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中国の伝統工芸の1つに刺繍があります。先達商店は、それ使って中華スリッパをハンドメイドで販売している店です。

みなさんこんにちは、香港ナビです。スリッパは持っていると家を歩くのに何かと便利ですが、中華スリッパは刺繍が施してある芸術品とも言えます。先達商店(Sindart)は美人3代目が経営しているお店で、おみやげにもぴったりの商品が売られています。

中国の伝統文化の刺繍

刺繍は中国の伝統的な手工芸の1つで、絹、綿、麻、羊毛などの生地に施しています。皆さんもすでにご存知ですね。蘇州の刺繍が有名ですが、中国で発見されている刺繍はおよそ2000年前の戦国時代にまでさかのぼるほどです。どんどん技術も発達していき、刺繍は服だけではなくスリッパ、履物などにも技術が応用されていきました。昔は、刺繍でその人の地位を表現していたのですが、例えば、皇帝の衣服の多くには龍の刺繍がされていました。
刺繍は世界中に広まり、ヨーロッパにはシルクロードを通じて輸出されたほか、日本には仏教と一緒に伝来してきました。

お店への行き方

お店への行き方を説明しましょう。MTR佐敦(Jordan)駅C2出口に向かいます。出口正面は寶霊街(Bowring Street)という通りで、そのまままっすぐ進みます。2つ目の交差点を過ぎると道の中に服などを売る屋台街がありますが、左側の店の裏と建物の間を進んでください。すると、角地に両替所が現れ、その横が先達商店の店があるモールの入口です。中に入ると「寶霊商場」という文字の横に階段があります。そこを上がり1階に着くとすぐ正面にお店が現れます。
MTR佐敦(Jordan)駅C2出口

MTR佐敦(Jordan)駅C2出口

出口正面は寶霊街(Bowring Street)という通り

出口正面は寶霊街(Bowring Street)という通り

通りをまっすぐ進みます

通りをまっすぐ進みます

2つ目の交差点を過ぎると道の中に服などを売る屋台街がありますが、左側の店の裏と建物の間を進んでください

2つ目の交差点を過ぎると道の中に服などを売る屋台街がありますが、左側の店の裏と建物の間を進んでください

建物と屋台の間の道

建物と屋台の間の道

モールの入口

モールの入口

モールの別の入口の上にはこんな看板もあります

モールの別の入口の上にはこんな看板もあります

この階段を上がります

この階段を上がります

店のガラスは取り上げられた過去の記事がいっぱい張り出されています

店のガラスは取り上げられた過去の記事がいっぱい張り出されています

世界で1つだけの刺繍の入った手造りのスリッパ

優しい人柄の王嘉琳(Miru Wong)さん

優しい人柄の王嘉琳(Miru Wong)さん

この店を経営しているのが王嘉琳(Miru Wong)さんです。この店は1958年創業で、Miruさんのお祖父さんが創業。お父さんが引き継ぎ、現在Miruさんが3代目です。Miruさんは美貌だけではなく、彼女が持つ確かな技術で店を発展させています。それだけにメディアには引っ張りだこで店の外には紹介されたメディアの記事がいっぱい張られています。ちなみにMiruさんは大の日本好きで、何度も日本を訪れているそうです。
日本もそうですが、伝統技術というのが次世代の担い手があまりおらず、存続させるのも大変です。Miruさんが跡を継いだというだけでも評価できますし、彼女が担っている役割は大きいと思います。
「常に新しいデザインや素材に取り組んでいます」というMiruさん。週に1回は必ず深水埗(Sham Shui Po)というファッション関係の素材がそろうところに足を運んでいるそうです。進化という意味では、ソールを滑りにくい素材をつかったり、メッシュのスリッパを使ったりしています。「適切な網の大きさなどを見つけるのに苦労しました。最低でも10回は試作品を作りました。心が折れた? それはなかったです」と必ず完成させるという職人としての意地があったようです。
また、スリッパで培った縫製技術を生かして靴づくりウェディングコレクションというのを2015年から始めています。最初は1、2の刺繍スタイルしかありませんでしたが、2017年は20まで増えました。地道に作ってきたことが花開いたということかと思います。
商品は全てハンドメイド。サイズも1サイズあたり2足以上つくることはないので、事実上、世界で1つのスリッパということになります。早い者勝ちですね。
料金は掲載する下の写真に載せますが、だいたい130ドルから650ドルです。手間暇がかかっていることを考えると、なかなかリーズナブルな値段だと思います。
1番人気のパンダのスリッパ(150ドル)

1番人気のパンダのスリッパ(150ドル)

パンダの刺繍はかわいらしいですね

パンダの刺繍はかわいらしいですね

メッシュの素材を使ったスリッパ(138~150ドル)

メッシュの素材を使ったスリッパ(138~150ドル)

こういうクラシックなスタイルもあります

こういうクラシックなスタイルもあります

金魚をあしらった刺繍

金魚をあしらった刺繍

ウェディングコレクションのヒール(650ドル)

ウェディングコレクションのヒール(650ドル)

ウェディングではなく普段履けるヒールもあります

ウェディングではなく普段履けるヒールもあります

男性用の商品もあります(150ドル)

男性用の商品もあります(150ドル)

中敷きにも刺繍がされています

中敷きにも刺繍がされています

ワークショップも開催しています

ワークショップで指導するMiruさん

ワークショップで指導するMiruさん

Miruさんはワークショップやセミナーも開催しています。1回だけで終わるもの、ちゃんとしたスリッパを作るため数回通うなどいろいろあります。1レッスン約1時間。料金は200~1000ドルになっています。詳しい内容や開催概要については先達商場のフェイスブックで告知していますので、もし、香港滞在中に関心がある人はぜひうけてみてください。

いかがでしたか? ナビが取材した時、日本から来た観光客が店を訪れてスリッパを2足購入していきました。価格もリーズナブルなのでお土産にも、自分用にもぴったりだと思います。以上、香港ナビがお伝えしました。




記事登録日:2017-12-23

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2017-12-25

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