猫空間(Meow Space)に行ってきました!

マカオの新名所の一つに加えたい、動物にやさしい癒しのスペース!猫好きのみならず、アート好きにもぜひ訪れてほしい空間です。

こんにちは、香港ナビです。国や生活習慣は変わっても、動物を愛護する心や、アートに興味を寄せる好奇心は、誰にでも共通するところがあるのではないでしょうか?最近は、「ねこ鍋」や「まこちゃん」など、個人のブログで自分のペットの写真やビデオを公開して人気が広まり、書籍やDVDやグッズの販売にまで発展していくケースがたくさんありますよね。(ナビもねこ鍋キーホルダー、持ってます。)猫好き、動物好きが転じて、それが一つの作品となり、そしてビジネスになっていくというのも、なかなか夢のあることだと思いませんか?今回ご紹介するのは、マカオ市内の中心地にある「猫空間(Meow Space)」は、まさに「鶏が先か、卵が先か?」というようなきっかけで出来上がった猫を中心にしたアートグッズを扱っているアトリエなのです。
丸い独特の建物は、香港でもよく見かける唐楼の様式ですね。アトリエはちょうどコーナーになっていて、目に付きやすいし、可愛い黒猫のデザインにぴったり。ガラス戸で中がすぐに見えるので気兼ねせずに、のぞいてみてください。
アトリエの前の、ゴミ捨て場にも猫発見!2007年にマカオで行われた「澳門芸穂節(マカオ・フリンジ・フェスティバル)」の一環として行われた「Art in the Street」の作品なんです。他の場所でもマカオで黒猫に遭遇できるかもしれませんよ。

ワイドなスペース!

アトリエのある唐楼の最大の特徴はなんといっても、天井が高いこと。そして、天井に備え付けられたファンも忘れてはいけません。唐楼というと、築50年以上でエレベーターがないということで、古くて不便と敬遠されがちですが、天井が高く、ファンがついていて、実用的な広さというポイントの高い部分も見逃せません。特にこちらは、1、2階と続いているので、なおさら広々と感じました。
さてこのワイドなスペースは、働いているスタッフや販売しているグッズだけのものじゃないんです。実は、このアトリエは野良猫の保護シェルターにもなっているのです。マカオには、このような野良猫野良犬などの保護を目的とする非営利団体で、マカオ政府の補助を受けているシェルターが他に2ヶ所あるそうですが、市内から離れた所にあるため、利用率がとても低いのだそうです。この「猫空間」は今やマカオ市内の猫を愛する人たちの間では、知る人ぞ知る!ところなのです。ちなみに「猫空間」は完全な私立シェルターで政府からの援助は受けていないそうです。
ナビが取材で訪れた日も、生まれて2週間ほどの子猫や怪我や病気で治療中の猫が7匹、ケージで手厚い看護を受けていました。こちらでは、野良猫の保護とその里親探しをメインの活動にしています。ただし、「うちの猫が病気なんだけど、どうしたらいい?」とか、「どんな餌をやればいいのか分からない」など、猫に関するよろず悩み相談が後を絶たないそうで、そんな時も丁寧に対応しているそうです。
取材をしている間にも、外を行きかう人々が猫の姿に思わず立ち止まったり、子供に見せて遊んだりしている姿をよく見かけました。こんな光景をみかけると、心が温まりますね。

代表のお二人は、こんな方!!

さて、こんな野良猫たちのオアシスでもある猫空間を作ったのは、アーモンドさん(左)とコーラさん(右)のお二人。二人ともデザインの仕事をしていましたが、2005年からアーモンドさんが香港からマカオに移り住み、もともとマカオに住んでいたコーラさんと一緒に「思空間(See Space)」というデザイン会社を構えました。その時知り合いの獣医から2匹の野良猫を預かってオフィスで飼うことになったのがきっかけで、友人たちの間で口コミで広がり、野良猫をオフィスで保護して里親を探すようになりました。その後野良猫を世話する経費を捻出するために野良猫の写真をグッズにしたり、知り合いのアーティストが制作する猫に関する作品を展示したりと活動をしていたところ、そちらの方面でも評判となったため、現在のオフィスへ移った2007年11月に「猫空間」としてアトリエ部分をショップ&シェルターとして開放することにしました。こうして、グッズの販売と合わせて、アート作品の展示や即売、そして猫たちのシェルター、猫好きの集まるスペースが誕生したというわけです。
現在までに、200匹以上の野良猫たちがこの空間で暖かいおもてなしを受けて、新しい家を見つけてもらいました。現在、アトリエで飼っている猫はだいたい5、6匹で(お二人も数えたことがないそうです)その他に子猫や、病気の猫などを収容しています。また、野良猫の去勢手術の活動も積極的に行ってます。
アトリエの猫たちは、自由自在に歩き回っています。気がつけば猫も一緒に取材を受けてくれているという感じ。仕事中も、そこここに出現しては、お手伝いではなく、邪魔をしているようです。「猫の手も借りたい!」という忙しさでもなさそうなんですが…

突然ですが、ネコを探せ?

