ノスタルジックかつリゾート感いっぱいのフェリー・サービス
香港と九龍の間を結ぶ船はスターフェリーだけではありません!今日ご紹介するのは香港島の西灣河と九龍(觀塘&三家村)、そして三家村と東龍島という3路線を結ぶコーラル・シー・フェリー(珊瑚海 / Coral Sea Feryy)です。
コーラル・シー・フェリーの設立は1980年代。1990年代に西灣河と三家村間のルートの就航を始めました。その後、三家村と東龍島路線が増え、現在では合計3路線を運行するようになりました。
三家村って何があるの?
のどかな風景の鯉魚門
三家村と言ってもピンとこない方もいるかもしれませんが、新鮮な海鮮料理が軒を連ねる漁村の「鯉魚門(レイユーモン)」、と言えば分かる方も増えるのではないでしょうか。
三家村フェリー乗り場から海鮮店が軒を連ねる鯉魚門アーケードまで、徒歩で約15分ほどの道のりです。
写真のような漁業用のボートが並ぶ入り江を横に見ながら歩きますので、15分程度と言っても楽しい散歩になると思います。
ちなみに鯉魚門までの行き方は、MTR油塘駅から徒歩で約15分弱、或いは市内各地からバス、そして西灣河からフェリーが主です。観光客の皆さんは、旅行会社のツアーで来るのが一般的かもしれませんね。
個人で色々見て歩きたいという方は、香港島からこのコーラル・シー・フェリーに乗って移動をするのが楽しいと思いますよ!
フェリー乗り場はどんな感じ?
それではまず、三家村のフェリー乗り場を見ていきましょう。写真はフェリー乗り場の外観です。
2020年8月現在、三家村から香港島の西灣河までのフェリーは1時間に2本程度運行されています。
またハイキングなどをしながら絶景を楽しめる東龍島までは、週末のみ運行されています。
ちなみに2016年にリニューアルされたという波止場やフェリーは、香港らしさをふんだんに取り入れたノスタルジックな雰囲気満載。フェリーに乗る前から旅情気分を味わえると思いますよ。
フェリー乗り場の外壁にはアートな感じに料金が直接書かれていたり、また、九龍皇帝と呼ばれる特徴ある文字を真似て素敵なウォールアートが作られています。このフェリー乗り場で映える写真を撮り、インスタグラム等に掲載するローカルっ子は後を絶ちません。
フェリー乗り場の待合室はとってもコンパクト。壁に貼られた時刻表や案内はそれほど古くないはずなのに、どこかレトロな雰囲気を醸し出しているのは、色合いのせいかな?
セピア色合いが小さなフェリー乗り場の雰囲気にぴったりです。
乗り場の入り口の様子。
|
|
建物の中に入ってすぐにある東龍島へのフェリーチケット売り場
|
ちなみに東龍島へ行ってみたい方は、フェリーが運行されるのは週末のみで片道約30分。
そして往きのフェリーを予約する際には必ず帰りのフェリーも一緒に予約しなければなりません。
週末のみという事ですから、帰りのフェリーに乗れないと大変なことになりそうですね。よく調べて気をつけながら楽しんでくださいね。
待合室にある東龍島の地図
|
|
東龍島のチケット購入などに関する注意
|
他には西灣河の見どころや香港を象徴するジャンク船や赤いランプ傘なども飾られています。庶民が昔から利用してきた木造船を運航する、コーラル・シー・フェリーにぴったりのデコレーションですね。
右は西灣河の案内。イーストソーホーと言われている西灣河の海辺には、多くのバーやレストランが並んでいる開放的な住宅地になっています。
|
|
乗船口近くには赤いジャンク船や街市(マーケット)で見かける赤ランプ傘も。
|
フェリーに乗ってみよう!
わらを載せた屋根がリゾート感を格上げしています。
先ほど案内をしたように、三家村から東龍島へ行く際はフェリーの往復チケットを事前に購入する必要があります。
しかし三家村と西灣河の間を結ぶフェリーについては、事前の予約は必要ありません。また支払いは香港島の西灣河に到着をしてから行います。
フェリーに乗りたい方は出航時間を調べておき、出航10分ほど前にフェリー乗り場へ行けば大丈夫でしょう。(ただし多くの人が利用をする日や時間帯は早めに行ったほうが良いかもしれません)
フェリー出港時間になるとスタッフがゲートをあけてくれますので、乗船をして好きな場所に座りましょう。ナビのお勧めは見晴らしのよい2階席です。
船内1階の様子。天井に漁業の網がかかっているのがリゾート風。
|
|
こちらが2階席の様子。椅子はゆったりとしたスペースで置かれています。好きな場所に座って景色を楽しみましょう。
|
席をとったらフェリーでショートトリップに出発です!と言っても、対岸が見えるほどの距離ですので時間にして約10分弱、あっという間に到着してしまいます。
それでも風を受けながら海を渡るのはとっても気持ちがよくリフレッシュできるに違いありません。
晴れた日に乗船すれば、進行方向右側奥に九龍半島と香港島の高層ビル群が見えることでしょう。また途中で旧カイタック空港の跡地にできたカイタックフェリーターミナルもよく見えると思います。
また藁葺きで作られたような船の屋根、漁船に積み込まれたロープでデコレーションされた天井、麦わら帽子のランプシェード等、ナチュラルな素材でいっぱいの船内はリゾート感ばっちりです。
中央水平線あたりに見える白いものがカイタックフェリー乗り場。
|
|
左には香港島の高層ビル、奥には九龍半島と香港島のビルがまるで陸が繋がっているかのように見えますね。
|
西灣河に到着!
潮風や景色を楽しんでいる間に、あっという間にフェリーは西灣河に到着します。
下の写真は西灣河のフェリー乗り場の様子。接岸をしたら、フェリー乗り場の出入り口でオクトパスカードを翳して代金を払ってから出ます。
ちなみにこちらの西灣河側のフェリー乗り場もノスタルジックな雰囲気満載です。ジャンク船の置物やセピアカラーの案内板など、「レトロ可愛い」が詰まった船着場もじっくり観察しちゃいましょう。
ちなみに、ナビは西灣河に到着をしたらフェリー乗り場前のソーホーイーストでちょっと美味しいものを食べたりビールを飲んでから、ゆっくりと海岸沿いのプロムナードを歩いて散歩をするのにはまっています。
ソーホーイーストにはオープンテラスで素敵なレストランがいっぱい並んでいますので、その辺りをゆっくり見て歩くだけでも楽しいかもしれません。
西灣河のフェリー乗り場
いかがでしたか?
小さいけれど、旅情気分をばっちり味わえる素敵なフェリーですよね。
尚、コーラルシーフェリーは西灣河からは觀塘までも運行しています。目的地によってはMTRで大回りするよりも便利に簡単に移動できてしまいます。
こういった小さなフェリーもどんどん活用をして、便利で楽しい香港滞在を送ってください。