長い間イギリスの植民地だった、中国の伝統と西洋文化が混ざり合った香港だからこそのシノワズリをぜひ!
こんにちは、香港ナビです。香港にきたら、まずはショッピング!高級ブランドショップや大きなショッピングモールなど、円高のあおりを受けて、最近はかなりお財布の紐がゆるくなってきているのでは??そんな香港へ来たらぜひ手に入れたいアイテムの中に『シノワズリ』というキーワードを入れている方も多いことでしょう。特に流行に敏感な女子なら、周期的にやってくるファッションブームの中に、必ずといっていいほど登場するこのワードに日ごろから心惹かれているなんて方!そして、王家衛監督の映画『花様年華』の世界が好きというファンにも!今回は、そんなあなたに、香港でご希望のアイテムがゲットできるショップをご紹介しましょう。
シノワズリとは?
現在でも人気の家具
まずは、『シノワズリ(chinoiserie)』とはなんぞや?という基本的なところからさくっと説明してみましょう。語源はフランス語で、18世紀に欧米人が好んだ中国風の美術工芸品などに見られるような中国趣味のこと。その時代には、欧米人のエキゾチシズムを満たすものとして、家具や陶器、壁紙などに中国的装飾を取り入れるのが流行したのだそうです。時を経た現在では、そんな影響を受けた欧米と中国のミックス&マッチ的な感覚のファッションやアクセサリー、インテリアなどがそう呼ばれています。いわゆるこてこての『チャイニーズ』とは少し違って、欧米人のフィルターを通したテイストになっているといったところでしょうか?そういった意味では、中国人デザイナーがN.Yやパリ、ミラノといった欧米のファッションの都で、あえてチャイニーズにこだわったデザインを発表し人気を博している例も多々ありますよね。
陶器の繊細な絵柄が欧米人を魅了
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洋間にシノワズリの壁紙
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やっぱり憧れは家具!
本物のアンティークは、超高値!
やっぱり、まずは中国家具が注目ですね。唐木、紫檀、ローズウッド、花梨といった高級木材を使用した落ち着きのある高級感と、時代を感じさせるアートとも言える飾りのデザインなど、どこをとっても一度はお部屋に置いてみたいと思う要素ばかり。残念ながら、旅行中に購入することはちょっと難しいでしょうが(もちろん、日本への送料を惜しまなければ、購入して送ってもらうことはできますけれど・・・)この機会に、ぜひ見るだけでもいいですよね。また、小物入れや小さめの箱など、機内持ち込みで持って帰れそうなものが見つかるかも!アンティークはもちろん、モダンな最新のデザイン品まで、いろいろなショップがあります。
ナビでのお勧めのファニチャーショップは、『OVO home』『ARTURA FICUS』の2軒。そのほか、香港島の湾仔の『クイーンズロード』沿いや上環の『ハリウッドロード』『キャットストリート』あたりにアンティークショップやファニチャーショップが集まっていますので、チェックしてみてください。
大人女子も大好きなファッション
スリットが腿まで大きく入っていたり、ノースリーブの袖もとのくりがちょっと深かったり、レディースのチャイニーズファッションって、意外にセクシー&フェミニン度が高いんですよね。だからこそ、香港のデザイナーたちが世界に向けて発信するファッションの中に多く取り入れられ、現在女性の美への探究心をくすぐる、人気ブランドとして世界中から注目を集めているわけなんですね。その中でも、『上海灘』や『Vivienne Tam』は香港が誇る二大ブランドといっていいでしょう。季節ごとに発表されるコレクションや、定番のアイテムなど、ショップはいつも最新なのにどこか伝統美のある、まさにシノワズリなファッションで溢れています。
もうちょっとリーズナブルなブランドをお探しなら、『錦軒(kenki)』をお勧めします。オーナーがデザインした洗練されたチャイニーズファッションで、季節ごとに新作を入荷しているんですよ。信頼できる上海の工場で製作して直接販売しているので、上質でありながら、値段がお手ごろになっているんです。
陶器&ストーンゴージャスに
ヒスイなどのストーンを使ったアクセサリー
ヒスイやストーン系も、風水やパワーストーンのブームから、アクセサリーとしてだけでなく、お守り的に身につける人も多いですよね。しかし、本物の高級品となれば、お値段も相当なもの・・・でも、せっかくですから、美しくより高級感のあるものがほしい!という方には、『瑠璃工房』をお勧め。アクセサリー以外に、インテリアにしたい縁起物の置物や、高級陶器も必見。美しさに思わず、うっとりしてしまいそうです。
とりあえず、そんな高級でなくてもいいけど・・・という方には、『ヒスイ市場』やナイトマーケットでのお買い物をお勧めします。自分で、本物かどうかちょっと価値がいまいちわかんないので、ヒスイチック!?でお安いのでいいかな、というならいろいろありますよ。アクセサリーや根付、携帯ストラップも。
香港モダンといったら、まずはここ!!
香港人も大好き!
『香港人の、香港人による、香港人のためのシノワズリ!?』と、あえて言ってしまいましょう!時は300年もさかのぼったりしませんが、香港人の植民地時代からの『あるある』度ナンバーワンのデザインが必見。ユニークなジョークや流行した言葉を皮肉くったTシャツや家庭用品は、香港人自らが好んで使用する御用達アイテムなのです。レディース&メンズを取り揃えたファッションや、バッグは、モダンな中に色濃く主張する中国っぽさが欧米人にも大人気。また、家具やベッド用品、キッチン用品、電化製品、文具、小物、アクセサリーとどんなアイテムも独特の香港らしさがあって、見ているだけで香港を感じることができてしまいます。絶対、訪れていただきたいショップですよ!
何でもそろう中国系百貨店
とりあえず、何がほしいってわけじゃないけど、いろいろシノワズリの世界を楽しんでみたいという方には、中国系のデパートへ行ってみるのをお勧めします。大きな店舗としては、佐敦にある『裕華百貨』、尖沙咀、セントラル、湾仔にある『中藝』がお勧め。『裕華百貨』は庶民的で日用品から食品まで何でも揃うデパートで、陶器やヒスイ等も手ごろに買えるものが多いです。また、薬やお茶、食品等も幅広くあるので、お土産探しにもぴったり。一方『中藝』はその名のとおり、どちらかというと高級さがウリ!見ているだけでもちょっとした中国美術館へ行った気分になれます。
B級で行こう!?
ぎっしり並んだ露店
やっぱり、香港らしく!?シノワズリもB級で行きたいという方には、香港の露店街での散策をお勧めします。お土産用にもお手頃でまとめ買いもできます。でも、結構意外にイケてるアクセサリーとかバッグなんかもあったりして、なかなか侮れませんよ。その上、交渉しだいではディスカウントしてくれちゃうかも。九龍サイドなら、ナイトマーケットとして有名な『男人街』『女人街』を始め、朝から夕方までに行きたい『花園街』を歩くのは定番。香港島なら、湾仔の下町『太原街市集』や銅鑼湾の『ジャーディンズ・クレッセント』をのぞいてみてはいかが?
いかがでしたか?長い間イギリスの植民地だった香港。中国の伝統と西洋文化が混ざり合った香港だからこそのシノワズリ。そんなものをぜひあなたの手で見つけて帰ってください。以上香港ナビがお伝えいたしました。
その他情報
■2015年7月1日 リンク修正
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記事登録日:2012-05-10