3月の香港 【2018年】

長く寒かった冬もようやく終わり、これから本格的な春がやって来ます!

ネイホウ!香港ナビです。
バレンタインデー、旧正月とイベントが多かったせいか、ただでさえほかの月よりも短い2月が、本当にあっという間に過ぎてしまったような気がします。それにしてもこの冬は本当に寒く、日本を含む世界各所で異常寒波による被害が連日のようにニュースをにぎわせていましたが、ここ香港も寒い日が例年以上に長く続きました。でも3月に入り、その寒さにもようやくお別れができそうで、ひと安心。
そんなわけで、これからの香港は、アート、スポーツ、グルメなど、さまざまなイベントがてんこ盛り。特に気候のいい季節にぴったりの屋外系イベントも増えてきます。春の旅行の候補に、ぜひ香港も入れてみてくださいね。
では早速、3月の香港をご紹介することにしましょう。

●祝祭日

3月30日(金) キリスト受難日
3月31日(土) キリスト受難日翌日 
(4月2日(月) イースターマンデー)


イギリス植民地時代からの祝祭日のひとつで、、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが3日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教において最も重要なお祭です。多くの教会で特別な礼拝が行なわれますが、香港では宗教的要素よりも娯楽的要素が色濃く、ホテルやショッピングモールではイースターにちなんだ、特に子供向けのイベントが数多く行なわれます。 

●伝統行事

■元宵節
期日:3月2日(金)


「香港のバレンタインデー」としても親しまれている元宵節は旧暦の1月15日。香港では女性から男性にチョコレートを贈る習慣はありませんが、多くの男性が女性に花束を贈る光景が見られます。また尖沙咀の香港文化中心前をはじめとして、香港の公園や公共広場などの随所に色鮮やかなランタンが飾られ、幸せ気分をさらに盛り上げてくれること間違いなし。
■水燈及天燈節(洪聖爺誕)
期日:3月29 日(木)
場所:新界上水河上鄉村、鴨脷洲洪聖廟

洪聖大王は本来は洪熙という名前で、唐の時代(618‐907年)に広東省番禺区の長官をしていた実在の人物です。天文学や地理に精通し、天候を予想して多くの漁民や商人を助けたために、やがて洪聖大王として崇め奉られるようになりました。
香港におけるこの行事は、洪聖大王に恩義を感じている漁民を中心に催され、特に新界地区の河上鄉村の天燈節は800年の歴史を誇り、盛大に行なわれます。

●お天気、服装

2月の日本は本当に寒かったようですが、香港も久しぶりに「霜降り警報」が出るほどぐっと冷え込んだ冬でした。でも3月に入ると寒い冬もようやく終わり、本格的な春の陽気が訪れます。気温も少しずつ上昇し、晴れの日の昼間は半袖を着ていても汗ばむことも。その一方で、香港の春は天気がぐずつく日も多く、湿度も上昇していきます。間もなく訪れる梅雨に向けて雨の日も少しずつ増えてくるので、快適と呼べる日はあまり多くありません。
そんなわけで、天気が変わりやすくなるこれからの時期は何を着ればいいのか難しいですが、半袖を基本にして上に羽織るもので調節するのがいいかもしれません。また気温が上がると共に、建物内や乗り物のエアコンが強くなってきます。特に湿度が上がると肌寒く感じるので、薄手の上着をいつも持ち歩いておくといいでしょう。


■3月の月間平均気温と総雨量、平均湿度
最低 17.2°C
最高 21.4°C
雨量 82.2mm
湿度 82%

<参考: 東京の3月の月間平均気温と総雨量、平均湿度>
最低 4.4°C
最高 13.6°C
雨量 117.5mm
湿度 61%

●主なイベント

■第46回香港アートフェスティバル
期日:~3月24日(土)
場所:香港各所


香港内にある大小さまざまな劇場やイベントスペースを使い、約1ヵ月にわたって開催される香港最大の芸術祭です。その演目も演劇やダンス、クラシック音楽、オペラ、ジャズなどさまざまで、香港のみならず世界中からアーティストたちが集結します。中には日本ではめったにお目にかかれない公演もあり、芸術ファンにはたまらないイベントです。人気公演はあっという間にチケットが売り切れてしまうので、お目当ての公演がある場合はお早めに!

香港フラワーショー(香港花卉展覽)
期間:3月16日(金)~25日(日)
時間:9:00~21:00
場所:ビクトリア公園
料金:大人$14 / 子供・学生・高齢者$7


香港に春の到来を告げるのに相応しい花の祭典です。毎年、香港近郊の中国やマカオ等の都市が参加して、テーマに合わせた花の美を競い合う大規模な展示が見どころです。花や園芸品用品の即売会や、アマチュアカメラマンの写真コンテスト、フラワーアレンジメントの展示などもあって、1日中居ても飽きないアウトドアイベントです。

■第42回香港国際映画祭
期日:3月19日(月)~4月5日(木)
時間:映画により異なる
場所:香港主要映画館
料金:映画により異なる

約2週間にわたり行なわれるアジアを代表する国際映画祭のひとつです。参加は世界50ヵ国以上、応募作品も280作品以上にも及び、業界関係者5000人を含む約60万人が参加するまさに香港を代表する一大イベントです。また映画祭と並行して、映像マーケットの「香港国際影視展」も開催され、期間中は映画ファンだけでなく映画関係者であふれかえります。

■Taste of Hong Kong 2018(テイスト・オブ・香港)
期日:3月22日(木)~25日(日)
場所:セントラル・ハーバーフロント・イベントスペース
時間:12:30~16:30(25日~17:30)/ 18:00~22:00 

※22日は夜のみ。
料金:大人(当日)$150~ ※ほか各種チケットあり。

名店といわれるレストランや著名シェフの味が楽しめる、まさに「美食の都」香港ならではの大イベント。中華、和食、フレンチ、イタリアン、ヨーロッパ、インドネシアなどが、なんと50ドルから味わえます。もちろんこれだけではありません。トップシェフによるライブ料理、高級素材が購入できるグルメショッピング、バー、ディスカッションや料理教室など、盛りだくさんの内容です。

■安室奈美恵ファイナルツアー「Finally」
期日:3月30日(金)~31日(土)
時間:20:15~
場所:香港コロシアム
料金:$2080 / $1780 / $1080 / $680


長年にわたって変わらぬ人気を持ちながらも、2018年の9月16日をもって芸能界の引退を発表した安室奈美恵。そのニュースは日本だけでなく、多くのファンを持つ香港でも大きな話題になりました。そんな彼女の最後のコンサートツアーとなる「Finally」が、奇しくも2年前にコンサートが行なわれた同じ3月に香港で開催されます。
ひとつの時代をつくり上げたと言っても過言ではない歌姫の活躍が、今後は見られないのは寂しいことではありますが、最後の最後までパワフルな歌声とダンスを披露してくれることでしょう。

いかがでしたか?
中国のバレンタインデーと呼ばれる元宵節に始まり、アートフェスティバルに映画祭、フードフェスティバル、そして後半にはイースター連休、安室奈美恵のコンサートなど、2月に続いてイベントが目白押しの3月の香港。おそらく旅行に来る人の多くはこのようなイベントを見に行くことはないかもしれませんが、機会があれば一度のぞいてみてはいかがですか?今までとは違った香港の一面に会えるかもしれませんよ。
以上、香港ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2018-02-22

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