびますね。素材の良さを生かすことをつねに考えています」と答えてくれました。
和洋中がメニューが盛りだくさん
たくさんある料理ですが、同店のおすすめの1つ目は「香炒鵝油叉焼意大利粉(Stir-Fried Spaghetti with BBQ Pork in Goose Oil)」(148ドル)はお盆の上にラップに包まれた麺が運ばれてきます。店の人は客の目の前でラップの上の方をはさみで切ると、中からパスタが登場するというエンタメも入った料理です。ピーマン、叉焼、長ネギなどが具材として入っていますが、味は鴨のオイルが効いていてちょっとした香ばしさも感じさせてくれる味に仕上がっています。「煲仔沙爹牛肉炒腸粉(Stir-Fried Satay Beef Rice Roll in Hot Pot)」(148ドル)は熱々の鍋にサテー味の牛肉が入っています。もやしや長ネギがさっぱり感をだすアクセントにもなっています。
飲茶では「潮式靚粉果(“Chew Chau Style” Dumpling)」(78ドル)です。中に豚肉、ニラ、ピーナツなどが入っている飲茶の定番メニュー1つです。「冬筍鮮蝦餃(Bamboo Shoot & Shrimp Dumpling)」(78ドル)は日本人人気ナンバーワンの飲茶メニューの1つであるエビの蒸し餃子です。エビはプリプリしていて、これは外せないなと思わせる1品です。「胡椒蘿蔔酥餅(Baked Minced Pork and Trunip Pastry)」(68ドル)は、表面はサクサクとした食感で、中の具材は豚肉で対照的な食感の違いを楽しめます。「麻香叉焼酥(Baked Sesame BBQ Pork Pastry)」(68ドル)は、パイ状の生地の中に叉焼が入っていているほか、ゴマの味が非常に効いているのが特徴です。この飲茶系は一口サイズなので非常に食べやすいです。特に昼食時か小腹が空いたときにぴったりです。
デザートには「雙色鶏蛋仔(Egg Waffle 2 Gusti)」(68ドル)をどうぞ。オリジナル、ゴマ、ストロベリー、アールグレイ、緑茶の5種類から味を選べるワッフルです。
ドリンクですが見た目はほぼ同じですがアルコールが入っている「Obsessive Pain」(98ドル)とノンアルコールの「Obsessive Nature」(98ドル)です。アルコールが入ってる方はスコッチやコーヒーリキュールを使っていますが、アルコールがない方はエスプレッソやクランベリージュースが入っています。味が強いコーヒーが基本となっているので、味はアルコールが入っているか入っていないかの違いでちょっとした差は感じられますが、シソがアクセントになっていることは間違いありません。一方、「In-Between」(98ドル)は、アブサン、ローズワイン、リレ ブランがはいったものとバニラアイスクリームを合わせて飲むカクテルです。甘さ控えめでアルコール感も控えめで飲みやすい味です。
Obsessive Pain(右)とObsessive Nature
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In-Between
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いかがでしたか? ナビで大きく紹介したM+に併設されているレストランなので、M+の美術品を見た後に立ち寄ってもいいですし、M+に行かずこちらに直接訪れてもOKと、非常に使い勝手の良いレストランと言えると思います。しかも、香港島の高層ビル群を眺めながら、特に夜景を見ながら食事をできるというのは贅沢なひと時だと思います。以上、香港ナビがお伝えしました。