すぐ向かいにある小学校の学生や、近所の人たちが気軽にやってきて猫たちと遊んで行くオープンなアトリエですが、猫たちはどこにいるんでしょう?
あっ、アート作品の置物かと思ったら、ナマ猫でした。おすまし坐りしてます。
アート関係のチラシなど、フリーペーパーも置いてあり、作家もしているアーモンドさんの書籍なども扱っています。猫好き以外にも、写真やグラフィックデザインの講師をしているコーラさんの教え子などもよく集まってくるとか。
黒猫は窓に描かれたアート、こちらの猫はナマアートです。やっぱり、自然の美しさに勝るものなし!?ですね。。
Tシャツやトートバッグも人気です。フリーマーケットで販売したり、マカオ市内のショップにも置いています。

Tシャツやトートバッグも人気です。フリーマーケットで販売したり、マカオ市内のショップにも置いています。

猫空間では、お足もとにご注意ください。猫が毛繕い中です。

猫空間では、お足もとにご注意ください。猫が毛繕い中です。

気ままに歩き回る猫たちも、お腹が減っては大変。餌はいつでも食べられるようにアトリエの一角に水と一緒に用意されています。至れり尽くせりです。

気ままに歩き回る猫たちも、お腹が減っては大変。餌はいつでも食べられるようにアトリエの一角に水と一緒に用意されています。至れり尽くせりです。

アートと猫のコラボレーション

保護した野良猫たちの無邪気であどけない自然の姿を撮影した写真を使ったグッズが好評です。

ノートカバー 大MOP60 MOP50
ノートを使い切ったら、取り外して新しいノートに変えることができます。(中のノートは、中国製のハードカバーのもの。香港で市販されています。)

小銭入れ(左) MOP50 筆入れ(右)MOP60
愛らしい子猫の表情や、安心して眠っている寝顔をみると、心が和みますね。

トートバッグ MOP200
大きくて使いでのあるトート。幅が狭くて形がきっちりしているので、バッグの中のものがすっきり収まります。透明のビニールコーティングで雨の日や夏にぴったり。猫の写真が左右違っているのもいいですね。

新馬路の写真 1枚MOP$20 MOP$30
マカオ市内の中心に、グランド・リズボア・マカオからソフィテルマカオ・アット・ポンテ16のあるウォータフロントまでまっすぐのびている大通りは「新馬路」と呼ばれ、観光客にもローカルにもなじみの多い通り。その長い通り沿いの風景をカメラに収めました。パノラマ写真のように長くつなげてあります。おみやげにおもしろそう。

陶器の作品は、マカオ在住のアーティストの作品です。ひとつひとつ、形が違って手作りの温もりが感じられます。
マグカップ、取り皿、大皿など様々な種類があります。 
マグカップ、取り皿、大皿など様々な種類があります。 
マグカップ、取り皿、大皿など様々な種類があります。

マグカップ、取り皿、大皿など様々な種類があります。

ローカルの画家が手がけた猫の絵画。自分の猫も描いてほしくなってしまいますね。
中国っぽい!?猫がかわいらしい黄色のTシャツは、MOP100。サイズも、子供サイズから大人サイズまで揃っています。他の絵柄もあります。

いかがでしたか?自分の好きなことやしたいことと、すべきこと、しなければならないことがみんな一致しているって状況ってすばらしいなーと思える環境でした。生活の中に好きな猫がいて、仕事を通しても社会や周辺の人々と深い関わりを持てる。生きる目的、仕事の目的が自分の利益や都合だけではない生き方をしているお二人は、この上なく優しく、このスペースをアートにも、人にも、猫にも、有意義で価値のあるものにしたいと語っていました。皆さんも、マカオでちょっと癒されたくなったら、ここへ来てみてください。以上香港ナビがお伝えいたしましたにゃん!

基本情報
住所 澳門和平斜巷14号興泰楼地下G
Edf. Heng Tai, 14 Calcada de Paz, Groun floor, Flat G, Macau
電話/FAX 85328932927
営業時間 10:00~19:00(年中無休)
クレジットカード 不可、現金のみ
日本語 不可

行き方
1. フェリーターミナルのバス亭から、3Aで新馬路の「セナド広場」で下車。
2. 南湾大馬路から数えて初めての道を曲がり、そのまま南へ歩きます。
3. 6つ目の道(信号のある交差点)を左に。小学校が見えたらそのすぐ向かい側。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-03-03

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